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クラウドストレージとは?仕組み・バックアップとの違い・選び方を徹底解説

クラウドストレージとは、ファイルをインターネット上(クラウド)に保存する仕組みのことです。パソコンの内蔵HDDや外付けハードディスク、USBメモリにデータを保管する代わりに、オンライン上にファイルを置いておくことができます。

クラウドストレージを利用する理由はさまざまです。ローカルディスクの空き容量が不足している場合、クラウドを追加の保存先として活用できます。音楽コレクションをどこからでもストリーミング再生したい、自宅から仕事のファイルにアクセスしたい、旅行の動画を手軽に共有したい——そんなニーズにも応えられます。さらに、重要なファイルをパスワードと暗号化でしっかり保護したいという場合にも有効です。

つまりクラウドストレージは、バックアップ用途にとどまらず、セキュリティの確保、他者とのファイル共有、そしてスマートフォン・タブレット・別のパソコンなど、あらゆるデバイスからのアクセスを実現してくれる便利なツールなのです。

クラウドストレージの仕組み

インターネット上にファイルをアップロードし、一定期間そこに保持しておくことが、クラウドストレージと呼ばれる状態です。最もシンプルな形は、サーバーにファイルをアップロードし、必要になったときにいつでも取り出せるようにすることです。

信頼できるクラウドストレージサービスは、ファイルを暗号化して保護し、アクセス時にはパスワードの入力を求めます。多くの場合、二要素認証(2FA)にも対応しており、ファイルへアクセスするにはパスワードに加えて、ログイン要求時にスマートフォンへ送信される確認コードの入力も必要になります。

ほとんどのクラウドストレージサービスでは、動画、画像、文書、音楽など、あらゆる種類のファイルをアップロードできます。ただし、画像や音楽など特定のファイル形式のみを受け付けるサービスも存在します。許可されるファイルの種類については、各サービスのサイトで明示されているのが一般的です。

アップロード方法もサービスごとに異なります。ブラウザ経由でのみアップロードできるサービスもあれば、専用フォルダへドラッグ&ドロップするだけで完了するデスクトップアプリを提供しているサービスが大多数です。また、スマートフォンから写真や動画を直接アップロードできるケースも多いです。

やや珍しいタイプとして、トレント用クラウドストレージサービスもあります。これはオンライン上で動作するトレントクライアントであり、ブラウザからトレントファイルをダウンロードできるだけでなく、取得したファイルをオンラインアカウントに保存し、後からストリーミング再生やダウンロードが可能です。

ファイルをオンラインに保存すると、サービスの仕様に応じて、次のような機能を利用できることがあります。

  • 動画や音楽のストリーミング再生
  • モバイルデバイスからのファイルアクセス
  • 共有リンクを使った簡単なファイル共有
  • パソコンへの再ダウンロード
  • 容量確保のためのファイル削除
  • サービス運営元にも中身を見られない暗号化

クラウドストレージとクラウドバックアップの違い

クラウドストレージとクラウドバックアップは混同されやすい概念です。どちらも仕組みが似ており、結果としてファイルがオンラインに保存される点は共通しています。しかし、利用目的はまったく異なるため、自分の状況に合った方を選ぶためにも、両者の違いを理解しておくことが重要です。

クラウドストレージは、オンラインに保存するファイルを自分で選んでアップロードする「選択型」の方法です。パソコン上でバックアップ済みのファイルを削除しても、クラウド上のファイルはそのまま残ります。アップロードした時点でパソコンとの紐付けが切れ、独立したファイルとして保存されるためです。

一方、クラウドバックアップは、パソコンに専用ソフトをインストールし、指定したファイルを継続的にオンラインへバックアップする仕組みです。クラウドストレージよりも一歩進んで、ファイルに加えた変更も自動的にアップロードされるため、常に最新版がオンラインに保存されます。つまり、パソコン上でファイルを削除すればオンラインのバックアップからも削除され、変更を加えればオンライン版も更新されるのです。

大量のファイルを常時バックアップしておきたいなら、バックアップサービスが適しています。パソコンが突然動作しなくなっても、新しいパソコンや別のハードディスクにすべてのファイルを復元でき、前回バックアップした時点と同じ状態を取り戻せます。

これに対してクラウドストレージは、常時稼働型のバックアップ手段としてはやや不向きですが、特定のファイルをどこからでもアクセスできるようにしたり、他の人と共有したりする目的には非常に便利です。クラウド上のファイルは、パソコン上で編集してもアップロード時のバージョンのまま保たれます。もちろん、パソコンがクラッシュした場合など、必要に応じて再ダウンロードすることも可能です。

個人向けクラウドストレージの主なサービス例

クラウドストレージ事業者は数多く存在しますが、ここでは特によく知られている代表的なサービスを紹介します。

  • Amazon Drive:無料で5GBのクラウドストレージを提供。Amazon Prime会員なら、写真は無制限、その他のファイルに5GBが含まれる無料プランを利用できます。容量が足りなければ有料プランへのアップグレードも可能です。
  • Google ドライブ:Google製品とシームレスに連携するよう設計されたクラウドストレージ。15GBの無料容量が付与され、Googleフォト、音楽、動画、メールのほか、Googleドキュメント・スプレッドシート・スライドなどのファイルも保存できます。大容量が必要な場合は、100GB/200GB/2TBのプランが用意されたGoogle Oneへのアップグレードが可能です。
  • Microsoft OneDrive:マイクロソフトのクラウドストレージサービス。あらゆるファイル形式で5GBの無料容量があり、Googleドライブと同様に、OutlookメールなどMicrosoft製品との連携がスムーズです。
  • Apple iCloud:Appleユーザー向けのクラウドストレージサービス。Mac、iPhone、iPad、iPod touchのいずれからでも利用でき、5GBが無料、追加購入にも対応しています。オンラインバックアップサービスと同様に、スマートフォンの写真やメールなどを自動的にバックアップできます。
  • Dropbox:無料で2GBを提供し、Web、デスクトップ、モバイルデバイスのいずれからでもファイルにアクセス可能。1TB以上の容量を持つDropbox PlusやProfessionalプランのほか、法人向けのDropbox Businessプランも用意されています。

自分に合ったクラウドストレージの選び方

クラウドストレージ事業者は非常に多く、どこを選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。サービスを選ぶ前に、以下のポイントをチェックしておきましょう。

  • セキュリティ:データのプライバシーを守るために、暗号化は必須です。サービス運営元自身にファイルの中身を見られたくない場合は、「ゼロ知識暗号化」に対応したサービスを選びましょう。
  • 価格:費用は必要な容量によって決まります。多くのサービスは無料トライアルや無料枠を用意しているので、まず試してみるのがおすすめです。
  • 互換性:スマートフォンからクラウドデータにアクセスしたいなら、対応アプリを提供している事業者を選びましょう。同様に、保存したいファイルの種類(音楽など)に対応しているかどうかも確認が必要です。
  • 機能:必要な機能が揃っているかは、サービス選びの重要な判断材料です。Webサイトやモバイルアプリからのメディアストリーミング再生など、自分に必要な機能を各社の公式サイトで調べて比較しましょう。
  • 使いやすさ:アップロードやアクセスの操作が直感的でわかりやすいかどうかも大切です。デスクトップから利用したいなら、手間なくファイルを放り込めるシンプルさがあるかを確認しましょう。使いにくいと感じたら、別のサービスを検討するのが得策です。
  • 信頼性:サービスが終了すると、データを失うリスクがあります。長期にわたる運営実績がある、または知名度の高い企業のほうが、終了時にデータ移行の猶予を与えてくれる可能性は高いといえます。ただし、実際のポリシーについては利用規約の細部を必ず確認してください。
  • 帯域幅:ヘビーユーザーは帯域制限にも注意が必要です。1日または1か月あたりのデータ転送量に上限を設けているサービスがあります。顧客や従業員、家族・友人が大きな動画や多数のファイルを頻繁にダウンロードする予定があるなら、上限が支障にならないか事前に確認しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

クラウドストレージは安全ですか?

はい。信頼できるクラウドサービスを利用すれば安全です。セキュリティは、クラウドストレージのメリット・デメリットを検討する際に考慮すべき要素の一つです。

クラウドストレージの料金はいくらですか?

多くのクラウドストレージサービスは、一定容量まで無料で利用できるプランを用意しています。保存容量の上限を増やしたい場合は、有料のサブスクリプションプランにアップグレードできます。一般の個人ユーザーであれば、無料プランで十分なケースがほとんどです。

おすすめのクラウドストレージはどれ?

数GB程度の文書や写真の保存であれば、GoogleドライブやDropboxで十分です。一方、大量のデータに高速かつ常時アクセスしたい場合は、複数の事業者をじっくり比較検討することをおすすめします。

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