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ZoomがWindowsノートPCをクラッシュさせる・フリーズする原因と対処法を徹底解説

Zoomの使用中にWindowsノートPCがブルースクリーンでクラッシュしてしまう、あるいはZoomアプリ自体が頻繁に強制終了してしまう――このようなトラブルに悩まされている方に向けて、本記事では両方のケースについて詳しく解説します。

Zoomは、ウェビナーへの参加や開催、ライブチャットなどを行えるビデオ・音声会議アプリです。しかし一部のユーザーからは、「Zoomミーティング中にパソコンがクラッシュする」「会議に参加できない」といった報告が寄せられています。同じ症状でお困りの場合は、この記事で紹介する対処法を試してみてください。

Power Availability Requests(電源可用性要求)とは?

まず、問題の原因として考えられる「電源可用性要求(Power Availability Requests)」について簡単に説明します。

Windows OSには、エネルギー効率の向上と消費電力の削減を目的としたシステム電源管理機能が標準で搭載されています。代表的な機能としては「ディスプレイの電源管理」と「自動スリープ」の2つがあります。

通常、ノートPCを一定時間操作しないと、Windowsは自動的にスリープモードへ移行します。ユーザーは設定からこの時間を自由に変更できます。ただし、動画再生時のように画面を消したりスリープに入ってほしくない場面もあります。これは、アプリやドライバーがWindowsに対して送信する電源可用性要求によって実現されています。この要求があることで、システムがアイドル状態でも画面が自動的にオフになるのを防げるのです。

powercfgコマンドで確認できる情報

以下のコマンドをpowercfgコマンドと組み合わせて実行すると、電源可用性要求に関する情報を取得できます。

/requests または -requests
/energy または -energy
/requestsoverride または -requestsoverride

それぞれのコマンドの役割は以下の通りです。

  • powercfg /requests:現在システム上で動作しており、Windowsがスリープモードに入るのを妨げているドライバーやプロセスの一覧を表示します。
  • powercfg /energy:システムの省エネ効率を分析し、レポートを生成します。レポートはCドライブ内の特定の場所に保存され、コマンド実行後にその保存先が画面に表示されます。
  • powercfg /requestsoverride:アプリからの不正な電源可用性要求によって発生する問題を修正します。

Zoom使用中にWindowsノートPCがクラッシュする場合の対処法

Zoomミーティング中にノートPCがクラッシュする原因はさまざまです。「Webカメラやサウンドカードのドライバーが破損・古くなっている」ことが原因だったという報告もあれば、「グラフィックカード関連の問題」と指摘するユーザーもいます。以下の対処法を順番に試してみてください。

  1. Webカメラとサウンドカードのドライバーを更新する
  2. Zoomのビデオ設定を変更する
  3. アンチウイルスソフトのカメラ・マイク監視機能を無効化する
  4. 不要なアプリのカメラ・マイクアクセスをオフにする
  5. クリーンブート状態でトラブルシューティングを行う
  6. Zoomアプリに対して/requestoverrideコマンドを実行する

1] Webカメラとサウンドカードのドライバーを更新する

原因のひとつとして、Webカメラまたはサウンドカードのドライバーが古いか破損している可能性があります。まずはデバイスマネージャーからこれらのドライバーを更新してみましょう。

手順は以下の通りです。

  1. スタートメニューを右クリックし、デバイスマネージャーを選択します。
  2. カメラの項目を展開します。
  3. Webカメラのドライバーを右クリックし、ドライバーの更新を選択します。
  4. ドライバーを自動検索を選択すると、Windowsが最新版のドライバーをインストールしてくれます。

同様の手順でサウンドカードのドライバーも更新してください。サウンドカードのドライバーはサウンド、ビデオ、およびゲームコントローラーの項目内にあります。

また、Windowsの設定からドライバーの更新を確認したり、各メーカーの公式サイトから最新ドライバーをダウンロードすることも可能です。

2] Zoomのビデオ設定を変更する

この方法はAMD製グラフィックカードを使用しているユーザーに特に効果的でしたが、他の環境でも試す価値があります。Zoomのビデオ設定を変更して改善するか確認しましょう。

手順は以下の通りです。

  1. Zoomアプリを起動します。
  2. 右上の歯車アイコン(設定)をクリックします。
  3. 左側のペインからビデオを選択し、詳細をクリックします。
  4. ビデオレンダリング方式Direct3D11を選択します。
  5. ビデオレンダリング後処理自動のままにします。
  6. ビデオキャプチャ方式DirectShowを選択します。

3] アンチウイルスソフトのカメラ・マイク監視機能を無効化する

一部のアンチウイルスソフトには、カメラやマイクを監視する機能が搭載されています。お使いのアンチウイルスソフトに同様の機能がある場合は、それを無効化してからパソコンを再起動し、問題が解決したかどうか確認してください。

4] 不要なアプリのカメラ・マイクアクセスをオフにする

不要なアプリによるカメラ・マイクへのアクセスを無効化するのも有効です。手順はWindows 11とWindows 10で異なります。

Windows 11の場合

  1. 設定アプリを起動します。
  2. 左側からプライバシーとセキュリティを選択します。
  3. 下にスクロールし、アプリのアクセス許可セクションにあるカメラを選択します。
  4. 必要のないアプリのカメラアクセスをオフにします。
  5. 一つ前の画面に戻り、マイクを選択して、必要のないアプリのマイクアクセスもオフにします。
  6. パソコンを再起動します。

Windows 10の場合

  1. 設定アプリを起動し、プライバシーを選択します。
  2. 左側からカメラを選択し、不要なアプリのアクセスをオフにします。
  3. 続いて左側からマイクを選択し、不要なアプリのアクセスをオフにします。
  4. パソコンを再起動します。

5] クリーンブート状態でトラブルシューティングを行う

システム上の別のソフトウェアやアプリが干渉し、Zoomミーティング中にクラッシュが発生している可能性もあります。クリーンブート状態で起動すれば、原因となっているアプリを特定できます。特定できたら、そのアプリのアンインストールを検討しましょう。

6] Zoomアプリに対して/requestoverrideコマンドを実行する

前述の通り、アプリからの不正な電源可用性要求は、システムの電源管理や自動スリープの挙動に干渉し、さまざまな問題を引き起こします。この問題を修正するには、/requestsoverrideコマンドを実行します。Zoomアプリからの不正な要求が原因でクラッシュが発生している可能性もあるため、試す価値があります。

powercfg -requestsoverrideコマンドの構文は以下の通りです。

powercfg -requestsoverride <CALLER_TYPE> "<NAME>" <REQUEST>

このコマンドを実行するには、呼び出し元の種類(Caller Type)、名前(Name)、要求(Request)を把握しておく必要があります。まず、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください。

powercfg -requests

このコマンドの結果から、Zoomアプリの呼び出し元の種類、名前、要求内容がわかります。例えば、呼び出し元の種類が[Process]、名前がzoom.exe、要求がDisplay・System・Awaymodeといった具合です。Zoomアプリに対して複数の要求が見つかった場合は、それぞれの要求ごとに個別にコマンドを実行する必要があります。

この場合、実行すべきコマンドは以下のようになります。

powercfg -requestsoverride PROCESS "Zoom.exe" AWAYMODE
powercfg -requestsoverride PROCESS "Zoom.exe" SYSTEM
powercfg -requestsoverride PROCESS "Zoom.exe" DISPLAY

Zoomアプリ自体がクラッシュ・強制終了する場合の対処法

「パソコンごとクラッシュする」のではなく、「Zoomアプリ自体が予期せず終了する」という報告もあります。症状が現れるタイミングはユーザーによって異なり、例えば以下のような場面です。

  • 画面共有中
  • カメラをオンにしたとき
  • アプリの起動時
  • ミーティングへの参加時

なお、この問題は冒頭で説明したものとは異なる点に注意してください。「ZoomがWindowsノートPCをクラッシュさせる」というのは、Zoom使用中にブルースクリーンエラーが発生するケースを指します。一方、「Zoomがクラッシュする」というのは、Zoomアプリ自体がWindows上で予期せず終了してしまうケースを意味します。

それでは、具体的な解決策を見ていきましょう。

  1. アンチウイルスソフトのカメラ保護機能を無効化する
  2. カメラにアクセスする他のアプリをすべて閉じる
  3. PowerToysのビデオ会議ミュートモードを無効化する
  4. グラフィックカードのドライバーを更新・再インストールする
  5. Zoomのビデオ設定を変更する
  6. Webブラウザーのキャッシュをクリアする
  7. Zoomを再インストールする

1] アンチウイルスソフトのカメラ保護機能を無効化する

前述の通り、一部のアンチウイルスソフトにはカメラ保護機能が備わっています。Bitdefenderユーザーの間では、このカメラ保護機能がZoomと競合し、クラッシュを引き起こしていたという報告があります。お使いのアンチウイルスソフトに同様の機能があるか確認し、あれば無効化してみてください。

2] カメラにアクセスする他のアプリをすべて閉じる

カメラにアクセスできる別のアプリを同時に起動していると、カメラをオンにした際にZoomがクラッシュすることがあります。Zoomクライアントを使用している間は、他のアプリをすべて閉じてみてください。

3] PowerToysのビデオ会議ミュートモードを無効化する

Microsoft PowerToysの「ビデオ会議ミュート(Video Conference Mute)」モードがZoomと競合し、クラッシュの原因になっているケースが多く報告されています。PowerToysをインストールしている場合は、このモードを無効化してみましょう。

手順は以下の通りです。

  1. PowerToysを起動します。
  2. 設定を開きます。
  3. 左側からVideo Conference Mute(ビデオ会議ミュート)を選択します。
  4. Enable Video Conference Muteの横にあるトグルボタンをオフにします。

4] グラフィックカードのドライバーを更新・再インストールする

グラフィックカードのドライバーが破損していることも考えられます。まずはデバイスマネージャーからドライバーを更新してみましょう。

  1. スタートボタンを右クリックし、デバイスマネージャーを選択します。
  2. ディスプレイアダプターの項目を展開します。
  3. グラフィックカードのドライバーを右クリックし、ドライバーの更新を選択します。
  4. ドライバーを自動検索を選択します。

これで改善しない場合は、グラフィックカードメーカーの公式サイトから最新ドライバーをダウンロードしてインストールすることをおすすめします。手動インストールの前に、現在のグラフィックカードドライバーをアンインストールしておく必要があります。

5] Zoomのビデオ設定を変更する

Zoomのビデオ設定を変更することで改善したというユーザーもいます。以下の手順で試してみてください。

  1. Zoomクライアントを起動します。
  2. 設定を開き、左側からビデオを選択します。
  3. 詳細をクリックし、ビデオレンダリング方式のドロップダウンメニューでDirect3D9を選択します。
  4. その他のオプションは自動のままにします。
  5. Zoomを再起動します。

その後、問題が解決したかどうかを確認してください。

6] Webブラウザーのキャッシュをクリアする

ブラウザー版のZoomを起動する際にWebブラウザーがフリーズ・クラッシュする場合は、ブラウザーのキャッシュが原因かもしれません。キャッシュをクリアすることで改善する可能性があります。

7] Zoomを再インストールする

上記のすべての方法で解決しない場合は、Zoomクライアントをアンインストールし、Zoom公式サイトから最新版をダウンロードして再インストールしましょう。

ZoomがノートPCで頻繁にクラッシュするのはなぜ?

Zoomのクラッシュは、画面共有中、カメラをオンにしたとき、ミーティング参加時など、さまざまな場面で発生します。そのため、原因も複数考えられます。主な原因は以下の通りです。

  • グラフィックカードのドライバーが破損または古い
  • アンチウイルスソフトがZoomのカメラアクセスをブロックしている
  • Zoomのビデオ設定が適切でない
  • Webブラウザーのキャッシュが破損している

ミーティング中にZoomが遅延・フリーズする場合の対処法

ミーティング中にZoomの動作が重くなったりフリーズしたりする場合は、まずインターネット接続速度を確認しましょう。快適にZoomを使うには、十分な速度の安定した回線が必要です。有線接続は無線よりも安定しているため、イーサネットケーブルでの接続もおすすめです。それでも改善しない場合は、SFCスキャンの実行、クリーンブート状態でのトラブルシューティング、Zoomの再インストールなどの対策を試してください。

本記事がお役に立てば幸いです。

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