アクティビティモニターとは?Mac版タスクマネージャーの使い方を徹底解説
アクティビティモニターは、Windowsのタスクマネージャーに相当するMacの標準ツールです。システムで使用中のさまざまなリソースをリアルタイムで表示し、プロセス、ディスクアクティビティ、メモリ使用量などを一目で把握できる、いわばMac内部の「ダッシュボード」と言えます。
本記事では、Macのアクティビティモニターの読み方と使い方を詳しくご紹介します。あわせて、CPU・RAM・ディスクアクティビティがMacのパフォーマンスに与える影響についても解説します。
Macでアクティビティモニターを開く方法
アクティビティモニターは「アプリケーション > ユーティリティ」フォルダにあります。開くには、Cmd + SpaceキーでSpotlightを起動し、アプリ名の冒頭の数文字を入力。候補の先頭にアクティビティモニターが表示されたらReturnキーを押せばOKです。ほかにもDockに登録しておくなど、便利な開き方がいくつかあります。

アクティビティモニターには、リソース使用状況のリアルタイム統計とグラフを表示する5つのタブがあります。これらの情報は、Macの不具合を切り分ける際に大変役立ちます。以下、それぞれの項目を順番に見ていきましょう。
1. CPUタブでプロセッサの使用状況を監視
CPUタブでは、各プロセスがプロセッサをどの程度使用しているかを確認できます。プロセスごとのCPU使用率(% CPU)、稼働時間(CPU時間)、スリープからの復帰回数(アイドル時のスリープ解除)などの項目が表示されます。
画面下部には、システム(赤)とユーザー(青)別のCPU使用率とグラフも表示されます。

%CPU順にプロセスを並べ替える
リソースを過剰に消費しているプロセスを見つけるには、「表示 > すべてのプロセス」を選択し、% CPU列をクリックして使用率順に並べ替えます。一時的にCPU使用率が高く表示されることがありますが、必ずしも問題とは限りません。主な例は以下の通りです。
- mds / mdworker:Spotlight関連のプロセスで、インデックス作成中にCPU使用率が急上昇することがあります。新規購入直後や初期化後のMacでは正常な挙動で、処理完了後に自動的に収まります。
- kernel_task:CPUへのアクセスを制限してMacの温度を管理するプロセスです。時間とともにCPU使用率が上がるのはよくあることですが、対策方法もあります。
- Webブラウザ:タブを大量に開いたり、動画などのマルチメディアコンテンツを表示したりすると、CPU使用率が高くなります。
- Cloudd:iCloudのデータ同期を担うデーモンプロセスです。同期中はCPU使用率が上がりますが、同期が完了すれば低下するため心配は不要です。
CPU使用率と履歴を確認する
「ウィンドウ」メニューから「CPU使用率」「CPU履歴」「GPU履歴」を別ウィンドウで開けます。CPU履歴ウィンドウには、コアごとのユーザー負荷とシステム負荷の推移が表示され、全体的なCPU利用率を把握するのに役立ちます。

問題のあるプロセスを強制終了する
アプリの挙動がおかしい、フリーズする、クラッシュするといった場合は、強制終了するのが最善策です。応答していないプロセスは「応答していません」という表示とともに赤字で示されます。
終了するには、対象のプロセスを選択して「表示 > プロセスを終了」を選ぶか、ツールバー上部のXボタンをクリックします。

アクティビティモニターがうまく動作しない場合は、以下の代替手段を試してください。
- Cmd + Option + Escを押して「アプリケーションの強制終了」ダイアログを開き、終了したいアプリを選択して「強制終了」をクリックします。
- ターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。
Returnキーを押すと、実行中の全プロセスとPID(プロセスID)の一覧が表示されます。アプリを強制終了するには、続けて以下を入力します。> ps -ax> kill <PID番号>
システムプロセスやroot権限で動作するプロセスを安易に強制終了してはいけません。ログを確認して原因を調査するか、Macを再起動しましょう。
2. メモリタブでRAMの使用状況を確認
メモリタブには、Macが使用しているRAMの容量が表示されます。CPUと並んで、Macのパフォーマンスを左右する重要な指標です。ウィンドウ下部には、パフォーマンス問題の診断に役立つリアルタイムのメモリグラフが表示されます。
使用済みメモリは、すべてのアプリとシステムプロセスが消費したメモリの合計で、以下のように分類されます。
- ワイヤード(固定)メモリ:メモリに常駐が必要なプロセスが使用。圧縮や退避はできません。
- アプリメモリ:各アプリのプロセスに割り当てられたメモリ。
- 圧縮済み:macOSにはソフトウェアによるメモリ圧縮機能があり、使用頻度の低いプロセスのデータを圧縮して、活発なプロセスのための空きを作ります。

MacにRAM増設が必要か判断する
メモリプレッシャーのグラフは、色でメモリリソースの状態を示します。緑なら十分な余裕がある状態、赤はメモリ不足で効率的な動作に支障が出ているサインです。
境界線の黄色は要注意です。メモリを大量消費してプレッシャーを上げているアプリがないか確認し、該当するアプリがあれば終了させましょう。
キャッシュファイルのメモリを理解する
キャッシュファイルは、現在アプリが使用中だが、他のアプリが必要になったらいつでも解放できるメモリの量を示します。たとえばApple Mailを使った後に終了すると、そのデータはキャッシュファイル扱いになります。
Mailを再び起動すれば高速に立ち上がり、逆に他のアプリがRAMを必要とすれば、macOSはキャッシュデータを動的に解放して割り当ててくれます。
キャッシュファイルが大きなメモリを占めていても心配はいりません。メモリプレッシャーが緑色である限り、問題ありません。AppleシリコンモデルはSoC(System on a Chip)でメモリが統合されているため、RAM増設はできず、対応としては重いアプリを終了することが基本になります。
スワップと圧縮の項目を読む
この2つの数値は、メモリの空きを確保するために、アクティブなプロセスのデータが起動ディスクへ退避(スワップ)された量、あるいは圧縮された量を示します。スワップよりも圧縮のほうが望ましく、Macの速度低下を招きません。
使用済みスワップが少額なら許容範囲ですが、数値が高い場合は、実メモリがアプリの要求を満たせていないことを意味します。
アプリのメモリリークを見抜く
メモリリークは、アプリが確保したメモリを解放せずに使い続けることで発生します。リークは蓄積し、やがてそのアプリは動作を停止してしまいます。アクティビティモニターを使えば、こうしたリークを簡単に発見できます。
3. エネルギータブで電力消費をチェック
MacBookユーザーにとってバッテリー持続時間は永遠の関心事でしょう。アクティビティモニターのエネルギーペインは、全体のエネルギー消費とアプリごとの電力使用量を表示してくれる頼れる存在です。
実行中アプリのエネルギー影響に加え、直近12時間(またはMac起動後、短いほう)の平均エネルギー影響も確認できます。また、非アクティブなアプリをスリープさせるApp Nap機能に対応しているか、そのアプリがMacのスリープを妨げていないかも分かります。

エネルギー使用の意味を理解する
アプリの消費エネルギーが大きいほどバッテリーは早く減ります。平均エネルギー影響列を確認して、継続的に電力を食っているアプリを特定し、不要なら終了しましょう。
Webブラウザの場合、アプリごと終了する必要はありません。ブラウザ名の横の三角をクリックして子プロセスを展開し、エネルギー影響が最大のプロセスだけを強制終了するのがおすすめです。

多くの場合、犯人は電力を大量消費しているタブやプラグインです。Chromeユーザーなら、メモリ使用量を抑えてRAMを解放する方法も試してみてください。
4. ディスクペインでストレージの読み書きを確認
ディスクペインには、各プロセスがディスクから読み書きしたデータ量が表示されます。これは、Macがデータを読み込む(読み出しIO)・書き込む(書き込みIO)ためにドライブへアクセスした回数を表します。グラフでは青が毎秒の読み取り数、赤が毎秒の書き込み数を示します。

ディスクアクティビティの見方
十分なRAMはパフォーマンスに不可欠ですが、起動ドライブの空き容量はシステムの安定性にとって極めて重要です。読み書きの回数に注目し、システムがどのようにデータへアクセスしているかを観察しましょう。
ディスクアクティビティが高いとき、CPU使用率とも連動していませんか?動画変換やRAW現像など、一部の作業はディスクとCPUの両方に大きな負荷をかけます。またRAM不足のMacでは、スワッピングの発生によりディスクアクティビティが頻繁に跳ね上がります。
5. ネットワークタブで通信量を監視
ネットワークペインには、Macがネットワーク経由で送受信しているデータ量が表示されます。画面下部では、パケット単位の通信量と、送信量(赤)・受信量(青)を確認できます。

ネットワークアクティビティの見方
バックアップや同期など、本来ネットワーク通信が多いプロセスもありますが、理由なく帯域を占有しているプロセスがいることもあります。ただし、各プロセスがどこに接続しているのかを突き止めるのは骨の折れる作業です。
どのプロセスがどんなパケットをやり取りしているか詳しく知りたい方は、Little Snitchなどのアプリを使えば、アプリ単位でネットワークトラフィックを監視できます。
システム診断レポートを生成する
アクティビティモニターは、Macの状態をまとめたレポートの作成にも役立ちます。レポートを保存すれば、トラブルシューティングのために友人やAppleサポートへ送信できます。
手順は「表示 > システム診断...」を選択するだけです。分析には少し時間がかかる場合があります。

最高のパフォーマンスを引き出すためにMacを整えよう
アクティビティモニターは、macOS標準のタスクマネージャーです。このツールを活用し、本記事で紹介したポイントを実践すれば、Macが遅くなる原因や、各指標がシステム全体の健全性に何を意味するのかを把握できるようになります。
問題の原因を突き止めたら、Macをチューンアップして、より快適でスムーズな動作を目指しましょう。
-
Mac版タスクマネージャー完全ガイド – WindowsのCtrl+Alt+Delete相当のショートカットでアプリを強制終了する方法
ノートパソコンでアプリを使おうとしたら、カーソルが虹色に回転する「スピニングビーチボール」になってしまったことはありませんか?ビーチボールは画面上で動かせるものの、どれだけ操作しても何もクリックできません。作業を保存することも、アプリを閉じることも、内容を編集することもできない——これはいわゆる「フリーズ(応答停止)」状態です。この状況で選択できるのは、実質的に次の2つの方法だけです。未保存の変更を失う覚悟でアプリを強制終了する(フォースクイット)アプリが自然に復帰するのを待ってみるWindowsのCtrl+Alt+Delete風にMacアプリを強制終了する方法すぐにアプリを使いたい場合は、こ
-
Mac版タスクマネージャーはこれ!「アクティビティモニター」の使い方を徹底解説
「Macのタスクマネージャーはどこにある?」——WindowsからMacに乗り換えたばかりの方なら、一度は疑問に感じたことがあるはずです。実は、macOSにはWindowsのタスクマネージャーと完全に同じものは存在しません。その代わりとなるのが、標準搭載されている「アクティビティモニター」というアプリです。名前こそ違いますが、ほぼ同じ役割を果たしてくれる頼れるツールです。 この記事では、アクティビティモニターとは何か、どうやって起動するのか、そして各機能をどう使いこなせばいいのかを、初心者にもわかりやすく解説していきます。 アクティビティモニターとは? OS(オペレーティングシステム)の重要