McAfee・Bing・Yandex・Norton・Malwarebytesによる検索エンジンのブラックリスト登録を解除する完全ガイド
検索エンジンのブラックリストは、インターネット上で悪意のある活動を行う目的でホストされたウェブサイトに課される深刻な問題です。本記事では、主要な検索エンジンやアンチウイルス企業がどのようにサイトをブラックリストに登録するのか、そして実際に登録されてしまった場合の解除方法までを詳しく解説します。
検索エンジンとアンチウイルス企業によるブラックリスト登録とは
Astraでは以前、Googleのブラックリストに関する記事を公開し、Google検索エンジンからブラックリストラベルを解除する方法についてご紹介しました。まず本記事でブラックリストの基本的な意味や、各検索エンジンがどのように悪意のあるサイトをフラグ付けするのかを理解してから、そちらの記事も併せて読むことをおすすめします。
関連記事:Googleのブラックリストを解除するには?
主要検索エンジンによるブラックリスト登録
法律用語辞典によれば、ブラックリストとは、特別な差別やボイコットの対象として指定された個人や企業のリストを指します。ウェブの世界では、「ブラックリスト」とは悪意のあるファイルをホストし、訪問者を危険なリンクへリダイレクトするウェブサイトを意味します。
ウェブサイトは、一見正常なハイパーリンクの裏に悪意あるコンテンツを隠していたり、クローラーから見えないよう偽装されたマルウェアがリダイレクトを実行したりしている場合があります。各検索エンジンはクローラーを使ってページをインデックスしており、異常を検知するとそのサイトをブラックリストディレクトリに追加します。以下、代表的なブラックリスト登録の種類を見ていきましょう。
検索エンジンのブラックリスト:Googleの場合
最も利用者の多い検索エンジンであるGoogleは、サイト内にマルウェアを発見した場合、またはフィッシングの特徴が認められた場合に、ウェブサイトをブラックリストに登録します。クローラーは、リンクがアクセスされるたびにサイト上で実行されている悪意のあるスクリプトを検出します。信頼できないサイトへのリダイレクトもブラックリスト登録の原因となります。その結果、訪問者には「このサイトはコンピューターに損害を与える可能性があります」という警告メッセージが表示されます。
さらにGoogleは、サイト所有者に対してもブラックリスト登録を通知し、復旧のための対策を取れるようにしています。また、ユーザーの機密情報を収集するページを通じてフィッシングの特徴が検出された場合も、サイトはブラックリストに登録されます。収集された情報はハッカーが管理するサーバーに保存されてしまうのです。
検索エンジンのブラックリスト:Yandexの場合
Yandexはロシアやオランダで最も利用されている検索エンジンです。Yandex Safe Browsingは、以下のような場合に安全でないサイトにペナルティを与え、ブラックリストに登録します。
- 悪意のあるコードを検出した場合
- サイトを望ましくないと判断した場合
- ユーザーがアクセスするたびに安全警告が表示され続ける場合
- コードがバックアップやバージョン管理システムと一致せず、読み取り不能かつ非構造化である場合
- サイト構造に含まれる機能が悪意のあるものである場合
- ファイルの変更日時がマルウェア感染日時と一致している場合
- 検索クエリに対してサイトが検索結果ページに表示されない場合
- なお、Operaブラウザも同じアルゴリズムを採用しています
検索エンジンのブラックリスト:Bingの場合
BingのブラックリストはMicrosoftによって監視されています。ブラックリスト登録は、検索時にサイトが持つディープリンクの数などを基準に行われます。
アンチウイルス企業によるブラックリスト登録
Nortonによるブラックリスト登録
Nortonはレーティングサービスを使ってウェブサイトを評価します。サイト所有者はNortonが提供するフォームにサイトを登録する必要があり、その後Nortonのクローラーが以下の項目についてサイトをスキャンします。
- マルウェア
- 悪意のあるJavaScriptおよびiFrame
- ドライブバイダウンロード
- 異常な挙動の有無
- Internet Explorer限定の攻撃
- 不審なリダイレクト
- スパム
これらの項目を確認した後、クローラーは対象サイトが悪意のあるものかどうかを判断します。
McAfeeによるブラックリスト登録
McAfee Web Advisorは、ユーザーがブラウザを起動すると常駐し、より安全な閲覧体験をサポートするソフトウェアです。マルウェアやフィッシングサイトの検出・ブロックに加えて、タイプミス保護、ダウンロードファイルのスキャン、ファイアウォールの正常動作チェックなどの機能を備えています。
Malwarebytesによるブラックリスト登録
Malwarebytesでは、対象サイトが悪意のあるIPアドレスや悪意のあるサーバーから配信されていると判断された場合に、そのサイトがブラックリストに登録されます。ただし、Malwarebytes Labsによる誤検知(false positive)の事例も報告されているため、ブラックリスト確認の唯一の判断材料とするのは避けた方がよいでしょう。
ブラックリスト登録がビジネスに与える影響
ビジネスが急速に拡大する競争の激しい時代において、Eコマースでの集客のためにウェブサイトを持つことは企業にとって不可欠です。しかし、企業のウェブサイトがブラックリストに登録されると、売上に甚大な影響を及ぼします。
サイトのブラックリスト登録により、トラフィックが最大95%も減少する可能性があり、それはそのまま売上減少につながります。ユーザーは「自分のデータがもう安全ではない」と感じ、サイトへの信頼を失います。だからこそ、サイト所有者は常に注意を払い、悪意のあるスクリプトやハイパーリンクが混入していないか定期的にチェックすることが重要です。
ウェブサイトのブラックリスト解除方法
ここからは、ウェブサイトをブラックリストから外すため、そして再登録を防ぐための具体的な対策を紹介します。
感染ファイルの削除
マルウェアに感染したファイルを除去するには、サイト管理者がサーバー上のファイルを編集できることが前提です。過去のバックアップからサイトを再構築することも可能ですが、そのバックアップ自体が感染していないことを必ず確認してください。FTP経由で悪意のあるファイルを削除する場合も、マルウェアフリーのバックアップを確保してから作業しましょう。感染ファイルの除去方法に自信がない場合は、無理せず専門家に相談することをおすすめします。
データベースとテーブルからの感染除去
データベース管理パネルにログインすれば、感染したテーブルやデータベースを処理できます。クリーンな状態のバックアップを取得した後、感染が疑われるデータベースやテーブルを特定し、削除または隔離措置を講じます。cPanelでは多くのホスティング会社が操作性の高いPHPMyAdminを提供しているため、比較的簡単に作業できます。
また、eval、base64_decode、gzinflate、preg_replace、str_replaceといった悪用されやすいPHP関数が含まれていないかチェックするのも有効です。ただし、これらの関数はプラグインが正当な処理のために使用することもあるため、変更のたびに必ずテストを行い、サイトが壊れないよう慎重に作業してください。
ファイアウォール強化による攻撃の防御
ファイアウォールを強化すれば、管理コンソールへの認証情報の総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)を防げます。また、偽のアクセス急増を適切に検知する仕組みを整えることで、DDoS攻撃への耐性も高まります。加えて、日常的なセキュリティチェックで脆弱性を発見したら速やかにパッチを適用し、サイト全体のセキュリティを常に最新の状態に保ちましょう。
Googleのブラックリストからの解除手順
Google検索エンジンのブラックリストからサイトを解除したい場合は、以下の手順に従ってください。
- Google Search Consoleにサイトを登録する
- 「手動による対策」または「セキュリティの問題」セクションを開く
- Googleがサイトを悪意のあるものと判断した根拠となったURLを特定する
- 管理画面にログインし、該当するハイパーリンクをサイトから削除する
- Google Search Consoleに審査リクエストを送信する
Yandexのブラックリストからの解除手順
Yandexのブラックリストからサイトを解除するには、以下の手順を実行します。
- Yandex Webmasterにサインインし、サイトを登録する
- サイトが稼働しているWebサーバーを停止する
- 感染版と、クリーンで未感染のバックアップ版の両方をスキャンする
- スキャン結果を比較して不整合を洗い出し、疑わしい悪意のあるコードを削除する
- 変更によってサイトが壊れないかテストする。問題がなければ変更を反映し、すべてのプログラムを更新する
- Yandex Webmasterにブラックリスト解除のリクエストを提出する
McAfeeのブラックリストからの解除手順
サイトがMcAfeeのブラックリストに掲載されてしまった場合でも、以下の手順で安全な状態に戻ることができます。
- https://www.trustedsource.org/ にアクセスしてログインする
- ドロップダウンメニューから該当するカテゴリを選択する。データベースは頻繁に更新されるリアルタイム型のため、情報は常に最新です
- コメント欄に、[ファイル名]からのマルウェア除去やWebアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入など、問題解決のために講じた対策を具体的に記載する
- 審査結果の通知を受け取りたいメールアドレスを入力して送信する
まとめ
以上のように、ブラックリスト登録は今日の競争の激しいビジネス環境において無視できない重大な問題です。安全なウェブサイトは訪問者数と顧客数の増加に直結します。だからこそ、サイトをしっかり保護し、安全性を検証してもらうことがベストプラクティスです。最善の対策は、サイトを継続的に監視し、感染そのものを未然に防ぐセキュリティソリューションを導入することです。
Astra Securityは、高度なセキュリティ技術とインテリジェントな仕組みを備えたセキュリティ企業です。ウェブサイトの感染とそれに伴うブラックリスト登録を未然に防ぎます。あらゆるウェブサイトと互換性のあるAstra Firewallは、SQLi、XSS、CSRFをはじめとする100種類以上の攻撃を監視・ブロックします。さらに、Astraの自動マルウェアスキャナーが感染の疑いがある箇所を検出して通知します。
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