Apple IDの作成方法を完全解説|子ども用アカウントや2ファクタ認証の設定まで
Apple製品やサービスを使いこなすうえで、Apple IDは欠かせない存在です。幸い、その作成はとても簡単。この記事では、自分用・お子様用のApple IDの作り方から、強固なセキュリティ設定、ファミリー共有グループの始め方まで、わかりやすく解説します。
Apple IDを作成する手順
Apple IDは、Apple公式サイトのApple IDページ(appleid.apple.com)にアクセスし、「Apple IDを作成」をクリックするだけで登録できます。

appleid.apple.com は、Apple IDの作成と管理を行うためのオンライン窓口です
Apple IDの登録にあたって、Apple製品を持っている必要はありません。WindowsやLinuxユーザーでも、将来の購入に備えて、あるいは単なる興味本位でもアカウントを作成できます。
デバイスと紐付けていない無料アカウントでも、iCloudの一部機能を利用可能です。ブラウザ上で動作するPages、Numbers、Keynote(iWork)のオンライン版が使えるほか、1GBのiCloudストレージが無料で提供されます。ただし、このストレージには前述のWebアプリ経由でしかアクセスできません。Windows用iCloudアプリなど他の方法でアクセスしたい場合は、まずMacまたはiOSデバイスでサインインして、Apple IDをデバイスに紐付ける必要があります。

Apple IDをiOSデバイスやMacと紐付けない場合、利用できるのはオンラインのiWorkツールのみです
登録時に必要な情報
Apple IDの作成では、ユーザー名としてメールアドレスが必要です。少し意外に思われるかもしれませんが、Appleが提供する既存のメールアドレス(@icloud.comなど)は使用できず、過去にApple IDに使ったことのあるアドレスも登録できません。
ここで虚偽の情報を入力するのは避けましょう。確認メールが入力したアドレス宛てに送信され、そのリンクをクリックしてはじめてApple IDが有効になります。
申込フォームのさらに下では、パスワード再設定などの「救済用」として、別のメールアドレスの入力が求められます。このアドレスは使用頻度が低く、こちらは既にApple IDで使われたことのあるアドレスでも構いません。例えば配偶者のメールアドレスを指定することも可能ですが、この場合も送信されたメール内のリンクをクリックして確認する必要があります。
さらに、生年月日の入力、セキュリティ質問への回答、郵送先住所の登録も必須です。ここでも虚偽の情報を入力しないでください。Appleは後日、これらの情報を使ってあなた本人であることを確認します。
特に重要なのが国(地域)の情報です。Appleは地域ごとに別々のミュージック、ムービー、App Storeを運営しています。実際はバーミンガム在住なのにアンティグア在住と偽ると、クレジットカード情報を入力して購入する際に問題が生じます。請求先住所がカリブ海の島国に存在しないだけでなく、アンティグアのiTunes StoreやApp Storeで販売されている商品しか購入できなくなってしまうのです。
13歳未満の子ども用Apple IDの作成方法
13歳未満の子どもは自分でApple IDを作成できませんが、親または保護者がファミリー共有の一環として作成することができます。これにより、親がクレジットカードをアカウントに登録し、子どもが保護者の監督のもとで購入できるようにもなります。
ファミリー共有を設定したら、iPhone/iPad/iPod touchで「設定」>「(自分の名前)」>「ファミリー共有」(旧バージョンでは「設定」>「iCloud」>「ファミリー」)を開き、「ファミリーを追加」をタップします。次に「子どものためにApple IDを作成」というリンクをクリックしてください。Macの場合は、「システム環境設定」を開いて「iCloud」アイコンをクリックし、「ファミリーを管理」を選択。左下の「+」ボタンを押して、「アカウントを持っていない子どものためにApple IDを作成」を選びます。

iCloudのファミリー共有機能を使えば、13歳未満の子ども用のApple IDを作成できます
なお、自分のApple IDにクレジットカードまたはデビットカードが紐付けられていない場合、子どものApple IDは作成できません。設定時にはカードのセキュリティコード(CVV)の入力も求められます。これは、オンライン上の子ども保護関連法令に準拠するため、住所の証明としてカード情報を確認する仕組みだとAppleは説明しています。
Apple IDのセキュリティ対策
Apple IDを作成したら、最初に行うべきはセキュリティ確保です。その鍵となるのが「2ファクタ認証(二段階認証)」の設定です。
2ファクタ認証を有効にすると、新しいデバイスやMacでの購入、iCloudへのログイン、アカウント情報の変更の際に、Appleから送られるワンタイムコードの入力が求められます。それ以外の場面や、すでに本人確認済みのApple製デバイスでは、通常コードは不要です。
認証コードは、携帯電話(iPhoneである必要はありません)へのSMS、またはiOSデバイスへの通知で受け取れます。また、機種変更やiOSデバイスの売却などで認証が不可能になった場合に備え、復旧キーも発行されます。
2ファクタ認証の考え方はこうです。ハッカーがトロイの木馬やフィッシングサイトなどからApple IDとパスワードを入手できたとしても、認証コードを受け取るための物理的なスマホやiOSデバイスへのアクセスまでは困難です。コードがなければ、何もできないというわけです。
設定するには、再びApple IDサイトにアクセスし、「Apple IDを管理」からログインします。左側の「パスワードとセキュリティ」をクリックし、セキュリティ質問に答えて先へ進み、「2ファクタ認証」の見出し下にある「開始」をクリックしましょう。

2ファクタ認証を設定すれば、Apple IDアカウントへの不正アクセスはほぼ不可能になります。必須の設定と言えるでしょう
注意事項の説明を読み進めると、最初の設定ステップ「信頼できるデバイスの追加」に到達します。最低限、SMSを受信できる電話番号を1つ登録する必要があります(90年代半ば以降のほぼすべての携帯電話が該当します)。ここでも虚偽の情報はNG。Appleがすぐにテスト用のSMSを送り、記載された番号を入力しないと設定を続行できないからです。
続けて、2つ目の電話番号を保険として追加できます。すでにApple IDでサインイン済みのiOSデバイスがあれば、下のリストから選択することも可能です。これらのデバイスはSMS受信に対応している必要はありません。iOSに組み込まれた機能によって、認証コードがポップアップ表示される仕組みだからです。
準備ができたら「続ける」をクリックすると、英数字の組み合わせからなる復旧キーが発行されます。これは安全な場所に書き留めておきましょう。おすすめは、よく読む本の最終ページなど。書き留めるのを省略しないでください。次のステップで、Appleからこのキーの入力を求められるからです。入力して確認が完了すれば、2ファクタ認証が有効になります。
以降、新しいMacやiOSデバイスでApple IDを使用したり、iCloudのWebサイトにログインしたりする際は、パスワード入力後に2つ目の認証ボックスが表示され、送られてきたコードの入力を求められます。
非Apple製品向けの「App固有パスワード」の使い方
2ファクタ認証を設定した後、サードパーティ製ソフトウェア――例えばiCloudメールを送受信する非Apple製アプリ――でApple IDを使いたい場合は、「App固有パスワード」を作成する必要があります。
こうしたアプリの多くは2ファクタ認証に対応しておらず、対応していなければログイン自体ができません。App固有パスワードは、通常のApple IDパスワードの代わりにアプリ内で入力します。
2ファクタ認証に非対応のアプリごとに、個別のApp固有パスワードを生成してください。
手順は、Apple IDサイトの「パスワードとセキュリティ」セクションを開き、該当リンクをクリックします。アプリ名を入力(これは自分用のメモです)すると、パスワードが発行されます。

2ファクタ認証に対応していないアプリやWebサイトでは、App固有パスワードの生成が必要です
App固有パスワードはいつでも無効化でき、実質的にそのアプリからのアクセスを遮断できます。例えば、WindowsノートPCのMicrosoft OutlookでApp固有パスワードを使ってiCloudメールにアクセスしていた場合、そのPCが盗まれたらパスワードを取り消せば、盗んだ人はメールの閲覧も送信もできなくなります。
操作は、「App固有パスワードを生成」の見出し下にある「履歴」リンクをクリックし、アプリ名の横の「取り消す」を選ぶだけです。
Apple IDが不正利用されたと思われるときの対処法
まずパスワードを変更しましょう。手順は簡単です。Apple IDに関連付けられたメールアドレスを入力すると、Appleからパスワード変更用のメールが届きます。
ただし注意点があります。パスワードはメールアドレスごとに個別に管理されているため、複数のメールアドレスを関連付けている場合は、それぞれのアドレスに紐付くパスワードをすべて変更する必要があります。

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