バックアップソフト不要!Windows 10のアプリ・設定をバックアップ&復元する完全ガイド
データは常にバックアップで保護すべきものですが、守るべきはドキュメントや写真だけではありません。日常的に使っているWindowsアプリやユーティリティも、独自の設定データを持っています。本記事では、専用のバックアップソフトを使わずに、これらのアプリと設定をバックアップ・復元する方法を詳しく解説します。
マップや付箋(Sticky Notes)といったアプリ、レジストリエディターやプリンターなどのユーティリティには、重要な設定やカスタマイズ情報が含まれています。これらをうっかり失ってしまったら大変です。ぜひ事前のバックアップを習慣づけましょう。
追加ソフトなしでWindowsツールをバックアップする独自のコツをお持ちの方は、ぜひコメント欄でシェアしてください。
バックアップの基本原則
データはPCの生命線です。本ガイドで紹介する方法は、Windowsアプリやユーティリティの手軽なバックアップに最適ですが、万全を期すならシステム全体を定期的にバックアップし、以下のポイントも実践しましょう。
- データのコピーは複数持つ:失ったら困るデータは、必ずバックアップを取っておきましょう。
- 異なる保存媒体を使う:バックアップを元データと同じドライブに置かないこと。そのドライブが故障すれば、すべてを一瞬で失います。
- 1つはオフサイトに保管する:すべてのバックアップを同じ場所に置くと、自然災害ひとつで全滅しかねません。手軽なオフサイト保管先としてクラウドの活用を検討しましょう。
さらに詳しく知りたい方は、Windows 10データバックアップ完全ガイドもあわせてご覧ください。
1. Windowsアプリのバックアップ
多くのWindowsアプリは、一見わかりにくい「AppData」フォルダー内に設定ファイルを保存しています。主なアプリのフォルダーパスは以下の通りです。
- アラーム&クロック:%LocalAppData%\Packages\Microsoft.WindowsAlarms_8wekyb3d8bbwe
- カメラ:%LocalAppData%\Packages\Microsoft.WindowsCamera_8wekyb3d8bbwe
- Grooveミュージック:%LocalAppData%\Packages\Microsoft.ZuneMusic_8wekyb3d8bbwe
- マップ:%LocalAppData%\Packages\Microsoft.WindowsMaps_8wekyb3d8bbwe\Settings
- ニュース:%LocalAppData%\Packages\Microsoft.BingNews_8wekyb3d8bbwe
- 写真:%LocalAppData%\Packages\Microsoft.Windows.Photos_8wekyb3d8bbwe
- リモートデスクトップ:%LocalAppData%\Packages\Microsoft.RemoteDesktop_8wekyb3d8bbwe
- 付箋(Sticky Notes):%LocalAppData%\Packages\Microsoft.MicrosoftStickyNotes_8wekyb3d8bbwe
- 天気:%LocalAppData%\Packages\Microsoft.BingWeather_8wekyb3d8bbwe
Windowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、目的のフォルダーパスを入力してOKをクリックします。表示されたファイルを別の場所にコピー&ペーストすれば、バックアップ完了です。
復元する際は、アプリのフォルダーパスを開いてバックアップファイルを貼り付け、「宛先のファイルを置き換える」を選択します。
作業を始める前に、対象のアプリが完全に終了していることを必ず確認してください。
2. スタートメニューのレイアウト
Windows 10のスタートメニューはカスタマイズ性が高く、アプリのピン留め、グループ分け、ライブタイルの設定などが可能です。このレイアウトをバックアップしておけば、PCの再セットアップ時に設定し直す手間を大幅に節約できます。
スタートメニューレイアウトのバックアップ
まずWindowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、regeditと入力してOKをクリックします。レジストリエディターが起動します。
ツールバーの「表示」をクリックし、「アドレスバー」にチェックが入っていることを確認します。次のパスをアドレスバーにコピー&ペーストしてEnterを押します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\CloudStore\Store\Cache\DefaultAccount
左側のツリーでDefaultAccountフォルダーを右クリックし、「エクスポート」を選択します。保存先を指定し、.regファイルに任意の名前を付けて「保存」をクリックします。その後、レジストリエディターを閉じてください。
続けて、もう一度Windowsキー+Rを押し、%LocalAppData%\Microsoft\Windows\Shellと入力してOKをクリックします。エクスプローラーで該当フォルダーが開きます。
このフォルダー内にあるDefaultLayouts.xmlというファイルを、先ほど.regファイルを保存した同じ場所にコピーします。
スタートメニューレイアウトの復元
作成済みのバックアップから復元するには、Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、regeditと入力してOKをクリックします。
前述と同じパスへ移動します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\CloudStore\Store\Cache\DefaultAccount
左側のツリーでDefaultAccountフォルダーを右クリックして「削除」を選択し、「はい」で確定します。レジストリエディターを閉じます。
次に、保存しておいた.regファイルをダブルクリックします。実行確認のダイアログが表示されるので、「はい」→「OK」の順にクリックします。
バックアップしておいたDefaultLayouts.xmlをコピーし、Windowsキー+Rで%LocalAppData%\Microsoft\Windows\Shellを開いて貼り付けます。「宛先のファイルを置き換える」を選択してください。
最後にサインアウトし、再度サインインすれば復元完了です。
3. プリンターの設定
プリンターの設定は意外と手間がかかります。あらかじめバックアップしておけば、印刷キュー、ドライバー、ポートなどの情報をまとめて保存でき、復元も簡単です。
この操作には「プリンターの移行」ツールを使用します。Windows 10 Proエディションでのみ利用可能なので注意してください。
プリンター設定のバックアップ
Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、PrintBrmUi.exeと入力してOKを押します。「プリンターの移行」ウィザードが起動します。
「プリンター キューとプリンター ドライバーをファイルにエクスポートする」を選択して「次へ」をクリックします。続けて「この印刷サーバー」を選び、「次へ」を2回クリックします。
「参照...」で.printerExportファイルの保存先を指定し、「次へ」→「完了」の順にクリックすれば完了です。
プリンター設定の復元
Windowsキー+RでPrintBrmUi.exeを起動します。
「ファイルからプリンター キューとプリンター ドライバーをインポートする」を選択し、「次へ」をクリックします。「参照...」で事前に作成したバックアップファイルを指定して「次へ」を押します。
インポート対象の一覧を確認して「次へ」をクリックし、「この印刷サーバー」を選択して「次へ」へ進みます。
「インポート モード」のドロップダウンで、「既存のプリンターを保持する」か「既存のプリンターを上書きする」を選択します。通常は後者を選べば問題ありませんが、説明文をよく読んで判断してください。
「次へ」→「完了」をクリックすれば、復元は完了です。
4. Windowsレジストリ
レジストリは、Windows本体、ハードウェア、アプリケーション、ユーザー設定などを管理する重要なデータベースです。PCの動作を細かく制御できる強力なツールである反面、誤った編集はシステム不調の原因にもなり得ます。安全のため、特にレジストリを変更する前には必ずバックアップを取りましょう。
Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、regeditと入力してOKをクリックすると、レジストリエディターが起動します。
Windowsレジストリのバックアップ
レジストリ全体をバックアップするには、左側のツリー最上部の「コンピューター」を右クリックして「エクスポート」を選択します。保存先を指定し、ファイル名を入力して「保存」をクリックします。
レジストリ全体ではなく、特定のキー(フォルダー)だけをバックアップすることも可能です。その場合は上記と同じ手順で、「コンピューター」の代わりに目的のキーを右クリックしてください。
Windowsレジストリの復元
復元するには、レジストリエディターを開き、「ファイル」>「インポート...」を選択します。バックアップファイルを保存した場所へ移動し、ファイルをダブルクリックすれば、設定を以前の状態に戻せます。
データのバックアップを習慣にしよう
サードパーティ製ソフトを使うにせよ、本記事で紹介した手動の方法を使うにせよ、大切なのは実際にバックアップを行っていること自体です。「いつかやろう」と先延ばしにせず、将来のトラブルを防ぐために今日から始めましょう。
また、バックアップすべきはWindowsアプリだけではありません。Outlookのメールも、定期的なスケジュールでバックアップしておくことをおすすめします。
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