macOSの「辞書」アプリをカスタマイズして使いこなす方法
macOSに標準搭載されている「辞書」アプリは、華やかさこそないものの、見落とされがちな重要なリソースです。コンテキストメニューの「調べる」機能と組み合わせれば、単語の学習も正しい使い方の確認も格段に楽になります。外国語を学んでいる方にとっては、翻訳の精度を高めるうえで欠かせない存在です。すでにあなたのMacにインストールされているので、あとは使いこなすだけです。
辞書アプリの基本的な使い方
辞書アプリの情報にアクセスする最も簡単な方法は、右クリック(トラックパッドなら二本指クリック)です。調べたい単語を選択して右クリックすると、コンテキストメニューに「“単語” を調べる」という項目が表示されます。これを選ぶと、ハイライトされた単語の上にポップアップが現れ、定義や関連するWikipediaページのプレビューをすぐに確認できます。
また、「/Applications/Dictionary.app」から直接起動したり、Spotlightで検索して開くことも可能です。アプリ内では特定の辞書を絞り込んで検索でき、類語辞典(シソーラス)にもアクセスできます。類語辞典は、あらゆるレベルの書き手にとって最も理解されておらず、使いこなされていないツールかもしれません。
類語辞典を正しく使うコツは、掲載されている類義語が完璧な置き換えではないと心得ることです。文章に組み込む前に、その言葉の定義とニュアンスを必ず確認しましょう。
辞書を追加する方法
辞書は、利用可能な辞書ライブラリから自由に追加できます。macOSが対応しているすべての言語向けの辞書に加え、書き手や学生にとって便利な英語の追加辞書も複数用意されています。
まず、辞書アプリの環境設定を開きます。メニューバーから「辞書 > 環境設定」を選択するか、キーボードで Command + ' を押してください。利用可能なすべての辞書の一覧が表示されます。

表示したい辞書の名前の横にあるチェックボックスにチェックを入れます。辞書は言語ごとにアルファベット順に並んでいるので、目的の辞書を見つけやすくなっています。

一覧の下部には、学生や書き手に特に役立つ英語の追加辞書や類語辞典がいくつか用意されています。
辞書の名前を変更する
多くの辞書には短すぎて分かりにくいタイトルが付けられています。辞書の名前を変更すれば、インストール済みのすべての辞書の情報を一目で把握できるようになります。
名前を変更するには、ツールバー上の対象の辞書を右クリックし、コンテキストメニューから「ラベルを編集」を選択します。

テキストボックスに新しい名前を入力し、「OK」をクリックすると変更が適用されます。

カスタム辞書を読み込む
理論上、辞書アプリにはカスタム辞書を取り込めます。ただし問題は、その辞書ファイルを見つけられるかどうかです。カスタム辞書を配布していた多くのWebサイトは、残念ながら現在では閉鎖されています。
辞書ファイルは「~/Library/Dictionaries」フォルダに保存されます。Finderから直接アクセスするか、辞書アプリのメニューから「ファイル > 辞書フォルダを開く」を選択して開きましょう。

「.dictionary」形式の辞書ファイルを見つけたら、このフォルダに配置します。次回辞書アプリを起動したときに自動的に読み込まれます。

残念ながら、辞書ファイルをダウンロードできるアクティブなサイトは多くありません。StarDictなどの主要なサイトは、さまざまな理由でサービスを終了しました。執筆時点では、clasqmというサイトで複数の外国語向けの辞書がダウンロード可能です。
おわりに:独自の辞書を作成する
他の形式の辞書をApple形式に変換する手順も公開されており、やや複雑ではあるものの実用的です。これを利用すれば、豊富に存在するBabylon(BGL)形式の辞書を変換できます。なお、この変換によく使われていたツール「DictUnifier」は、最近のmacOSバージョンでは動作しないことを確認していますので注意が必要です。
また、サードパーティ製アプリ「Dictionaries.io」を使えば、多言語のスペルチェック辞書を多数、辞書.appに追加できます。有料ソフトですが、複数の言語を頻繁に扱う方にとっては、最適な辞書ツールといえるでしょう。
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