Macのルートアカウントとは?有効化する方法と注意点を徹底解説
Macには「ルート(root)」と呼ばれる特別なユーザーアカウントが存在することをご存じでしょうか。この記事では、ルートアカウントの役割や、それがなぜ便利なのか、そして実際に有効化して使う方法までをわかりやすく解説します。
ルートユーザーアカウントとは?どんなときに役立つ?
Macのルートユーザーアカウントは、Windowsでいうところの管理者(Administrator)アカウントに相当するものです。一度有効化すれば、システム設定の変更やシステム領域へのアクセスなど、ほぼすべての操作が自由に行えるようになります。
しかし、そのぶん影響力もリスクも大きいため、日常的に使い続けることは推奨されません。誤操作によってシステムに深刻なダメージを与える可能性もあるため、「必要な作業があるときだけ有効化し、終わったら元に戻す」というのが安全な運用の基本です。
Macでルートアカウントを有効にする手順
以下の手順に沿って進めることで、Mac上でルートユーザーアカウントを有効化できます。
- 画面左上のAppleメニュー()をクリックし、「システム環境設定」を選択します。

- 「ユーザとグループ」を開きます。
- ウィンドウ左下にある「ログインオプション」をクリックします。

- 「ネットワークアカウントサーバ」の横にある「接続...」ボタンをクリックします。

- 「ディレクトリユーティリティを開く...」を選択します。

- ディレクトリユーティリティのウィンドウ下部にある鍵(パッドロック)アイコンをクリックし、変更を加えられる状態にロック解除します。

ロック解除が完了したら、メニューバーの「編集」メニューを開きます。まだウィンドウは閉じないでください。この後も操作が必要です。

- 「編集」メニュー内の「ルートユーザを起動」を選択します。初回実行時には、ルートアカウント用のパスワードを設定するよう求められるので、忘れないパスワードを登録しておきましょう。
これでルートユーザーアカウントの有効化は完了です!
補足:macOS Ventura以降では「システム環境設定」が「システム設定」に名称変更されています。同様に「ユーザとグループ」→「ログインオプション」と進むことで、同じ操作が可能です。
ルートユーザーとしてログインする方法
これでMac上のルートユーザーアカウントは有効になりました。次に、実際にルートとしてログインする手順を見ていきましょう。
- 普段ユーザーアカウントを切り替える際に使う、Macのログイン画面を表示します。
- ルートアカウントを有効化すると、ログイン画面に「その他」という新しい項目が表示されます。これをクリックしてください。
ユーザ名の入力欄に「root」と入力し、続いてルートアカウント作成時に設定したパスワードを入力します。認証情報を入力し終えたら、Enterキーを押せばログイン完了です。

ルートアカウントのパスワードを変更する方法
あとからルートアカウントのパスワードを変更したい場合は、以下の手順を実行します。
まず、前述の手順と同じように「ディレクトリユーティリティ」のウィンドウまで進みます。
次に、上部メニューバーの「編集」をクリックし、「ルートパスワードを変更...」を選択してください。

なお、同じ「編集」メニュー内には「ルートユーザを無効化」の項目もあります。作業が完了したら、ここからいつでもルートアカウントをオフにできるので覚えておくと安心です。
Macをもっと安全に使いたいなら?セキュリティ対策ツールの活用

サイバー攻撃の手口が年々巧妙化している昨今、Macにも総合的なセキュリティ対策を導入することが重要になっています。「Systweak Anti-Malware」は、ウイルス、マルウェア、トロイの木馬、アドウェアなど、さまざまな脅威からMacを守れるセキュリティツールです。デバイス全体を詳細にスキャンし、悪意のある脅威や、システムに被害を及ぼしかねない脆弱なスタートアップ項目を検出・対処してくれます。
関連記事:Macを守るためのおすすめセキュリティ対策テクニック
まとめ
ルートユーザーアカウントは強力な権限を持つため、つい使いたくなる存在ですが、日常的なコンピューティングでの利用は避けるべきです。切り替えることで多くの特権とアクセス権が得られますが、本当に必要な場面だけで使うのが鉄則です。作業が終わったら、必ず通常のユーザーアカウントへ戻し、不要であればルートアカウントを無効化しておきましょう。
本記事の手順を参考にすれば、Macでルートユーザーアカウントを簡単に有効化できるはずです。その他ご不明な点やサポートが必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。
-
Macで音声入力を使う方法|内蔵ディクテーションからオンラインツールまで徹底解説
ディクテーション(音声入力)とは、声を使って書類やテキストに文字を入力できる便利な機能です。Macには標準でこの機能が搭載されていますが、初期状態では無効になっているため、「使い方がわからない」と悩むユーザーも少なくありません。また、内蔵機能以外にも、オンラインツールやサードパーティ製アプリを利用する方法があります。この記事では、Macでディクテーションを簡単に活用するための3つの方法を詳しく解説します。1. macOSの内蔵ディクテーション機能を使うmacOSには、標準で音声入力(音声認識)機能が搭載されています。この機能はOS X Yosemiteの時代から存在しており、バージョンごとにイ
-
【徹底解説】Macをバックアップする方法とその重要性
バックアップとは、コンピュータ上のデータを別の場所に複製しておき、万が一のデータ損失時に復元できるようにする仕組みです。データが失われる原因は、パソコンの故障、盗難、自然災害、誤操作など多岐にわたります。データ損失はいつ起こるか予測できないため、日頃からバックアップを取っておくことが極めて重要です。 企業では、Macを集中型のバックアップ・災害復旧システムに組み込むためのアーキテクチャが構築されています。シンプルな構成では、Windowsサーバーを利用して最大100台規模のMac環境に対応できます。大規模な導入には、より複雑な設定が必要になります。 この記事では、Macをバックアップする効果