絶対に終了してはいけない!Windowsタスクマネージャの重要プロセス7選
Windowsのタスクマネージャを眺めていて、「この項目は一体何のためのものだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。Windows 10のタスクマネージャのリスト下部にある「Windowsシステムプロセス」セクションには、PCが正常に動作するために欠かせないプロセスがいくつも含まれています。
これらのプロセスは具体的にどんな役割を果たし、もし強制終了したらどうなるのでしょうか。今回は、タスクマネージャの中でも特に重要な項目を詳しく解説します。
注意: Windows 8.1以降の新しいタスクマネージャでは、ほとんどのシステム項目が「Windowsログオン アプリケーション」のような分かりやすい名前で表示されます(winlogon.exeの代わり)。一方、Windows 7では実行ファイル名がそのまま表示されます。新しいバージョンのWindowsでは、該当項目を右クリックしてプロパティを選択すれば、実行ファイル名を確認できます。
1. System(ntoskrnl.exe)
紛らわしい名前を持つ「System」は、タスクマネージャから終了させようとしてもWindowsが許可してくれません。それほどまでにデバイスの内部動作において極めて重要だからです。Systemはカーネルレベルの処理を担当しており、ドライバーをホストすることで、ソフトウェアとハードウェアが正しく通信できるようにしています。
これを終了させた場合の結果は想像に難くないでしょう。ディスクやUSBデバイスへのアクセスなど、重要なドライバーの多くがSystemの動作に依存しているため、終了させるとシステム全体がフリーズし、強制的な再起動(ハードリセット)が必要になります。CPU使用率が高いなどのトラブルシューティングでSystemを再起動したい場合は、通常どおりPCを再起動してください。なお、この項目に頻繁に問題が発生する場合は、ハードウェア障害の兆候である可能性もあります。
2. Windowsログオン アプリケーション(winlogon.exe)
一度Windowsにログインしてしまえば、このプロセスはさほど重要ではないと思うかもしれませんが、実際は真逆です。winlogonの第一の役割は、ログイン時にユーザープロファイルを読み込むことです。自分のアカウントのみに加えたレジストリの変更が有効になるのは、このプロセスのおかげなのです。
さらに、winlogonはセキュリティ面でも非常に重要です。「Ctrl + Alt + Del」のキー組み合わせを常に監視するよう設計されているからです。ログイン中にこのキーを押すと「Windowsセキュリティ」画面が表示され、パスワードの変更やサインアウトなどの操作を素早く行えます。
また、「セキュリティで保護されたサインイン」というオプションを有効にすると、Windowsへのログオン時に必ずCtrl + Alt + Delを押すことが求められます。「3本指の敬礼」とも呼ばれるこのキー操作は常にwinlogonが検知するため、押せば本物のWindowsログオン画面が表示されることが保証され、パスワードを盗み取る目的の偽ログイン画面を確実に回避できます。
そのほかにも、winlogonは一定時間操作がない場合にスクリーンセーバーを表示したり、PCを自動的にロックしたりする役割も担っています。タスクマネージャでプロセスの終了を実行しようとすると、Windowsから警告が表示されるはずです。
それでも無視して実行すると、PCの画面は完全にブラックアウトし、復旧の見込みはありません。再び動かすには再起動するしかありません。
3. Windowsスタートアップ アプリケーション(wininit.exe)
Wininitは、初回ログイン時にWindowsを適切な状態へ立ち上げるためのプロセスで、利用している間ずっと稼働し続ける必要があります。最も重要な機能は、Windows起動時に動作するほとんどのバックグラウンドアプリやプロセスの「踏み台」になることです。これには、lsass.exeやlsm.exeといった他の重要なプロセスの起動も含まれます。
このプロセスはシャットダウンするまで動き続けます。途中で強制終了しようとすると、Windowsが警告を表示して思いとどまるよう促します。そしてWinlogonと同様、警告を無視して実行すればシステムがクラッシュし、再起動が必要になります。
4. Client Server Runtime Process(csrss.exe)
必須Windowsプロセスファミリーのもう一員であるcsrssは、Windowsの進化とともにその役割を変えてきました。非常に古い時代には、Windowsのグラフィック要素すべてをこのプロセスが担当していましたが、現在ではいくつかのバックグラウンド機能を担っています。
中でも重要なのが、Windowsのシャットダウン処理と、コマンドプロンプトを起動するconhost.exeプロセスの呼び出しの2つです。地味に聞こえるかもしれませんが、極めて重要なプロセスです。何らかの不具合で起動時にこのプロセスが動かなかった場合、ブルースクリーンが発生します。
お察しのとおり、Windowsの警告を無視してこのプロセスを終了させると、システムがフリーズすることになります。
5. Windowsセッション マネージャー(smss.exe)
Windowsの起動プロセスにおけるもう一つの要(ここまで読めば共通点が見えてきますよね)が、Windowsセッション マネージャーです。このプロセスはなんとWindows 3.1の時代から存在しています。
Windowsが起動するたびに、smssはまずいくつかの準備を行います。ドライブのマッピングや仮想メモリのページング作成などがその代表例です。準備が完了するとwinlogonを呼び出し、ログイン画面が表示される仕組みです。
もちろん、セッション マネージャーはログイン後も稼働し続けます。winlogonとcsrssの両方を監視し、どちらかが終了するのを待っています。標準的なシャットダウンの流れであれば問題ありませんが、予期せずどちらかのプロセスが終了すると、smssはコンピュータをフリーズさせます。
上記のプロセスと同様、タスクマネージャから終了させようとするとまず警告が表示され、実行すればシステムがロックされてしまいます。
6. Windowsシェル エクスペリエンス ホスト(ShellExperienceHost)
こちらは比較的新しいプロセスで、主にWindows 10で新たに導入されたUI要素に関わっています。以前のバージョンのWindowsを使っていた方なら、時計やカレンダーといった定番要素がWindows 10で新しく生まれ変わったことに気づいたかもしれません。シェル エクスペリエンス ホストはこうした要素に加え、スタートメニューやタスクバーの色や透明効果の表示も担当しています。
新デザインの表示以外にも、Microsoft Storeアプリをウィンドウ形式で表示する働きがあります。また、デスクトップの壁紙にスライドショーを設定している場合も、それを実現しているのはこのプロセスです。このリストの多くのプロセスとは異なり、終了してもシステムがクラッシュすることはなく、数秒後にWindowsが自動的に再起動してくれます。ただし、あえて終了させる理由はほぼありません。Windowsの見た目が変わるわけでもないからです。
7. Windowsエクスプローラー(explorer.exe)
この項目はWindowsそのものを支えているわけではありませんが、日常的に使うグラフィカルインターフェイスの大部分を担当しています。では、タスクマネージャでWindowsエクスプローラーを終了すると、いったい何が起こるのでしょうか。
実際には、Windowsエクスプローラーを終了すると、開いているエクスプローラーのウィンドウがすべて閉じられるだけでなく、スタートメニュー、タスクバー、通知領域(システムトレイ)までもが使えなくなってしまいます。
しかし、エクスプローラーの再起動はむしろ役立つこともあります。スタートメニューやタスクバーの調子が悪くなったとき、このプロセスをさっと再起動すれば問題が解消されるケースが多いのです。Windowsエクスプローラーだけの軽微なトラブルのために、PC全体を再起動するよりはるかに手軽で高速な方法といえます。
Windows 8.1以降では、Windowsエクスプローラーを右クリックして再起動を選択すれば、即座に終了して再実行できます。Windows 7の場合は、右クリックでプロセスの終了を選んだ後、ファイル > 新しいタスクの実行からexplorer.exeと入力して再び起動しましょう。
エクスプローラーの再起動方法は他にもいくつかあります。うっかりWindowsエクスプローラーのタスクを終了させてしまったときのために、覚えておくと安心です。
重要なWindowsプロセスを正しく理解しよう
今回紹介したプロセスが、タスクマネージャで動作しているミッションクリティカルなプロセスのすべてというわけではありません。しかし、いずれも何らかの形でWindows体験に不可欠な存在であり、それぞれの役割を理解できたはずです。
幸いなことに、ほとんどの場合、Windows側がある程度保護してくれるため、誤ってこれらを終了させてしまう心配はあまりありません。
ところで、タスクマネージャは思っている以上に多機能なツールです。システムプロセスの監視だけでなく、知っておくと便利な隠れた機能がたくさん用意されています。ぜひ活用してみてください。
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