Windows 11
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Windows 11のInPrivate(シークレット)モードは、本当にプライバシーを守ってくれるのか?

Windows 11は最近、決して順風満帆とは言えない状況が続いています。2025年8月のKB5064081アップデートではサインイン画面からパスワード入力欄が消えるトラブルが発生したかと思えば、いまだにWindowsユーザーの42.6%がWindows 10を使い続けているという事実(約5億台規模、The Verge調べ)もあり、Windows 11にとっては苦しい時期です。

Windows 11 24H2がもたらした一連の問題を目の当たりにすると、次期Windows 12はどれほど優れたものになるのか気になるところです。問題だらけのWindows 11からユーザーが離脱することで、Microsoftは採用率の面で成功をつかめるかもしれません。

そんな中でもきちんと機能している機能の一つがシークレット(InPrivate)モードですが、その仕組みを正しく理解している人は全体の76%にとどまるという調査結果もあります(Quantable Analytics調べ)。果たしてWindows 11のシークレットモードは、ユーザーに本来あるべきレベルのプライバシー保護を提供できているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

シークレットモードの本来の役割と、ユーザーが期待すること

シークレットモードは、Windows 11のMicrosoft Edgeをはじめ、すべての主要ブラウザに搭載されている高度なプライバシー機能です。

シークレットモードでWeb閲覧をすると、通常なら端末に保存される検索履歴、Cookie、その他の一時データがローカルには保存されません。つまり「見えない状態」でインターネットを閲覧していることになり、タブを開いたままにしない限り、後から同じ端末を使う人に自分が何を見ていたのか知られることはありません。

ユーザーが期待するのは、「プライベートブラウジングセッションでは、使用した端末上にアクティビティの痕跡が一切残らない」ということでしょう。

Windows 11のブラウザにおけるシークレットモードの仕組み

Windows 11のMicrosoft Edgeにあるシークレットモード(InPrivate)は、他のブラウザと同様の仕組みで動作します。起動方法は以下の通りです:

  • Microsoft Edgeを開く
  • 右上隅の「…」(3点リーダー)をクリック
  • 「新しいInPrivateウィンドウ」を選択
Windows 11のInPrivate(シークレット)モードは、本当にプライバシーを守ってくれるのか?

このウィンドウ内でのみ閲覧アクティビティがプライベートになり、ローカル端末には保存されません。この独立した一時的なウィンドウは、閉じた瞬間にすべての閲覧データを自動的に削除します。削除対象のデータには以下が含まれます:

  • Cookieとサイトデータ
  • フォーム入力データ
  • パスワード
  • キャッシュされた画像とファイル
  • クリップボード履歴

シークレットモードが守ってくれないもの

シークレットモードの仕組みを正しく理解していない76%のユーザーは、これが100%のプライバシーをもたらすものではないことに気づいていません。タブを閉じれば次に端末を使う人に閲覧内容は見られませんが、シークレットモードは第三者からの監視までは防げません。以下のような相手には、依然としてアクティビティが見られています:

  • インターネットサービスプロバイダ(ISP)
  • 訪問先のWebサイト
  • ネットワーク管理者
  • 検索エンジン(GoogleやBingは検索内容を記録できます)
  • 政府機関

唯一の例外はVPNの利用ですが、その場合でもVPNプロバイダ自体には通信内容が見えている点に注意が必要です。

また、どんなに洗練された対策を使っても、データが悪意ある手に渡ってしまうケースはあります。インターネット上から自分の個人情報を削除したい場合は、各種データベースを検索して個人情報が保存されている場所を特定し、削除依頼を代行してくれるサードパーティの個人情報削除サービスの利用をおすすめします。複雑な手続きを自分で行う必要はなく、Googleなどに残る個人情報の削除を任せることで、デジタルフットプリントを減らし、オンラインでの安全性を高められます。

Windows 11のシークレットモードに関するよくある誤解

シークレットモードを正しく理解していない人は少なくありません。ここで、よくある誤解と事実を整理しておきましょう:

誤解実際
オンライン上の身元を隠せるローカル端末上のアクティビティを隠すだけ
Webサイトに追跡されないサイトはIPアドレスとブラウザフィンガープリントを把握できる
広告やトラッカーをブロックする拡張機能なしではトラッカーは依然として機能する
ISPにはアクティビティが見えないISPはすべてのトラフィックを確認できる
データブローカーを防げる他の場所ではデータ収集が続いている
完全に匿名になるローカルの履歴保存を止めるだけ

シークレットモードが実際に役立つ場面

シークレットモードは間違いなく有用であり、標準のブラウジングモードよりも積極的に活用すべき場面があります。

活用例得られるメリット機能する理由
複数アカウントへのログインアカウント競合を回避セッションCookieが保存されない
共有PCでのプライベートな検索ローカルのアクティビティを非表示閲覧履歴が保存されない
Webサイトのテストクリーンなページ表示を確認キャッシュとCookieが無視される
一時的なログイン資格情報の保存を防止パスワードが記録されない
短期的なターゲット広告の抑制広告トラッキングの信号を限定ウィンドウを閉じるとCookieが削除される
価格差別の回避(場合による)再訪問シグナルを低減永続的なサイトCookieがない

シークレットモードでもデジタルフットプリントは減らせない理由

共有のiPadでクリスマスプレゼントの買い物をしていて、パートナーに何を見ていたのか知られたくない——そんなときシークレットモードは確かに便利です。

しかし、その効果はあくまでローカル端末へのデータ保存を防ぐだけなので、シークレットモードで閲覧していても総合的なデジタルフットプリントはむしろ増え続けています。前述の第三者たちは、次のようなデータを収集し続けることができます:

  • 位置情報
  • 使用しているブラウザ
  • オペレーティングシステム
  • ログインしたアカウント
  • ログインしたアカウントに紐づくメールアドレス、電話番号、住所などの個人情報

シークレットモードでは消せない個人情報の削除方法

シークレットモードでできることは限られているため、それでは対応できない個人情報の削除方法を知ることが、デジタルフットプリントの縮小とオンラインセキュリティの向上につながります。

統計によると、データブローカーは世界人口の70%以上のオンラインデータを扱っており(Cyber Security Intelligence調べ)、オンライン上に存在する一人ひとりについて平均1,000のデータポイントを収集しているとの推計もあります(CNBC)。こうしたデータポイントには以下が含まれます:

  • 検索エンジンでのクリック
  • アカウントへのサインイン
  • SNSでのコメント
  • メールマガジンへの登録

ブラウザのプライバシー対策だけでは長期的な保護にならない理由

シークレットモードといったブラウザ側のプライバシー対策だけでは、長期的な保護には不十分です。調査によって幅はありますが、多くのソースによると平均的な人のインターネット利用時間は1日6.5〜7時間に達し(AllConnect調べ)、その間のすべてのクリックや操作がデジタルフットプリントとして蓄積されていきます。

果たしてWindows 11のシークレットモードはユーザーにとって十分なのでしょうか?問題は、シークレットモード自体は「やるべきことをきちんとやっている」のに、その保護範囲がローカル端末に限られることをユーザーが理解していない点にあります。実際にはシークレットモードでも閲覧アクティビティがさらされる可能性は数多くあり、これはすべてのブラウザに共通することです。

ブラウザのプライバシー対策だけでは不十分である理由を、タイムライン形式で示します:

段階行うこと実際に起こること対策が不十分な理由
0日目Cookieを削除、プライベートブラウジング、トラッカーブロックを有効化ブラウザがある程度のトラッキングを阻止データはすでに他の場所に存在
1週間後データブローカーサイト1社でオプトアウト掲載は一時的に消える削除はその時点のスナップショットにのみ適用
1か月後通常どおりネット利用を継続データブローカーが他ソースから更新新しいデータフィードで同じ情報が再流入
3か月後VPNや強化ブラウザを使用閲覧は匿名に見えるオフラインの記録がオンラインプロフィールを更新
6か月後削除は恒久的だと考える掲載が再び現れる一括インポートが過去のオプトアウトを上書き
1年後住所や電話番号を変更古いデータは流通し続ける履歴データには価値が残り続ける
以降も継続ブラウザのプライバシーだけに頼る露出は徐々に拡大データはブラウザの外へ流出

シークレットモードとプライバシーに関するよくある質問

シークレットモードでの閲覧はどのくらいプライベート?

思っているほどではありません。タブを閉じれば次に端末を使う人に閲覧内容は見られませんが、第三者は依然として欲しい情報へアクセスできます。

Windows 11は最も優れたシークレットモードを持っている?

いいえ。「最強のシークレットモード」を持つブラウザは技術的には存在しません。どのブラウザも動作はほぼ同じで、閲覧履歴の安全性は使い方次第です。

シークレットモードを使わずに閲覧を安全にする方法はある?

より安全な閲覧体験を実現する確実な方法は、継続的に削除リクエストを代行してくれるサードパーティの個人情報削除サービスを利用することです。


Windows 11のInPrivate(シークレット)モードは、本当にプライバシーを守ってくれるのか?

Keelan Balderson

Keelanは長年のWindowsユーザーで、テクノロジーとセキュリティ関連のすべてに情熱を注いでいます。最新のツールやソフトウェアを掘り下げて本当に効果のあるものを見極め、ユーザーが情報に基づいた選択をできるようサポートしています。英国で訓練を受けたジャーナリストとして、コンピューターへの愛と執筆への情熱を組み合わせ、役立つレビューやガイドを多数制作しています。

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