Windowsが更新ファイルを勝手に保存・共有しないようにする方法
Windowsのアップデートは、タイミングの悪いときにやってくることで有名です。しかし、悩みの種はそれだけではありません。多くの場合、アップデートファイルはインストール後もPC内に残り続けます。しかも、それはあなたのためではなく、他のユーザーのシステム更新を助けるためなのです。奇妙に聞こえるかもしれませんが、これこそがWindowsの「配信の最適化(Delivery Optimization)」機能の仕組みです。
もしそれが望ましくないなら、我慢する必要はありません。残されたファイルを削除してストレージを取り戻すこともできますし、そもそもWindowsに保存させないよう設定することも可能です。
WindowsはどうやってあなたのPCをアップデート共有ハブに変えているのか
あなたのPCは自分自身の更新以上のことをしている
PCがWindowsアップデートをダウンロードするとき、Microsoftのサーバーからファイルを取得して終わり、というわけではありません。多くの場合、インストール後もそのファイルは保持され続けます。これは復元用ではありません。他のコンピューターへ再配布できるように保管されているのです。
この機能は「配信の最適化」と呼ばれ、かなり賢い仕組みです。何百万台ものPCが一斉にMicrosoftのサーバーへアクセスしてアップデートをダウンロードする代わりに、負荷を複数のソースへ分散させます。こうすることで、アップデートが展開されると、あなたのPCは近くのデバイスを含む複数のソースからファイルの一部をダウンロードできます。その見返りとして、ダウンロードしたファイルを他のシステムとも共有します。
そして、この「他のシステム」はローカルネットワーク上のPCだけではありません。デフォルトでは、インターネット経由で他のデバイスともアップデートデータを共有します。ある意味、あなたのPCはピアツーピアネットワークの一部となり、見知らぬ人へのアップデート配信を手助けしていることになります。
この機能はWindows 11で最初から有効になっており、ほとんどのユーザーはその存在を知りません。公式のアップデートファイルのみを共有するため、プライバシーリスクというわけではありませんが、トレードオフはあります。さらに重要なのは、アップデートのダウンロード速度が多少向上する以外、あなたにとって大きなメリットがないということです。
配信の最適化キャッシュが問題になる理由
ストレージだけの話ではない
配信の最適化は便利に聞こえますが、無視できない欠点がいくつかあります。最も分かりやすいのはストレージの肥大化です。Windowsが保持するアップデートファイル(配信の最適化キャッシュ)は、PCの中にただ置かれたままになります。SSD容量が小さいノートPCでは、知らないうちに空き容量を食いつぶす厄介な存在になり得ます。
もう一つの問題は帯域幅への影響です。PCがインターネット経由で他のデバイスへアップデートデータをアップロードすると、ネットワークパフォーマンスに影響が出ることがあります。ブラウジング、ゲーム、作業中に速度低下を感じるかもしれません。通信量に上限があるプランを使っている場合には、さらに深刻な問題です。接続を「従量制課金接続」として設定していない限り、Windowsは見知らぬ相手とファイルを共有し続けるためにデータを自由に使います。
最後に、この機能は実行されるたびにシステムリソースを消費します。影響は通常小さいものの、バックグラウンドでの動作が増えるため、低スペックマシンでは問題になる可能性があります。
古いアップデートファイルの削除は簡単
アプリや個人ファイルを削除せずに空き容量を確保する簡単な方法
幸い、Windowsはこれらのアップデートファイルを永久に保持するわけではありません。不要になった古い配信の最適化キャッシュは自動的に削除されます。しかし、空き容量が逼迫している場合や待ちたくない場合は、自分で削除することもできます。
検索メニューからディスククリーンアップツールを開き、配信の最適化ファイルの項目を探します。そこには、どれほどのストレージを消費しているかも表示されます。その項目を選択し、他の項目のチェックを外してOKをクリックします。次にファイルの削除を選んで確定しましょう。
これだけで完了です。数週間ごと、またはストレージを素早く空けたいときに実行するとよいでしょう。実行するタイミングによってキャッシュサイズは大きく異なり、数メガバイトから20GB以上になることもあります。
WindowsがPCをアップデートサーバーとして使うのを止める
根本的に解決する方法
配信の最適化キャッシュの厄介な点は、自分で削除しても、Windowsが自動的に消去しても、時間の問題でまた戻ってくることです。新しいアップデートが配信されるたびに、PCは再びファイルの保存と共有を始めます。このサイクルに付き合いたくないなら、より良い解決策は機能自体を完全にオフにすることです。
設定 > Windows Update > 詳細オプション > 配信の最適化へ移動します。ここで「他の PC からのダウンロードを許可する」をオフにすれば完了です。以降、PCはMicrosoftのサーバーから直接アップデートをダウンロードするようになります。時々の速度向上というメリットは失われますが、ストレージやネットワーク使用量を心配する必要はなくなります。また、「ローカル ネットワーク上のデバイス」というオプションもあり、同じネットワーク上に複数のPCがあり、それらの間でのみアップデートファイルを共有したい場合に便利です。
Windowsの配信の最適化は悪い機能ではありません。ただ、ほとんどのユーザーにとって必要なものでも、実質的なメリットをもたらすものでもないのです。だからこそ、デフォルトでオフになっているべきWindows機能の一つと言えるでしょう。
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