Windows 10でMACアドレスを変更する方法【手順を画像付きで解説】
すべての機器には固有のMACアドレス(Media Access Controlアドレス)が割り当てられており、ネットワーク上での恒久的かつ一意な識別子として機能します。つまり、あなたのデバイスはこのMACアドレスによってネットワーク上で認識・識別されています。MACアドレスはWindowsパソコンに限ったものではなく、ネットワークに接続するすべてのデバイスが持っています。Androidスマホやテレビ、iPhone、Apple TV、MacBook、さらにはルーターなど、ほぼすべての機器にMACアドレスが存在するのです。
では、MACアドレスが固有のもので事前に割り当てられているなら、なぜ変更する必要があるのでしょうか。MACアドレスがデバイスにハードコードされているなら、本当に変更できるのでしょうか。こうした疑問が浮かんだ方も多いはずです。ご安心ください。この記事を最後まで読めば、そのすべての答えが見つかります。
Windows 10でMACアドレスを変更する理由とは?
すでにMACアドレスを変更する明確な目的がある方は、このセクションを読み飛ばして、実際の変更手順まで進んでいただいて構いません。好奇心から新しい知識を得たいという方は、ぜひ読み続けてください。
IPアドレスと同様に、ネットワークへ接続・登録しようとするすべてのデバイスはMACアドレスを提供する必要があります。しかし、ルーターによって動的に割り当てられるIPアドレスと異なり、MACアドレスはハードウェアレベルで割り当てられた固有のものです。IPアドレスはプロキシ設定の変更やVPNの利用で簡単に変えられますが、MACアドレスは(自分で変更しない限り)デバイスの寿命を通じて同じままです。さて、本題に戻りましょう。なぜMACアドレスを変更したいのでしょうか?
正直に言えば、MACアドレスの変更(スプーフィング)は、ネットワークの制限を回避するための悪意ある行為と見なされることがあります。しかし、必ずしもそうとは限らず、正当な理由もあるのです。例えば、ネットワークに適用したMACフィルタリング設定のテストなどが挙げられます。また、古いWindowsパソコンから新しいマシンに乗り換える際、ネットワークへのアクセスがMACアドレスベースで制限されている場合、新しいマシンのMACアドレスを旧マシンのものに変更すれば、複雑なMACルールをいじることなくアクセスを継続できます。
理由が何であれ、以下でMACアドレスの変更方法を解説します。
Windows 10でMACアドレスを変更する手順
作業を始める前に、現在のMACアドレスを必ず控えておくことをおすすめします。万が一、新しいMACアドレスで問題が発生した場合に、元に戻す際に役立ちます。
注意:Windows 10パソコンをWi-Fiとイーサネットの両方に同時接続している場合、2つのMACアドレス(Wi-Fi用とイーサネット用)を持つことになります。また、ネットワークでMACフィルタリングを使用している場合は、新しいMACアドレスを必ず許可リストに登録してください。
まずは以下の手順で、現在のMACアドレスを確認しましょう。
- Windowsのスタートボタンをクリックし、メニューから歯車アイコンを選択してWindowsの設定を開きます。
- 設定画面で「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 左側のペインから接続中のネットワーク(Wi-Fiまたはイーサネット)を選択し、右側のペインでネットワーク名をクリックします。
- 開いた画面の「プロパティ」セクションに、パソコンのMACアドレスが表示されます。

- MACアドレスをコピーして、メモ帳など安全な場所に控えておきましょう。
現在のMACアドレスを確認できたら、次はいよいよ変更の手順です。以下の指示に従って操作してください。
- Windowsのスタートボタンを右クリックし、メニューから「デバイスマネージャー」を選択します。または、Windows + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「devmgmt.msc」と入力して起動することも可能です。
- デバイスマネージャーの画面で「ネットワークアダプター」を見つけてダブルクリックし、項目を展開します。
- 対象のネットワークアダプターを右クリックし、ドロップダウンメニューから「プロパティ」を選択します。

- プロパティウィンドウの「詳細設定」タブをクリックし、一覧から「Network Address(ネットワークアドレス)」の項目を選択します。値の欄に新しいMACアドレスを入力します(英数字の組み合わせのみで、スペースやハイフンは不要です)。入力後、「OK」ボタンを押して変更を保存します。

- 変更を反映させるため、パソコンを再起動します。
次に、MACアドレスが正しく変更されたかどうかを確認する方法を学びましょう。
MACアドレスが変更されたか確認する方法
システムのMACアドレスを変更した後は、以下の手順で新しいMACアドレスが正しく適用され、機能しているかを確認してください。
- Windowsの検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力し、表示された最上位の結果を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトのウィンドウに ipconfig /all と入力し、Enterキーを押します。

- コマンドの実行後、「イーサネットアダプター」または「ワイヤレスLANアダプター」のセクションにある「物理アドレス」の項目に、新しいMACアドレスが表示されていれば成功です。
なお、同一ネットワーク内で同じMACアドレスを持つ2台のデバイスを同時にアクティブにすることはできない点にご注意ください。
サードパーティ製ソフトでMACアドレスを変更する方法
上記の手順はそれほど複雑ではありませんが、それでも難しいと感じる場合は、サードパーティ製ソフトを活用する方法があります。「Technitium MAC Address Changer」はその代表的なユーティリティで、効果的にMACアドレスを変更できるうえ、無料で利用できるのが大きな魅力です。
このツールは、メーカーがハードコードした元のMACアドレスをバイパスし、NIC(ネットワークインターフェースカード)に新しいMACアドレスを割り当てることができます。
- MAC Address Changerを起動すると、まず利用可能なすべてのネットワークアダプターが一覧表示されます。
- 一覧の中から、MACアドレスを変更したいアダプターを選択します。
- 「Information」タブを選択すると、「Change MAC Address」フィールドが見つかります。ここに新しいMACアドレスを入力し、左下の「Change Now!」ボタンをクリックします。ランダムなMACアドレスを生成したい場合は、「Random MAC Address」ボタンを押すだけで、自動的にランダムなアドレスが入力される便利な機能もあります。
- 後日、元のMACアドレスに戻したくなった場合は、「Restore Original」ボタンをクリックすればいつでも復元できます。
注意:Technitium MAC Address Changerでは、MicrosoftネットワークブリッジのMACアドレスは変更できません。
まとめ
以上が、Windows 10パソコンでMACアドレスを簡単に変更する方法です。ルーターでMACフィルタリングを有効にしていなければ、変更後のMACアドレスは問題なく使用できます。MACフィルタリングを有効にしている場合は、新しいMACアドレスをルーターの許可リストに追加すれば準備完了です。
この記事がお役に立てば幸いです。MACアドレスを変更した理由があれば、ぜひ下のコメント欄でお聞かせください。
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