Windows 10を高速化する9つの方法|今すぐ試せる最適化テクニック
現代のOSは、かつてないほど多くのシステムリソースを消費します。とはいえ、WindowsやmacOS、主要なLinuxディストリビューションは最新のPCハードウェア向けに最適化されているため、通常はそれほど問題にはなりません。
ところが、「以前よりWindowsの動きが重くなった」と感じることがあります。原因はさまざまですが、この記事で紹介する9つの高速化テクニックを実践すれば、その多くを解消できるはずです。
1. パソコンを再起動・シャットダウンする
設定を変更する前に、まず確認したいのが「前回パソコンの電源を切ったのはいつか」という点です。スリープや休止状態も短時間であれば便利ですが、定期的な電源オフや再起動は欠かせません。
再起動を行うと、重要な更新プログラムのインストール、Wi-Fiなどの周辺機器のリセット、メモリキャッシュのクリアが行われます。夜間に電源を完全に切っておくと、新たなハードウェアトラブルの早期発見にもつながります。
起動直後は快調なのに、使い続けるうちに遅くなる場合は、冷却不良のサインであることが多いです。ケースファンの交換や、CPUへのグリス(サーマルペースト)の塗り直しで改善できることがあります。
2. 電源プランを見直す
Windows 10には、ハードウェアとバッテリーを最大限に活かすための電源設定が用意されています。その一方で、省電力を優先するとハードウェアに割り当てられる電力が抑えられ、パフォーマンスに影響します。
初期設定では「バランス」の電源プランが選択されています。画面右下のバッテリーアイコンをクリックし、スライダーを右端に動かせば、マシンの最高パフォーマンスを引き出せます。
動画編集やゲームなど、CPUに大きな負荷がかかる作業では、特に効果を実感できるでしょう。
3. 視覚効果を無効にする
Windows 10は歴代Windowsの中でも洗練されたデザインが特徴で、カスタマイズ性も高いOSです。既定ではアニメーション、影、透明効果といった視覚効果が有効になっています。
見た目は魅力的ですが、これらの効果はすべてプロセッサとメモリを消費します。無効化すれば、より効率的で軽快なシステムになります。
- Windowsキーを押してsysdm.cplと入力し、システムのプロパティを開く
- パフォーマンスのセクションを選択
- 「パフォーマンスを優先」にチェックを入れる
このウィンドウでは個々の視覚効果を細かく制御できますが、速度を最優先するならすべてオフにするのがベストです。透明効果だけを無効にしたい場合は、Windowsキーを押して「色の設定」と入力し、「透明効果」のチェックを外しましょう。
4. 不要なアプリ(ブロートウェア)を削除する
日常的に使わないソフトウェアは、すべて「ブロートウェア(お荷物ソフト)」と呼べます。自分でインストールしたものの使わなくなったアプリもあれば、Windows 10に最初から同梱されているアプリもあります。まずは不要なソフトのアンインストールから始めましょう。
- Windowsキーを押して「アプリと機能」(プログラムの追加と削除)と入力
- リストから不要なソフトを探す(検索ボックスやフィルターで絞り込み可能)
- 各アプリを選択して「アンインストール」をクリック
この手順で不要なプログラムは一掃できますが、Windowsに標準で付属する一部のアプリは簡単には削除できません。
少し踏み込んだ操作が苦でなければ、Sycnexが公開しているWindows10DebloaterというPowerShellスクリプトを使うのも一案です。ブロートウェアの削除を自動化してくれるツールで、詳しい使い方はGitHubのプロジェクトページで確認できます。
注意:実行前に必ず手順をよく読んでください。一度削除したWindows 10のアプリは、元に戻せない場合があります。
5. スタートアップアプリを整理する
多くのプログラムは、インストール時に自動でスタートアップ(起動時実行)に自身を登録します。気づかないうちに常駐する不要なソフトは、貴重なシステムリソースを奪っていきます。
バックグラウンドで動かす必要のないソフトがあれば、Windowsキーを押して「スタートアップ アプリ」と入力しましょう。パソコンの起動時に自動的に立ち上がるプログラムの一覧が表示されるので、不要なものをオフにしてください。
6. バックアップ・同期サービスを制限する
バックアップサービスは非常に有用で、大切なファイルをクラウドやNAS(Network Attached Storage)に保存しておけば、後々のトラブルを大幅に減らせます。DropboxやGoogle Driveのようなオンラインサービスは、指定フォルダを自動的にバックアップしてくれます。
ただし、同期のタイミングは管理が必要です。大容量のファイルやフォルダの同期は、パソコンとインターネット回線の両方に負担をかけます。パソコンの性能をフルに発揮したいときは、同期サービスを一時停止しましょう。
7. ハードディスクの空き容量を確保する
メディアのデジタル化が進み、ゲームによっては100GB近いディスク容量を要求することも珍しくありません。空き容量不足は避けられない問題ですが、残念ながらパソコンの速度維持には好ましくありません。膨大な数のファイルの処理は負荷が高く、システムドライブがほぼ満杯の状態では、パソコンは遅くなり挙動も不安定になります。
使っていないファイルやゲームをこまめに削除し、システムドライブをできるだけ軽量に保ちましょう。可能であれば、外付けHDDやSSDに大容量ファイルを退避させるのがおすすめです。
8. デフラグ(ドライブの最適化)を実行する
パソコンにSSDではなく従来型のHDDを使っているなら、デフラグはパフォーマンスに大きな違いをもたらします。Windowsキーを押して「ドライブの最適化」(Defragment and Optimize Drives)と入力し、「最適化」をクリックすれば開始できます。
なお、SSDにはデフラグは不要です。とはいえ、どちらのドライブかわからなくても心配いりません。Windows 10がドライブの種類を自動判別してくれます。
9. インデックス作成をオフにする
検索インデックスは、データを分析・分類して素早く検索できるようにするための機能です。皮肉なことに、最近のシステムでは必須ではなく、むしろシステムを遅くしていることがあります。
インデックスの仕組みや無効化のメリットについては専用ガイドもありますが、手順は以下の通りです。
- Windowsキーを押して「インデックス オプション」と入力
- 「変更」→「すべての場所を表示」を選択
- 「選択された場所の概要」リストの各項目を選択
- 上の「選択された場所の変更」リストでチェックを外す
SSDを搭載した近年のパソコンであれば、インデックス作成はオンにしておく必要はありません。SSDかどうかわからない場合も、一旦オフにして速度の変化を確認してみましょう。効果がない(あるいは逆に遅くなる)場合は、同じ手順を逆にたどれば元に戻せます。
まとめ:快適な速度を取り戻そう
これら9つのテクニックを実践すれば、パソコンの速度に明確な違いを実感できるはずです。さらに追求したい方は、レジストリのクリーニングも検討してみてください。
また、パソコンの高速化をうたうツールも多数存在します。ただし、CCleanerのような人気ツールであっても信頼性には注意が必要です。利用前には評判をよく確認しましょう。
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