Parallels Desktop 15でMac上にWindows環境を構築する方法
macOSでWindowsアプリを実行する選択肢は、かつてと比べると格段に増えました。Mac一筋のユーザーでも、どうしても必要なソフトウェアを使うためにWindows PCを別途用意しなければならない時代がありました。現在ではBoot Campという選択肢もありますが、いくつかのアプリを使いたいだけなら、わざわざデュアルブート環境を構築するのは大げさに感じるかもしれません。
Parallels Desktopは、Windowsアプリを本来の環境で実行できるだけでなく、まるで最初からMacにインストールされていたかのように、macOSに自然に溶け込ませられるのが大きな魅力です。
Parallels 15はどんな人向け?
Parallelsは、Mac上でWindowsアプリを実行したいすべての人に向けたソフトウェアで、初心者からパワーユーザーまで幅広く対応しています。初心者にとって嬉しいのは、Windowsのインストール手順を最初から最後まで丁寧にガイドしてくれる点です。さらに、Windowsのダウンロードまで自動で行ってくれるため、自分でISOイメージを探す手間すらありません。
パワーユーザーには、細かいカスタマイズ性が魅力です。Macのシステムリソースのうち、どれだけをWindowsに割り当てるかを自由に調整できます。これにより、バッテリー消費を抑えたり、逆にハードウェアに負荷のかかるアプリケーションに最大限のパワーを与えたりすることが可能です。
Parallels Desktopの最大のライバルはVMware Fusionです。VMware Fusionも強力な機能を備えていますが、Parallelsはいくつかの点でより柔軟性が高いのが特徴です。詳細は次のセクションで解説します。
Parallels Desktopの主な機能
Parallels for Macは、WindowsアプリをmacOSにシームレスに統合することに力を注いでいます。macOSとWindowsの間でのコピーアンドペーストやドラッグ&ドロップに対応しているため、たとえばMacの1Passwordでパスワードを管理していて、Windowsアプリにパスワードを貼り付けたい場合などに非常に便利です。
Coherence(コヒーレンス)モード
Parallels Desktopは、Coherenceモードを使うことでさらに統合度を高められます。このモードでは、通常の仮想化されたフルデスクトップは表示されません。代わりにWindowsはバックグラウンドで動作し、Parallels経由で起動したアプリケーションだけが画面に表示されます。Windowsでしか動かない重要なアプリを1つだけ使いたい場合に最適です。
さらに、よく使うアプリはmacOSアプリと同じようにDockに登録しておくこともできます。DockからWindowsアプリを起動すると、Parallelsがバックグラウンドで静かに仮想マシンを立ち上げてくれるのです。
フルスクリーンモード
逆に、本格的なWindowsデスクトップ環境が必要な場合にも対応できます。フルスクリーンモードを利用すれば、Boot CampでWindowsをインストールしたかのように、Mac上でWindowsをフルに活用できます。
デュアルブートではなく仮想マシンを使うことには、ファイル共有の手軽さや再起動不要など、多くのメリットがあります。
外付けドライブのサポート
Parallelsは外付けハードドライブのマウントにも対応しています。macOSはデフォルトではNTFSドライブへの書き込みに対応しておらず、サードパーティ製ツールを使う場合でもリスクが伴います。Parallels上でWindows 10をフルに動かせば、こうしたドライブ上のファイルに安心してアクセスできます。
ドライブにアクセスするには、Parallels経由でWindows 10を起動し、エクスプローラーを開くだけです。そこからは通常どおりファイルを操作できます。Parallelsを仲介役として、macOSのファイルをドライブとの間でやり取りすることも可能です。
Parallels 15の新機能
バージョン番号が示すとおり、Parallels 15はmacOS 10.15 Catalina向けに最適化されています。ただし、Parallels 15の実行にCatalinaは必須ではありません。互換性のために古いmacOSを使い続けたい場合でも安心で、macOS 10.12 Sierraまで対応しています。
Parallels Desktop 15では、Apple Metal経由でDirectX 11に対応し、DirectX 9および10もサポートされました。これにより、Autodesk 3ds Max 2020のようなソフトウェアやFallout 4のようなゲームを、Macのハードウェア性能を活かして実行できます。この機能を利用するには、macOS 10.14 Mojave以降が必要です。
新機能はmacOS関連だけではありません。Parallels Desktop 15はiPadにも対応しました。Catalinaで登場したSidecar機能をフル活用し、iPadをセカンドモニターとして接続できます。さらに、iPadでApple Pencilを使用して、Windowsのタッチスクリーンやペン入力機能を利用することも可能です。
最後に、Parallels Desktop 15はさまざまな面でパフォーマンスが向上しています。公式サイトによると、Microsoft Officeアプリケーションの起動速度は最大80%向上。3Dグラフィックスも改善され、以前のバージョンと比べて最大15%高速に動作するとのことです。
Parallels DesktopとParallels Desktop Proの違い
購入を検討する際、Parallels Desktopには2つのエディションがあります。1つは標準のParallels Desktopで、価格は79.99ドル。もう1つはParallels Desktop Pro Editionで、20ドル高い99.99ドルです。差額はわずかですが、Pro Editionは本当に必要でしょうか?
答えは、開発者でない限りおそらく「不要」です。Pro Editionの追加機能の大部分は、Mac上でWindowsアプリを開発する人向けのもので、Visual StudioプラグインやWindows 10開発環境の簡単インストールなどが含まれます。
その他にも、Parallels VagrantプラグインやDocker仮想マシンのネイティブ管理機能などが用意されています。通常のMacユーザーやパワーユーザーであれば、標準のParallels Desktopライセンスで十分満足できるはずです。
とはいえ、Pro Editionの機能がすべて開発者向けというわけではありません。仮想Windows環境でのForce Touchトラックパッド対応や、Cortanaサポートなども追加されます。すべての人が必要とする機能ではありませんが、開発者限定の機能でもありません。
迷ったら?まずは無料でParallelsを試そう
仮想マシンに対するニーズは人それぞれです。特に類似のソフトウェアから乗り換える場合、Parallels Desktopの操作に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。幸い、14日間の無料トライアルが用意されているので、購入前にじっくり試せます。このソフトが自分に合っているかどうかを判断するには十分な期間です。
別の解決策が必要な場合は、MacでWindowsアプリを実行するその他の方法もチェックしてみてください。
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