TPM(トラステッドプラットフォームモジュール)とは?TPMチップの有無を確認する4つの方法
Windows Helloや指紋認証など、生体認証データがデバイスのどこにどのように保存されているのか、疑問に思ったことはありませんか?こうした重要なデータをPCやスマートフォン上にそのまま保存するのはリスクが伴います。そこで活躍するのがTPM(Trusted Platform Module:トラステッドプラットフォームモジュール)です。本記事では、TPMの基本的な仕組みと役割を解説し、お使いのPCにTPMチップが搭載されているかを確認する方法をわかりやすくご紹介します。
トラステッドプラットフォームモジュール(TPM)とは
TPMは、暗号化キーの保存を専門に行うために設計された専用チップです。対応デバイスにおいて、エンドポイントセキュリティの中核として機能します。
デバイスの初期設定時などに、TPMは次の2つのキーを生成します。
- 承認キー(Endorsement Key)
- ストレージルートキー(Storage Root Key)
これらのキーはハードウェアレベルでのみアクセス可能であり、いかなるソフトウェアからも読み出すことができません。そのため、外部からの不正アクセスに対して極めて高い安全性を誇ります。
さらに、TPMにはAIK(Attestation Identity Key:認証アイデンティティキー)と呼ばれるキーも存在します。これは、不正なファームウェアやソフトウェアの改ざんからハードウェアを保護する役割を担っています。
TPMチップの有無を確認する方法
TPMの有無を確認する方法は複数あります。ただし、BitLockerなどのセキュリティ機能でTPMを活用するには、あらかじめハードウェアレベルで有効化されている必要がある点に注意してください。
主な確認方法は以下の4つです。
- TPM管理コンソールを使用する
- BIOSまたはUEFIで確認・有効化する
- デバイスマネージャーで確認する
- WMICコマンドを使用する
1. TPM管理コンソールを開く
「ファイル名を指定して実行」(Win + R)に tpm.msc と入力してEnterキーを押すと、TPM管理コンソールが起動します。
ここで次のようなメッセージが表示された場合は、TPMが搭載されていないか、無効になっています。
互換性のあるTPMが見つかりません。このコンピューターに1.2 TPM以降があること、およびBIOSでオンになっていることを確認してください。
逆に「TPM を使用する準備ができています」と表示されれば、TPMが正常に利用可能な状態です。なお、Windows 11では「TPM診断ツール」を使うことで、システムのTPMチップに関する詳細情報を確認することもできます。
2. BIOSまたはUEFIで確認する
PCを再起動し、BIOSまたはUEFIの設定画面を開きます。「Security(セキュリティ)」セクションなどを探し、「TPM Support」「Security Chip」「PTT(Platform Trust Technology)」といった項目がないか確認してください。見つかったら有効化し、設定を保存してから再起動しましょう。
3. デバイスマネージャーで確認する
ショートカットキー「Win + X + M」でデバイスマネージャーを開きます。一覧の中に「セキュリティデバイス」というノードがあるか探してください。存在する場合はそれを展開すると、「TPM」とそのバージョン番号が表示されます。
4. コマンドプロンプトでWMICコマンドを実行する
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
wmic /namespace:\\root\cimv2\security\microsofttpm path win32_tpm get * /format:textvaluelist.xsl
実行すると、キーと値のペアからなる一覧が表示されます。結果の中に True が含まれていればTPMが有効であることを意味し、No Instances Available(利用可能なインスタンスがありません)と表示された場合は、TPMが存在しないか無効です。
まとめ
TPMは、暗号化キーをハードウェアレベルで保護し、Windows HelloやBitLockerなどのセキュリティ機能を支える重要な要素です。特にWindows 11ではTPM 2.0がシステム要件となっているため、今回ご紹介した4つの方法を活用して、お使いのPCのTPMの状態をぜひ確認してみてください。
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