新しくなったMicrosoft Cortana――今でも役に立つアシスタントなのか?

Windows 10のMay 2020アップデートが配信され、その中で最も目立つ変更点の一つがMicrosoft Cortanaです。これまでバーチャルアシスタントに質問を投げかける使い方をしていた方にとって、乗り換えを検討するタイミングかもしれません。MicrosoftはCortanaを「生産性向上ツール」として生まれ変わらせることを決め、従来使えていた多くの機能を削除しました。果たして、一般ユーザーにとってCortanaは今も価値あるツールなのでしょうか?
なぜ変更されたのか?
熱心なファンも存在したものの、CortanaはAmazon AlexaやGoogleアシスタント、Siriほど普及することはありませんでした。競合との競争にさらなる時間と資金を投入する代わりに、MicrosoftはCortanaをシステム全体に深く統合されたアシスタントから、独立したシステムアプリケーションへと方向転換することを選んだのです。
Cortanaはアプリとして再出発

新しいCortanaはタスクバーに固定されなくなりました。代わりに、通常のアプリとして動作します。つまり、他のアプリと同じように起動し、操作することになります。更新プログラムもWindows UpdateではなくMicrosoft Store経由で配信されるため、大規模なシステムアップデートを待たずにCortanaだけを最新版に保てるようになりました。
検索機能はすでに分離済み
よく寄せられる質問の一つが「ファイルの検索はどうすればいいのか」というものです。Windows 10にCortanaが初めて搭載された頃は、音声でファイルを探してもらうか、タスクバーのCortana検索ボックスに入力する方法しかありませんでした。しかし実は、検索とCortanaの分離はMay 2020アップデートより前に行われています。
新しくなったCortanaの主な機能

Microsoftは現在、Cortanaを「パーソナル生産性アシスタント」と位置づけています。公式発表によると、新版Cortanaには以下のような機能が搭載されています。
- チャット形式の対話 ― 音声操作も引き続き利用可能ですが、チャットUIにより、話しかける代わりに文字入力で指示を出せます。オフィスでCortanaを使う場合にはむしろ便利な改善といえるでしょう。
- カレンダーとスケジュール管理 ― Microsoftアカウントでサインインすると、カレンダーや予定をCortanaと連携できます。予定の追加、リマインダーの受け取り、タスクの完了チェックなどが可能です。
- Microsoft Teamsとの統合 ― Teamsを利用しているなら、Cortanaを使って会議への参加、今後の会議の確認、会議の予約まで行えます。
- 職場・学校アカウントとの連携 ― Microsoftの職場または学校アカウントを使用すれば、組織内の他のメンバーに関する情報を照会できます。
- リスト作成 ― 生産性向上こそが新版の目的であるため、ToDoリストの作成や忘れ物防止のためのリマインダー設定にも対応しています。
以前ほど多機能ではないものの、簡単な質問であれば依然として答えてくれます。その他にできることは以下の通りです。
- 天気情報の提供
- 簡単な質問への回答
- ニュース見出しの表示
- アプリや設定画面の起動
失われた機能とは
多くの面でCortanaは今もバーチャルアシスタントですが、その役割は完全に生産性中心へと移行しました。スマートホーム機器の操作はできなくなり、音楽コントロール機能も削除されました(音楽は作業効率に役立つ場面もありますが)。代わりに、Office 365をはじめとするMicrosoft製アプリやサービスとの連携に特化した設計となっています。

それでもスマートホーム機器の操作など、旧Cortanaの機能をすべて使いたいという方は、Microsoft StoreからAlexaアプリをダウンロードするのがおすすめです。デスクトップPCやノートPCでも本格的なバーチャルアシスタントを活用できるようになります。
ユーザーの反応は?
執筆時点でのMicrosoft Storeでの評価は2.6星と低く、ユーザーがこの変更に必ずしも満足していないことがうかがえます。実際、「まったく役に立たない」という声が多数派を占めています。

ただし、主に業務用途――Microsoftアプリの起動やカレンダー管理など――でCortanaを使っていた方であれば、大きな違いは感じないかもしれません。一方、一般的な個人ユーザーにとっては、May 2020アップデート以前ほど便利ではなくなったのは事実です。
とはいえ、まずは新版を試してみる価値はあります。気に入らなければ、多少の手間はかかるもののアンインストールも可能です。そもそもインストールしたくなければ、Cortanaからサインアウトするだけで使用を停止できます。
すでに新しいMicrosoft Cortanaを試した方は、ぜひコメント欄で感想を共有してください。
画像クレジット:Flickr/Bolly Holly Baba
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