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メッセージは5秒後に消える――自己消滅型サービスが描くパーソナルコミュニケーションの未来

「このメッセージは、5秒後に自爆する……」。映画『ミッション:インポッシブル』に登場するあまりにも有名なセリフです。かつてはフィクションの中だけの話だったこの演出が、今や現実のものになっていることをご存じでしょうか。メール、SMS、チャット、さらには写真にまで「賞味期限」を設定する――そんな自己消滅型のやり取りが、パーソナルコミュニケーションの未来になりつつあります。

読んだ後や目的を果たした後には、メッセージが自動的に削除されてほしいと感じた経験は、誰にでもあるはずです。多くのメッセージは一定期間を過ぎれば役目を終えます。それを残し続けることは、むしろ第三者の手に渡るリスクを高めるだけ。だからこそ、自己消滅型サービスには大きな存在意義があるのです。

ここでは、人気を集めている主な自己消滅型サービスをカテゴリ別に紹介します。

自己消滅する写真・動画

Snapchat(スナップチャット)

写真・動画の自己消滅サービスとして最も有名なのがSnapchatです。AndroidとiOSの両方に対応したメッセージングアプリで、共有した写真は約10秒で消えてしまいます。この「消える」仕組みが絶大な人気を博しました。すぐに消えてほしい写真を共有したいなら、まず候補に挙がるアプリです。

ただし注意点もあります。Snapchatは過去に大規模なハッキング被害を受け、数百万件のアカウント情報が流出したことがあります。運営会社は再発防止のためセキュリティ更新を進めていますが、利用する際はリスクも理解しておきましょう。

Secret.li(提供終了)

Secret.liは、Facebookの写真をより細かく管理できるiOS向けアプリでした。写真を見られる相手を指定できるほか、画像に自己消滅タイマーを設定して自動的に削除させることも可能です。Android版の公開も予告されていましたが、現在はサービスを終了しています。

ツイート(Twitter)

TwitterSpirit

TwitterSpiritは、指定した時間が経過すると自動的にツイートを削除できる無料のWebサービスです。Twitterアカウントへのアクセスを許可すると、特定のハッシュタグが付いたツイートを監視します。ハッシュタグは「#20m」のような形式で、末尾のアルファベットが時間の単位を表します。「m」は分、「h」は時間、「d」は日数です。たとえば「#20m」を付けて投稿すれば、そのツイートは20分後に自動的に削除されます。

インスタントメッセージアプリ

メッセージに有効期限を設ける使い方は、インスタントメッセージの世界でも広がりを見せています。自己消滅機能を持つアプリはすでに複数登場しています。

Wickr

Android・iOS両方に対応しているWickrは、メッセージの寿命にタイマーを設定できるアプリです。開発元は高度な暗号化技術によって盗聴リスクの低減にも力を入れています。Snapchatと同様に画像や動画も送れますが、さらに受信者がチャット画面のスクリーンショットを撮影できないという特長があります。

類似のアプリとしては、Frankly MessengerやAnsaなども登場していました。

メール・SMS・Webリンク

mxHero Toolbox

mxHeroはGmailの機能を拡張するChrome拡張機能です。送信済みメールを覗き見から守るユニークな仕組みのひとつが、メール本文を画像に変換する機能。受信者が読み終えた瞬間に、メールは跡形もなく消え去ります。Gmailアカウントの乗っ取りが心配な人にとっては、試してみる価値のあるツールです。

SecretInk

名前の通り、指定した時間が経つと消滅(またはアクセス不能)になるメール、SMS、Webリンクを送れる便利なサービスです。2013年11月に登場したばかりの比較的新しいサービスですが、優れた機能が評判を呼び、急速に人気を集めました。

ノート(メモ)

自己消滅オプション付きのメモを送りたい場合にも、専用サービスがあります。Privnoteは、受信者がメモを読み終えた時点で自動的に削除し、その旨をメールで即座に通知してくれるサービスです。もうひとつの選択肢がDestructing Messageで、既読メッセージの削除に加えて、カウントダウンタイマー表示の機能も備えています。

Cookie(クッキー)

いいえ、これはお菓子のことではありません。Cookieとは、ブラウジングセッションの情報を保存する小さなコード断片のことです。たとえば、CookieのおかげでWebサイトにログイン状態を保てます。しかし、定期的にCookieを削除しないと、ログイン用のユーザー名やパスワードといった機密情報をハッカーに盗まれる危険性があります。Self Destructing CookiesはFirefox用のアドオンで、インストールしておけばタブを閉じた瞬間に保存されたCookieをすべて削除してくれました(現在は提供終了)。

自己消滅型メッセージは本当に未来なのか?

NSA(米国家安全保障局)による監視問題など、政府のスパイ行為に対する世論の懸念と怒りが高まる中、自己消滅型サービスは今後ますます普及していくように見えます。ただし、ひとつ注意点があります。自己消滅サービスは機密性の高い写真、チャット、メールなどの通信を削除してはくれますが、完全なプライバシーを保証する万能薬ではありません。通信記録を残すISP(プロバイダー)、デバイスに侵入するマルウェア、そしてスパイによる監視からは、依然として自分自身で身を守る必要があります。

これらの自己消滅サービスを使ったことはありますか? おすすめの類似サービスがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。

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