Windows 10のネットワーク資格情報とは?仕組みと「ユーザー名またはパスワードが正しくない」エラーの解決法
「Wi-Fiネットワーク経由で2台のWindows 10パソコン間でファイルを共有する際に表示される『ネットワーク資格情報の入力』というポップアップは何ですか?ノートパソコンとデスクトップPCがどちらもWi-Fiルーターに接続されています。デスクトップからノートパソコンへ(その逆も)アクセスしようとすると、ユーザー名とパスワードを求められます。このユーザー名とパスワードは何であり、どこで入手できるのでしょうか?」
― Quoraより
上記の質問にあるように、「Windows 10のネットワーク資格情報とは何か」という疑問を持つ方は少なくありません。「ネットワーク資格情報の入力」画面では、対象の操作に使用するユーザーアカウントのユーザー名とパスワード、場合によってはドメイン名の入力が求められます。しかし、ネットワーク資格情報について詳しく知らないWindowsユーザーも多いのが実情です。本記事では、その仕組みと、よくあるエラーの解決方法まで詳しく解説します。
Windows 10におけるネットワーク資格情報とは?
Windows 10では、有効なユーザー名とパスワードを入力しない限り、ネットワーク上の共有リソースにアクセスすることはできません。もし誰でも空のパスワードで他人のパソコンにアクセスしてデータを見られるとしたら、プライバシーを守ることができず、深刻な問題が発生してしまいます。こうした事態を防ぐため、データを共有する際にはデフォルトで「パスワード保護共有」が有効になっており、アクセスしたい側は「ネットワーク資格情報の入力」画面でユーザー名とパスワードを入力する必要があります。
ネットワーク資格情報とは、ネットワークリソースにアクセスするためにローカルホストに保存されているアカウント名とパスワードのことです。これにより、正しい人物・サービスから正しい受信側のデバイスへデータが送られていることが検証されます。通常、このパスワードをWindows 10から削除することはできません。
基本的には、フォルダやデータが保存されている側のパソコンのログイン資格情報を使用します。共有元がユーザー名とパスワードを使って適切な権限を設定している場合、アクセスする側は同じユーザー名とパスワードでそのパソコンにログインする必要があります。
Windows 10でローカルネットワークを構築している場合、複数のパソコン間でファイルを共有したい場面は多いでしょう。不正アクセスからパソコンを守るために設けられているネットワーク資格情報は、非常に有効な保護手段といえます。
補足:「ネットワーク資格情報のユーザー名またはパスワードが正しくありません」エラーの解決方法
ユーザー名とパスワードが分からないケースもあれば、パスワードを知っているのにWindows 10に「正しくない」と判定されるケースもあります。ここでは、「ネットワーク資格情報の入力」画面で発生するこのエラーへの対処法を6つ紹介します。
方法1:Microsoftアカウントとパスワードを入力する
方法2:ユーザー名欄にコンピューター名を入力する
方法3:Windows 10のPINコードを一時的に無効にする
方法4:IPアドレスが正しく割り当てられているか確認する
方法5:詳細な共有設定を変更する
方法6:資格情報マネージャーに新しいネットワーク資格情報を追加する
MicrosoftアカウントでWindows 10にサインインしている場合は、ローカルアカウントのユーザー名とパスワードではなく、Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワードを使ってネットワーク上の他のデバイスにアクセスしてみてください。
もう一つの有効な方法は、ユーザー名の入力欄に「コンピューター名\ユーザー名」の形式で入力することです。例えば、コンピューター名が「A」、ユーザー名が「B」の場合、「A\B」と入力します。なお、先頭にスラッシュを付けないよう注意してください。
PINコードでWindows 10にサインインしている場合、従来のユーザー名とパスワードが存在せず、他のパソコンにログインできないことがあります。その場合は、PINコードの使用を一時的に停止し、再度ネットワーク資格情報でのアクセスを試みてください。
IPアドレスが自動取得に設定されていると、ネットワーク資格情報に問題が生じる場合があります。静的IPアドレスに変更してみましょう。画面右下のネットワークアイコンを右クリックし、「ネットワークと共有センターを開く」を選択します。次に「イーサネット」→「プロパティ」→「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」→「プロパティ」の順に進み、設定を確認・変更して「OK」をクリックします。

Windows 10のデスクトップでスタートボタン付近の検索ボックスに「詳細な共有設定」と入力し、「詳細な共有設定」ウィンドウを開きます。「ホームグループ接続」の項目で「Windowsがホームグループ接続を管理する(推奨)」を選択し、「変更の保存」ボタンをクリックしてください。

相手のパソコンの資格情報を資格情報マネージャーに登録しておくこともできます。あらかじめ相手のコンピューター名、およびそのアカウントに関連付けられたユーザー名とパスワードを確認しておきましょう。まず「資格情報」と検索して「資格情報マネージャー」を開き、「Windows資格情報」をクリックして「Windows資格情報を追加する」を選択します。表示されたウィンドウにコンピューター名、ユーザー名、パスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックすれば完了です。

以上が、Windows 10のネットワーク資格情報の概要と、「ユーザー名またはパスワードが正しくない」エラーの解決方法でした。これらの対処法を実践すれば、以後ネットワーク資格情報の入力を求められてもスムーズに対応できるはずです。誤ったユーザー名やパスワードによるストレスから解放され、快適なファイル共有を実現しましょう。なお、Windows 10のログインアカウントのパスワードを忘れてしまった場合は、「Windows Password Key」などの専用ツールを使えば、パスワードの解除・リセット・ロック解除が可能です。
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