Windows 10でキーボードをリマップできるおすすめ無料ツール5選【2022年版】
めったに起こることではありませんが、キーボードの特定のキーが突然使えなくなったり、キートップのプラスチックカバーが外れてしまい、使いづらくなることがあります。こうなると「新しいキーボードを買うしかない」と考えがちですが、今すぐお金をかけて買い替えたくない場合もあるでしょう。実は朗報があります。Windows 10ではキーボードのキーを再割り当て(リマップ)できるのです。
あるキーの機能を別のキーに割り当て直すことをキーリマップと呼びます。
Windows 10でのキーボードのリマップは昔から可能ですが、その方法を知っている人は多くありません。専用のサードパーティ製ソフトを使えば、キーボードの各キーに割り当てられた既定の機能を変更し、別のキーとして動作させられます。常時使う機能ではありませんが、状況によっては非常に役立つ機能です。
Windows 10でキーボードをリマップすべき場面とは?
- キーの物理的な破損: 例えばCaps Lockキーが折れてしまった場合、2つあるShiftキーのどちらか一方をCaps Lockキーとして機能させれば、新しいキーボードを購入するまでの間しのげます。
- MacでWindows用キーボードを使う場合: Windows用キーボードをMacで使うなら、左AltキーをCtrlキーにリマップすると作業しやすくなります。MacではCtrlキーがCommandキーとしてスペースバーの左側に配置されているためです。
- ゲーム用途: ゲーマーは、ゲーム中に必要なキーを互いに近い位置に集めておくことで、必要な瞬間に押し間違えることを防ぎ、プレイ精度を向上できます。
例えば、Shiftキーがアタック(攻撃)キーに設定されているゲームがあります。キーボードにはShiftキーが2つありますが、長さと位置の観点から、スペースバーをアタックキーにする方が好む人も多いはずです。プレイ中に気を取られて攻撃キーを押す必要が生じたとき、Shiftキーを探して押すには時間がかかります。しかしスペースバーなら、キーボードを見なくても誰でも押せます。
- 仕事環境での使いやすさ: 仕事で使う一部のソフトウェアでは、特定のキーセットだけを使用することがあります。それらのキーをリマップして押しやすい位置に配置すれば、作業の質とスピードが向上します。
Windows 10でキーボードをリマップするには?
Windows 10でキーボードをリマップできる代表的な無料ツールは以下の5つです。
1. SharpKeys
SharpKeysはGitHubで無料ダウンロードできるオープンソースツールです。ダウンロードもインストールも簡単で、プログラム自体も軽量なので、ハードディスクの容量をほとんど消費しません。SharpKeysの使い方は以下の通りです。
ステップ1. SharpKeysをダウンロードします。
※ダウンロードするファイルは「Sharpkeys39.msi」という名前のものを選んでください。
ステップ2. ダウンロードフォルダからインストールファイルを探してダブルクリックすると、インストールが始まります。画面の指示に従って「はい」や「次へ」などのボタンを選択すれば完了です。
ステップ3. インストールが完了したらプログラムを起動し、「Add」をクリックします。
ステップ4. 新しいウィンドウが開き、左右2つのキーリストが表示されます。左側の列には変更したいキー、右側の列には割り当て後のキーが入ります。つまり、左側のキーの機能を、右側で選んだキーとして動作させられるのです。
例として、左Ctrlキーを文字「A」にリマップしてみましょう。置き換えたいキーを選択したら、「Write To Registry」ボタンをクリックして操作を完了し、パソコンを再起動します。次回から左Ctrlキーを押すと、文字「A」が出力されるようになります。
注意点: リスト右側のスクロールバーをドラッグしてキーを探すこともできますし、「Type Key」ボタンをクリックして、実際に該当キーを押して指定することも可能です。ただし、キーが物理的に壊れていて押せない場合は、この方法は使えません。
2. KeyTweak
KeyTweakは、シンプルな手順でキーボードを再構成できる無料の強力なアプリケーションです。インターフェースは使いやすく、プログラム内に仮想キーボードを表示します。キーには1〜126の番号が振られているため、目的のキーを選び、そのキーのリマップ先を指定して変更するのが簡単です。さらに、マルチメディアキーボードの再生・ミュートなどの特殊ボタンもリマップできます。
注意点: 先ほどSharpKeysで左Ctrlキーを「A」にリマップしましたが、その変更内容はKeyTweakでも認識され、上部のボックスに表示されます。
キーへの変更はシステムの再起動後に有効になります。KeyTweakには3つのリマップ方式があり、仮想キーボードを使うシンプルな方法のほか、「Half Teach Mode(ハalfティーチモード)」と「Full Teach Mode(フルティーチモード)」が用意されています。
3. Microsoft Keyboard Layout Creator
この無料ツールはMicrosoftが開発したもので、Tab、Alt、Enter、Ctrlなどの特殊キーを除くキーボードのキーをリマップできます。対応デバイス数は限られており、主にMicrosoft製ハードウェア向けに設計されています。仮想キーボードも搭載されており、キーの選択と割り当てが直感的に行えます。
4. AutoHotkey
上記のソフトウェアは、ユーザーが行いたい変更を記録し、再起動後にWindowsレジストリへ書き込むことで変更を確定させる仕組みです。一方AutoHotkeyは、実行可能なスクリプトを作成するという異なるアプローチを採用しています。スクリプト作成には時間がかかりますが、一度作成すれば複数のパソコンで使い回せます。複数台にプログラムをインストールしたり、それぞれで同じ設定を繰り返したりする必要はありません。スクリプトを1回実行するだけで、どのパソコンでも同じ変更が適用されます。スクリプトの作成・実行手順は公式チュートリアルで確認できます。
また、AutoHotkeyはキーバインドの生成やキーボードによる自動化にも活用できます。つまり、特定のプロセスやアプリケーションを実行するために、いくつかのキーを組み合わせて押せるようになるのです。例えば「Ctrl+Shift+Esc」を押すとタスクマネージャーが起動しますが、同様に独自の自動化コマンドを作成できます。これらの機能を習得するには時間と労力が必要ですが、単純なキーのリマップであれば簡単に行えます。
5. Key Remapper
Key Remapperは強力なキーリマップツールで、マウスクリックの割り当て替えまで行えます。マウスホイールの回転を別の値にリマップすることも可能です。実際にEscキーとTabキーを入れ替えてみましたが、問題なく動作しました。さらにこのアプリは、特定のアプリケーション限定でWindows 10のキーボードをリマップできます。通常時はキーボードは普通に機能し、指定したプログラムが起動している間だけ特別なマッピングが有効になる仕組みです。アプリごとに異なるマッピングスタイルを設定することもでき、例えばゲーム中はあるキーセット、MS Wordで文章を書くときは別のキーセット、という使い分けが可能です。
まとめ:これらのツールでWindows 10のキーボードをリマップしよう
以上が、Windows 10でキーボードのキーをリマップできる5つの優秀な無料ツールでした。筆者としては手軽さと利便性からSharpKeysをおすすめしますが、自分のニーズに合ったものをリストから選べばOKです。AutoHotkeyはやや扱いが難しいものの、Windows 10で自動化コマンドを作成したい場合には心強い味方になります。
キーのリマップが必要になる場面は頻繁には訪れず、今すぐ故障したキーボードの解決策が必要ないかもしれません。しかし、いざというときにすぐ見つけられるよう、キーボードの「Ctrl + D」キーでこのページをブックマークしておくことをおすすめします。また、テクノロジー関連のトラブル解決情報の最新アップデートを受け取りたい方は、ニュースレターの購読やYouTubeチャンネルの登録もぜひどうぞ。
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