プライバシーとセキュリティを守る!オンラインショッピングを安全に楽しむ10の方法
オンラインショッピングは、Eメールの普及で打撃を受けた郵便局を救い、私たちの一部を「実店舗に出向くのが面倒」な怠け者に変え、さらにはベッドから起き上がることなく食料品まで注文できるようにしてくれました。それほどまでに、ネット通販は現代人の生活に深く根付いています。

しかし、大手ブランドが続々とオンライン販売に参入する一方で、大手に挑戦しようとする小規模で無名な事業者も数多く存在します。果たして、そのような見知らぬサイトにクレジットカード番号を預けても安心できるのでしょうか?そして、インターネットで買い物をする際、自分自身を守るにはどうすればよいのでしょうか?
この記事では、個人情報とお金を守りながら安全にネットショッピングを楽しむための具体的な対策を、10のポイントに分けて詳しく解説します。
1. 支払いページが「HTTPS」になっているか必ず確認する

HTTPSプロトコルは過去に突破された事例もあるため、絶対的な安全保証ではありません。それでも「多少のセキュリティは、何もないよりはるかにまし」というのが基本です。クレジットカード番号、銀行口座情報、パスワード、PINコードを、非HTTPSのページに入力することだけは絶対に避けてください。暗号化されていない通信は、送信途中で第三者に傍受・盗み見される危険性が非常に高いからです。
一方、HTTPSで保護されたページであれば、通信が暗号化され、第三者による情報の盗難を防ぐことができます。さらに、ブラウザのアドレスバーにあるURLの横に鍵(パドロック)アイコンが表示されているかも確認しましょう。この鍵マークは、あなたが偽装(フィッシング)ページではなく、正規のページにアクセスしていることの目安になります。
2. メール内のリンクは絶対にクリックしない

迷惑メールフォルダをのぞいてみると、「PayPal」「銀行」「Facebook」「eBay」「Google」などを名乗るメールが大量に届いているはずです。その多くは「アカウントが停止されます。こちらのリンクをクリックしてログイン情報を入力してください」という類のフィッシング詐欺です。こんなリンクをクリックしてはいけないことは、今さら言うまでもないでしょう。
しかし、ここでさらに一歩踏み込んだ提案をします。差出人が誰であろうと、メール本文中のリンクは一切クリックしないことです。Amazonだろうと、宝くじ当選通知だろうと、サンタクロースからのメールだろうと同じです。必要な情報は、ブラウザでURLを直接手入力して公式サイトにアクセスし、そこで確認しましょう。
「慎重すぎる」と思われるかもしれません。ですが、IDやパスワードを盗まれてなりすまし被害に遭うよりも、よほど健全な選択です。
3. 実在の住所と電話番号が記載されているか確認する

あまり有名でないサイトから注文する場合、その業者の信頼性を測る一つの手段として、実在する住所と電話番号が明記されているかをチェックしましょう。「住所なんていくらでも偽装できる」と思うかもしれませんが、記載された情報をもとに確認できることは意外と多いのです。
- Googleマップのストリートビューで店舗を確認する — その場所はきちんとした事業所に見えるでしょうか?それとも板で塞がれた廃屋でしょうか?住所を入力した結果、川の真ん中を指し示したら……それは重大な警告信号です。
- 実際に電話をかけてみる — 番号が有効か、誰かが応答するかを確認します。応答があれば「訪問したいので住所を教えてほしい」と伝え、サイト記載の住所と一致するか尋ねてみましょう。一致すれば合格。違えば、その店とは縁を切りましょう。
- 消費者団体で調査する — 住所と電話番号が分かったら、国民生活センターや消費生活センター、Better Business Bureau(BBB)などの消費者団体、あるいはレビューサイト(Epinions、BizRateなど)で苦情や評判がないか調べてみましょう。
4. 販売者のオンライン上の評判を調べる

オンライン販売者が最も恐れるもの、それは否定的なレビュー(ネガティブフィードバック)です。正当な理由があるかどうかにかかわらず、悪評はひとたび拡散されると、ビジネスそのものとオーナーの信用を根底から崩しかねません。かつてのeBayでは、ひどい対応を受けた際に「低評価をつけるぞ」と伝えることが、最も強力な交渉カードでした。一度投稿された評価は、削除も隠蔽も非常に困難だからです。
ですから、大切なお金を支払う前に、まず会社名と代表者の名前を検索エンジンで検索し、利用者たちが何と言っているのかを確認しましょう。もちろん、悪意のある偏った書き込みは冷静に見極めることも大切です。
5. 信頼できる認証シール(セキュリティマーク)を探す

多くのECサイトでは、一定の厳格な基準を満たした事業者のみが、TRUSTeやBetter Business Bureauなどの認証ロゴを掲載できます。ただし注意点があります。ロゴが、その認証機関の公式サイトへリンクしているかを必ず確認してください。さらに、その加盟店が本当に認証を受けているか、認証機関側で照会できればなお良いでしょう。許可なくロゴを盗用する悪質な業者も、残念ながら存在するからです。
6. 使い捨て(バーチャル)クレジットカード番号を活用する

これは筆者自身は未経験ですが、評判の very 良い防御策です。仕組みはこうです。1回の買い物専用の一時的なクレジットカード番号(バーチャルクレジットカード)を発行してもらい、それを決済に使います。購入後すぐに番号は失効し、二度と使えなくなるため、万が一漏洩しても悪用のしようがありません。実際の請求は、一時番号を発行したサービス経由で本来のカードに反映されます。
この種のサービスとしては、有料プレミアム機能として提供している「Abine」、米国銀行(Bank of America)の「ShopSafe」、そして「Apple Pay」などが知られています。PayPalもプリペイドカードを提供しています。これは一時カードではありませんが、チャージ残高を少額に抑えておけば、仮に不正利用されても被害を最小限にとどめられます。
CitibankやDiscoverも同様のサービスを提供しているとの情報がありますが、公式サイト上で詳細を確認できませんでした。ご存じの方は、ぜひコメント欄で情報を共有してください。
なお、筆者はこれらのサービスを実際に試していないため、優劣を断言することはできません。利用前には必ずご自身で十分に調査してください。また、これらのサービスは例によって北米中心の提供となっている点にもご注意ください。
7. 買い手保護のあるPayPalを決済に使う

PayPalには不満を抱く人も少なくありませんが、見逃せない強みがあります。それが「買い手保護制度」です。PayPalで支払った商品が届かない、説明と違う、といった被害に遭った場合、PayPalがあなたと販売者の間に入って仲介してくれます。話し合いが決裂した場合でも、条件を満たしていれば返金してもらえるのです。
ただし重要な条件として、購入日から180日以内(6ヶ月)に申し立てを行う必要があります。細かい規約が多いため、利用前にPayPalの公式ページで最新の保護条件を確認しておきましょう。
筆者は12年以上PayPalを使い続けていますが、一度も裏切られたことはありません。販売者への苦情は迅速に処理され、正当なケースではきちんと返金されました。文句を言う人は多いですが、頼れる保険であることは間違いありません。
8. 荷物は私書箱(P.O.Box)宛てに送ってもらう

自宅近くに私書箱を契約することには、大きなメリットが二つあります。
- 購入内容のプライバシーを守れる — 配達員や詮索好きな近所の人に、何を買ったか知られたくないことはありませんか?また、特定の商品を買っただけでマーケティングデータとして記録されるのも避けたいもの。匿名性の高い屋号・ビジネス名で私書箱を開設すれば、あなたと購入品の関連を断ち切ることができます。
- 荷物を盗難から守れる — 郵便受けからの窃盗は後を絶ちません。特に路上設置型のメールボックスは危険です。小包がはみ出していれば、ひったくって逃げるのは一瞬の作業です。私書箱で受け取れば、このリスクを大幅に減らせます。
デメリットは三つあります。開設・維持費用がかかること、郵便局が「利用頻度が低い」と判断すると契約を打ち切られる可能性があること、そして郵便物を自分で取りに行かなければならないことです。完璧な世界に住んでいるわけではないので、割り切るしかありません。
9. ネットショッピング専用の「オンラインペルソナ」を作る

会員登録したサイトが、あなたの個人情報をデータブローカー(情報ブローカー企業)に転売する——そんな事態は避けたいところです。そこでおすすめしたいのが、ネットショッピング専用の架空の人格(ペルソナ)を作り、それを徹底的に使い続けることです。
具体的には、偽名または架空の屋号(宅配を受け取るために使うなら、私書箱の名簿にその名前を登録しておく)、偽の生年月日、私書箱の住所などを設定します。こうしておけば、データブローカーがでたらめな情報にお金を払っている姿を想像して、一人ニヤリとできるかもしれません。
自分で考案するのが面倒なら、「Fake Name Generator」のようなサイトが名前から生年月日、さらには「好きな色」まで自動生成してくれます。
10. 最後はやっぱり常識で判断する!
最後に、最も重要なアドバイスをお伝えします。「うますぎる話」は、うそだと疑うこと。世の中に無料のお昼ご飯はありません。販売者が信じられないほど魅力的な商品を提示してきたら、反射神経的に「何かがおかしい」と警戒し、別の店を探しましょう。「後悔するより、用心する方がいい」のです。
オンラインショッピングは素晴らしい利便性を提供し、日々進化し続けています。しかし一方で、犯罪者たちは隙あらば人々を騙し、個人情報やクレジットカード番号を盗もうと虎視眈々と狙っています。悲しい被害者になるのではなく、賢く安全なハッピー shopper になりましょう。
あなたが実践しているネットショッピングの安全対策があれば、ぜひコメント欄で教えてください!
-
オンラインのプライバシーとセキュリティを高めるための実践ガイド
インターネットを利用する日々の中で、私たちは良し悪し両方の習慣を無意識に身につけています。これらの習慣は、オンライン上のプライバシーとセキュリティに大きな影響を与えます。例えば、Facebookアカウントを使って他のオンラインサービスに登録するのは危険な習慣の一つです。一方で、定期的にプライバシー設定を見直し、二要素認証などの機能を有効化しておくことは、セキュリティを高める良い習慣と言えます。 良い習慣はあなたの個人情報を守り、セキュリティを強化してくれますが、悪い習慣はリスクを招くだけです。ネット上での自分の行動を意識的にコントロールし、健全なプラクティスを日常のオンライン活動に取り入れて、
-
Privacy Badgerでオンライン追跡をブロック!EFF製ブラウザ拡張機能の使い方と信頼性を徹底解説
知らないうちに、あなたが訪れるほとんどのウェブサイトは密かにあなたを追跡しています。個人情報や閲覧履歴、利用パターンといったデータが、遠く離れたサーバーへ送信されているのです。これは重大なプライバシー問題といえます。Electronic Frontier Foundation(EFF)が開発した無料のブラウザ拡張機能「Privacy Badger」を使えば、信頼できない相手に自分のデータを渡すことを防げます。 少し変わった名前ですが、Privacy Badgerの狙いは、一般ユーザーにとって「沈黙の守護者」となることです。基本的にユーザーが特別な操作をする必要はなく、バックグラウンドで静かに動