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あなたのインターネットプライバシーは「打ちのめされる」?ISPによるデータ販売の実態とVPNでの対策を解説

トランプ政権、FCCのインターネットプライバシー規制を撤廃

2017年4月3日、ドナルド・トランプ米大統領は、消費者のインターネットプライバシーに関するFCC(米連邦通信委員会)の規制を撤廃する法案に署名しました。これにより、インターネットサービスプロバイダー(ISP)は、ユーザーの閲覧履歴などのデータを販売・共有する際に、ユーザーの同意を得る義務を負わなくなります。銀行取引からエンターテインメントまで、日常的にネットを利用する何百万ものユーザーにとって、これは重大なセキュリティ・プライバシー上の懸念となりかねません。

そもそも撤廃されたのは、オバマ政権下で成立したプライバシー保護規則です。この規則では、家庭用インターネットおよびモバイルブロードバンド事業者に対し、広告・マーケティング会社へ個人情報を販売・共有する前に、消費者から明示的なオプトイン同意を取得することが求められており、ISPがユーザーの閲覧習慣などの個人的な情報を収集することも禁じられていました。しかしこの度の法案成立により規則は覆され、ISPはユーザーの閲覧情報や位置情報を収集し、最高額を提示した買い手に販売できるようになったのです。

FCC委員長が規制撤廃を推進した理由

FCCのアジット・パイ(Ajit Pai)委員長は、2016年10月にこの規則が採択された当初から、その撤廃を求めてきました。パイ委員長の主張によれば、「ISPだけがGoogle、Twitter、Facebookといったウェブ企業よりも厳しい規制を受けるべきではない」というのがその論拠です。

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画像出典:caseforthecloud.com

「センシティブ情報」と「非センシティブ情報」の区分とは

撤廃された規則では、個人情報は「センシティブ(機微)情報」と「非センシティブ情報」の2つに分類されていました。センシティブ情報には、社会保障番号、金融情報、位置情報、通信内容、健康記録などが含まれ、これらの取り扱いにはオプトイン同意が必要でした。一方、非センシティブ情報には、IPアドレス、居住地域、アプリの利用状況、ブラウザ履歴などが含まれ、こちらはオプトアウト方式が適用されていました。

自衛の第一歩は「オプトアウト」

プライバシーを守るための対策は、最終的にはユーザー自身の手に委ねられています。まず最初に行うべきは、センシティブ・非センシティブを問わず、自身の情報の共有をオプトアウト(拒否)することです。ただし、多くのISPは手続きが煩雑になりがちで、中には正しい方法をきちんと案内してくれないところもある点に注意が必要です。

解決策はVPN(仮想プライベートネットワーク)

どんな暗雲にも希望の光はあります。プライバシー侵害への対策として、最強の味方になるのがVPN(Virtual Private Network)です。VPNはあなたの個人情報を守ってくれます。VPNサーバーは国外に置かれていることもあり、コンピュータが特定のWebページへアクセスする際や通信を行う際に送受信するすべてのリクエストを暗号化します。

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画像出典:nextadvisor.com

VPNは、利用するネットワークの種類を問わず暗号化された接続を確立できる点で優れたツールです。VPNはオンラインリクエストに「トンネル」を提供し、第三者に覗かれることなく安全に通過させます。多くの人が、ISPによる盗み見や追跡から身を守るためにVPN接続を利用しています。VPN経由でWebページをリクエストすると、暗号化されたリクエストはまずVPNサーバーに到達し、その後、そのVPNのIPアドレスを持った状態で配信サーバーへ転送されます。この仕組みによって、ISPはあなたの閲覧活動を追跡できなくなるのです。

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画像出典:expressvpn.com

VPN選びで注意すべきポイント

VPNをオンラインアクティビティに取り入れることは非常に安心に思えますが、実はVPN事業者も、ISPと同じようにあなたの個人情報を記録している可能性があります。VPNを通過したすべてのリクエストは、そのトンネル内の検索履歴として残るためです。だからこそ、VPNサービスを選ぶ際には一段と慎重になる必要があります。

現在、無料・有料を問わず数多くのVPNプロバイダーが存在します。無料VPNは安全な通信経路を保証しない場合があり、個人情報を犠牲にしたり、通信速度を落としたりする恐れがあります。一方、有料VPNは比較的安全性が高く、サービスレベル契約(SLA)が提供される点でも安心です。

まとめ

プライバシーを守るためには、まず自身の情報共有をオプトアウトすることが第一歩です。そのうえでVPNを導入すれば、リクエスト元のIPアドレスを偽装できるため、より確実な安全策となります。

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