Windows 10でアプリのCPU優先度を設定・変更する3つの方法
Windows 10でアプリのCPU優先度を設定する方法
Windowsでは、システム上で動作するアプリケーションに対して、その役割に応じて優先度が自動的に割り当てられています。CPUは優先度レベルに基づいて各プロセスに処理時間を配分しており、「高」や「通常」など複数段階の優先度が用意されています。優先度が高いほど、そのプロセスやアプリに多くのCPU時間が割り当てられる仕組みです。
この仕組みによって、フォアグラウンドアプリとバックグラウンドアプリのどちらを重要視するかが決まり、それに応じて処理の優先順位が付けられます。CPUにとって最も重要なのはWindowsのシステムアプリであり、これらは常に正しく動作しなければなりません。しかし、既定の設定を変更することで、特定のプロセスにCPUの実行時間をより多く与えることも可能です。
以下の方法を使えば、Windows 10で任意のアプリの優先度を設定できます。
注意:ここで紹介する設定はすべて一時的なものであり、PCを再起動すると既定の状態に戻ります。また、アプリを「高」優先度で実行し続けると、PC全体のパフォーマンスが低下する場合がある点にもご注意ください。ドライブ内の不要ファイルを整理してシステムを高速化したい場合は、Advanced System Optimizerのような最適化ツールの活用がおすすめです。システムを最新の状態に保ち、脅威からも保護することで、パフォーマンス向上が期待できます。
方法1:タスクマネージャーを使用する
意外に思われるかもしれませんが、タスクマネージャーを使うのが最も手軽な方法です。ただし、タスクマネージャーで変更できるのは、現在実行中のアプリの優先度のみである点に注意してください。
手順1:「Ctrl + Alt + Delete」キーを押してタスクマネージャーを開きます。
手順2:「詳細」タブに移動し、一覧から優先度を変更したいアプリを選択します。

対象のプロセスを右クリックし、「優先度の設定」を選択します。「リアルタイム」「高」「通常以上」「通常」「通常以下」「低」のオプションが表示されます。
手順3:表示される確認メッセージで変更を確定します。
他のアプリについても同じ手順を繰り返します。優先度の設定が完了したら、タスクマネージャーを閉じて作業終了です。
方法2:コマンドプロンプトを使用する
この方法には2種類あります。ひとつは実行中のプロセスの優先度を変更する方法、もうひとつはアプリの起動時に優先度を指定する方法です。
実行中のプロセスの優先度を設定する
手順1:スタートメニューの検索バーに「cmd」と入力し、Enterキーを押してコマンドプロンプトを開きます。
手順2:以下のコマンドを入力します。「ProcessName」の部分には対象プロセスの名前を指定します。
wmic process where name="ProcessName" CALL setpriority "PriorityLevelName"
例えば、Wordの優先度を変更したい場合は、プロセス名としてwinword.exeを指定します。優先度を「高」に設定する場合は、次のようなコマンドになります。
wmic process where name="winword.exe" CALL setpriority "High"

Enterキーを押して実行します。
優先度を「通常以上」に設定したい場合は、次のコマンドを使用します。
wmic process where name="winword.exe" CALL setpriority "Above normal"

Enterキーを押して実行します。
アプリ起動時に優先度を設定する
手順1:スタートメニューの検索バーに「cmd」と入力し、Enterキーを押してコマンドプロンプトを開きます。
手順2:以下のコマンドを入力します。優先度レベルと、アプリケーションファイルのフルパスを指定してEnterキーを押します。
start "" /PriorityLevelName "アプリケーションファイルのフルパス"
例えば、Wordを「通常以上」の優先度で起動したい場合は、次のように入力します。
start "" /AboveNormal "C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16\WINWORD.EXE"

なお、優先度レベルには「/Realtime」「/High」「/AboveNormal」「/Normal」「/BelowNormal」「/Low」が指定できます。
方法3:レジストリエディターを使用する
レジストリの値を変更することで、アプリケーションのCPU優先度を変更できます。具体的には、該当するDWORD値を編集します。
注意:レジストリを変更する前に、必ずバックアップを作成してください。レジストリエディターを開き、「ファイル」→「エクスポート」を選択してファイルを保存します。元に戻したい場合は、「インポート」から同じファイルを選択すれば復元できます。
CPU優先度を設定するための手順は以下の通りです。
手順1:スタートメニューの検索バーに「regedit」と入力し、レジストリエディターを開きます。
手順2:次のキーへ移動します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\PriorityControl
手順3:右側のペインに「PriorityControl」キーの下のエントリが表示されます。

「Win32PrioritySeparation」を右クリックすると、編集用のダイアログボックスが表示されます。
手順4:「DWORD (32ビット) 値の編集」ダイアログで、値のデータを入力します。
フォアグラウンドアプリ(前面で動作するアプリ)を優先したい場合は「26」に、バックグラウンドアプリを優先したい場合は「18」に変更します。
「OK」をクリックすれば、CPU優先度の変更は完了です。
まとめ
上記のいずれかの方法を使えば、PCのCPU優先度を自由に管理できます。どの方法が一番使いやすかったか、ぜひコメント欄でお知らせください。また、トラブルシューティング関連の記事の更新情報を受け取りたい方は、ニュースレターの購読もおすすめです。
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