【徹底解説】Wi-Fiセキュリティプロトコルの違い:WEP・WPA・WPA2の特徴と選び方
Wi-Fiセキュリティプロトコルは、ネットワークを不正アクセスなどの望まない接続から守るために開発されました。WEP、WPA、WPA2はそれぞれ異なる方式ですが、その目的は共通しています。それは、電波上で送受信されるユーザーのプライベートデータを暗号化することです。しかし、各プロトコルがどのような役割を果たし、どれが最も優れているのかを正しく理解しているユーザーは実は少ないのが現状です。この記事では、それぞれのWi-Fiセキュリティプロトコルの特徴と、セキュリティオプションを選ぶ際に押さえておきたいポイントについて詳しく解説します。

有線等価プライバシー(WEP)とは
WEP(Wired Equivalent Privacy)は1999年に開発された、無線ネットワーク向けとしては最も初期のセキュリティプロトコルです。「有線ネットワークと同等のセキュリティを無線環境にも提供する」ことを目的としており、暗号化には40ビットの暗号鍵が使用されていました。
しかしその後、この暗号化方式には深刻な脆弱性があることが判明しました。現在ではWEPは事実上使用されておらず、最新のWi-FiルーターにはWEPの設定項目自体が存在しなくなっています。

Wi-Fi Protected Access(WPA)とは
WEPのセキュリティ上の欠陥を受け、その後継として登場したのが「Wi-Fi Protected Access(WPA)」です。WPAは40ビット暗号よりも強力な暗号化を採用しており、WEPと比べてはるかに高い安全性を実現しました。
WPAでは「TKIP(Temporal Key Integrity Protocol:一時鍵完全性プロトコル)」と呼ばれる暗号化方式が使われています。TKIPは通信中に暗号鍵を動的に切り替える仕組みのため、固定鍵を使用するWEPよりも安全度が向上しました。ただし、TKIP自体にも脆弱性が残っているため、依然として「最も安全」とは言えないのが実情です。

Wi-Fi Protected Access 2(WPA2)とは
WPA2は、WPAの弱点を克服するために開発された、より強固なセキュリティ規格です。WPA2では「AES(Advanced Encryption Standard:高度暗号化標準)」と呼ばれる暗号化技術が採用されています。
AESは対称鍵暗号アルゴリズムを使用しており、さまざまなサイバー攻撃に対して高い耐性を持ちます。その信頼性は高く、政府機関による機密データの保護にも実際に採用されているほどです。

WEP・WPA・WPA2の違いと選び方
ここまでの説明で、3つのプロトコルの基本的な違いはご理解いただけたかと思います。しかし、実際にルーターやデバイスでどのオプションを選べばよいのかは、別の問題です。
現在流通しているほとんどのモデム/ルーターでは、セキュリティ強度が最も低いWEPは選択肢からすでに排除されています。ワイヤレスセキュリティの設定ページには、WPAとWPA2のオプションが表示されるはずです。両者は異なる暗号化技術を採用しており、AESを使用するWPA2の方が明確に安全です。
また、多くのデバイスやルーターのセキュリティメニューには「WPA/WPA2混合モード」という項目もあります。これはWPAとWPA2の両方を同時に許可する設定で、AESとTKIPの両方が併用されます。このオプションは、いまだにWPAしか対応していない古いデバイスとの互換性を確保するために用意されたものです。
ただし注意したいのは、TKIPとAESが混在すると、ネットワーク全体の安全性が低下するという点です。接続するすべての機器がWPA2に対応しているのであれば、ワイヤレスセキュリティの設定で「WPA2」単体を選択するのが最善策と言えます。

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