Windows 10の初期化方法を徹底解説:システムの復元から工場出荷時リセットまで
Windows 10を使っていてトラブルに遭遇していませんか?マルウェアによってシステムが乱されたり、動作が全体的に重くなったりすることもあるでしょう。パソコンの売却を検討している方もいるかもしれません。
幸い、Windows 10には「システムの復元」と「PCのリセット(初期化)」という、PCを簡単に復元・リフレッシュできる便利なツールが標準搭載されています。
この記事では、Windows 10の復元とリセットの具体的な手順を詳しく解説します。
Windows 10には隠し回復パーティションが存在する
エクスプローラーを開くと、通常はすべてのディスクパーティションが表示されます。しかし、その中には隠されているものもあります。そのひとつが「回復パーティション」で、Windows 10はこれを使ってシステムのリセットや復元を行います。
このパーティションはある程度のディスク容量を消費するため削除することも可能ですが、削除はおすすめできません。
確かに、ファイル圧縮と組み合わせれば、64ビット版のWindows 10で6GB以上の空き容量を確保できます。しかし、回復パーティションは深刻なクラッシュ後にPCを復旧させるために非常に重要な役割を果たします。
また、小容量ストレージのWindows 10デバイスを使用している場合は、SDカードや外付けストレージの活用がおすすめです。回復パーティションは残しつつ、個人データやアプリは外部ストレージに保存しましょう。
インストールメディアをダウンロードしていない場合など、いずれ回復パーティションが必要になる可能性は十分にあります。ただし、システムの復元とWindowsのリフレッシュを適切に使い分ければ、ほとんどの問題は標準の復旧ツールで対処できるはずです。
Windows 10でシステムの復元を行う方法
Windows 10のパフォーマンスに問題がある場合、まず確認すべきは「復元ポイント」の一覧です。問題が発生し始めた時点と一致する復元ポイントがあれば、「システムの復元」ツールを使って、当時の設定やソフトウェアの状態を復元できます。
スタートメニューを開くか、Windowsキー + Iで「設定」を開き、検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力します。
該当する結果をクリックし、復元ポイントを保存するドライブ(通常はシステムドライブ)を選択して、「構成」>「システムの保護を有効にする」をクリックします。これでシステムの復元機能が有効になります。
次に、「ディスク領域の使用量」で最大使用量を指定します。スライダーをドラッグして割り当てる容量を決め、「OK」をクリックして確定しましょう。
これで復元ポイントを作成する準備が整いました。「作成」をクリックし、名前を付けて「OK」を選びます。
システム保護機能が復元ポイントを作成します。後から「システムの復元」ボタンを使えば、ウィザードに従って以前の状態へ戻すことができます。
復元前に、どのソフトウェアや設定が影響を受けるかを数分かけて確認しておくとよいでしょう。そうすれば、必要なソフトを再インストールしたり、問題の原因となったアプリを避けたりできます。
なお、システムの復元は完璧ではありません。復元ポイントへのロールバックが失敗することもあるため、うまくいかない場合の対処法もあらかじめ把握しておきましょう。
高度なスタートアップへのアクセス方法
保存済みの復元ポイントに戻りたいのに、Windows 10が起動できない場合はどうすればよいのでしょうか?答えは「高度なスタートアップ」です(正常に起動する場合は「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」からアクセス可能)。
PCが起動しない場合は、メーカーの指示に従って高度なスタートアップにアクセスする必要があります。たとえばHP製PCなら、起動時にF11キーを押してシステム回復モードを呼び出します。Windowsセットアップが起動したら「コンピューターの修復」を選択してください。
高度なスタートアップ画面では、「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「システムの復元」を選択し、ウィザードに従って復元ポイントを見つけて適用します。
システムの復元は最速の解決策である一方、信頼性は最も低いという側面もあります。残念ながら、マルウェアに侵害されたWindows環境の復旧には対応できません。
Windows 10をリフレッシュする方法
復元ポイントへのロールバックだけでは問題が解決しなかった場合は、設定のリフレッシュが必要かもしれません。PCを購入したとき、またはWindows 10を最初にインストールしたときの状態を覚えていますか?まさにあの状態へ戻すことができます。
ただし、完全なシステムリセットとは異なり、個人データや設定は保持されます。とはいえ、念のためクラウドへ同期しておくことをおすすめします。
スタート > 設定 > 更新とセキュリティを開き、左メニューから「回復」を選択します。
「このPCをリセットする」の下にある「開始する」をクリックまたはタップし、「個人用ファイルを保持する」オプションを選びます。
警告が表示されます。以前のバージョンからWindows 10へアップグレードした場合は、リセットするとアップグレードを取り消せなくなる旨の警告が追加で表示されることもあります。
問題なければ、「リセット」を実行して完了を待ちましょう。所要時間はインストール済みアプリの数によって異なります。
Windows 10のリフレッシュは「第二の手段」と考えてください。PCの動作が遅く、頻繁にクラッシュやフリーズが発生する場合に選ぶべき選択肢です。事前に設定や個人フォルダをバックアップする時間がない場合にも最適です。
Windows 10を工場出荷時の設定にリセットする方法
Windows 10を最高の状態へ戻す「最終手段」は、スマートフォンやタブレットと同じようにリセット(初期化)することです。この操作により、OSは「工場出荷時の状態」へ戻り、新品同様になります。
そのため、事前に個人データのバックアップが必須です。また、残念ながら削除していた不要なプリインストールアプリ(ブロートウェア)も再インストールされてしまいます。これは工場出荷時リセットを使いたくないと感じる大きな理由のひとつでしょう。
Windows 10を工場出荷時にリセットするには、スタート > 設定 > 更新とセキュリティ > 回復へ移動し、再度「このPCをリセットする」の下にある「開始する」ボタンをクリックします。今回は「すべて削除する」を選択してください。
すると、次の2つの選択肢が表示されます。
- 「ファイルのみ削除する」:高速だが簡易的なリセット方式
- 「ファイルを削除し、ドライブのクリーンアップを行う」:時間はかかるが、より安全なオプション
選択したら完了を待ちます。リセット後は新しいアカウントでPCを使い始める必要があります。Microsoftアカウントをお持ちならそれを使えば、デスクトップテーマ、ショートカット、ブラウザのお気に入り(Edgeの場合)などの設定が自動的に同期されます。なければ、新しいローカルアカウントを作成しましょう。
その後、リセット前に作成したデータバックアップを復元すれば準備完了です。
前述の通り、Windows 10が起動しない場合でも、高度なスタートアップ画面から工場出荷時リセットを実行できます。詳細オプションで起動したら、「トラブルシューティング」>「このPCをリセットする」へ進めば、同じオプションが利用できます。
まとめ:工場出荷時リセットとシステムの復元を簡単に
復元ポイントの作成・復元の手順は、ここまで読めばもう難しくないはずです。同様に、Windows 10のリフレッシュで動作を軽くしたり、リセットで新品同様のOS環境を作ったりすることもできるでしょう。
システムの復元、PCのリフレッシュ・リセット、Windows PEレスキューディスクのいずれを使う場合でも、定期的なデータバックアップは非常に重要です。Windowsでのバックアップ方法ガイドもぜひ参考にしてください。また、Windowsエクスペリエンスインデックスを定期的にチェックして、PCのパフォーマンスを把握しておくのもおすすめです。
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