新年の抱負はセキュリティから。毎年の「健康診断」でオンラインの自分を守ろう
正月気分もすっかり抜け、日常が戻ってきた頃でしょうか。とはいえ、今年の抱負を立てるのに遅すぎるということはありません。
ここで提案したいのは、食生活の改善やカフェインを控えるといった定番の目標ではなく、「オンラインのセキュリティとプライバシーを守るための行動」を新年の目標にするということです。具体的なやり方を順番に見ていきましょう。
自分の個人情報が漏洩していないかチェックする
その名のとおり、HaveIBeenPwned.comでは、自分の個人情報がPasteBinなどに貼り出されていないか、インターネット上に流出していないかを調べられます。データ漏えい事件に巻き込まれていないかを手軽に確認できる便利なサービスです。データベースにはAdobe、Comcast、Ashley Madisonなど、大規模な漏えい事件の情報が多数登録されています。
登録は不要で、メールアドレスかユーザー名を入力するだけ。どのサイトからデータが漏えたのか、いつ発生したのか、そして何より重要な「何が」漏えたのかまで教えてくれます。
さらに、今後新たな漏えい事件で自分のメールアドレスやユーザー名が発見された際に通知を受け取るよう登録することも可能です。
もし不幸にも漏えいに巻き込まれていたら、被害を最小限に抑えるための対策をすぐに講じましょう。パスワードが流出しており、しかもハッシュ化やソルト処理がされていなかった場合は、同じパスワードを使い回しているすべてのサイトで変更してください。
氏名・住所・経歴といったより深刻な情報が漏えていた場合は、オンラインのクレジットモニタリング(信用情報監視)サービスの利用を検討するのもよいでしょう。
SNSのプライバシー設定を見直す
ほとんどの人がFacebookやTwitterを使っていますが、プライバシー設定をきちんと確認している人はごくわずか。一度設定したら放置しがちです。この機会に設定を見直し、今の自分の希望に合っているか確かめてみましょう。
Twitterでアカウントを非公開にするには、「設定」→「プライバシー」と進み、「ツイートの公開範囲」で「ツイートを保護する」にチェックを入れます。
Facebookでは「設定」→「プライバシー」と進み、各項目を好みに合わせて調整します。無料の「プライバシーチェックアップ」ツールを活用するのもおすすめです。
また、今年はプライバシーを重視した新しいSNSやメッセンジャーアプリを試してみるのも一つの手です。かつて話題になったElloやApp.netはすでに廃れてしまいましたが、優れた代替サービスはいくつもあります。
たとえばAndroidとiOS向けに提供されているSessmeは、送信したメッセージを遠隔操作で削除したり暗号化したりできるサービスです(うっかり祖母や上司に恥ずかしいメッセージを送ってしまったときに便利)。もちろん送信内容はすべて暗号化されるため、通信途中で盗み見られる心配もありません。
郵便物の適切な処分を習慣にする
ダイレクトメールは本当に厄介です。雑誌やクレジットカード、住宅ローンの勧誘が次々と届きます。欲しくもないのに……でも、なりたくないのは「なりすまし詐欺の被害者」ですよね。
だからこそ私は、届いたダイレクトメールは必ず適切に破壊するよう心がけています。ゴミ箱に入れる前に、個人情報が含まれるものはすべてシュレッダーにかけるのがルールです。
特に、もう必要のない銀行やクレジットカード会社からの書類は、念入りに処分しましょう。
郵便物をきちんと破壊すれば、ゴミあさり(ダンプスターダイビング)によって個人情報を盗まれるリスクを防げます。どのような郵便物や書類を処分すべきかわからない場合は、セキュリティ専門家による解説記事を参考にするとよいでしょう。
セキュリティとプライバシーの脅威について学ぶ
詐欺師やハッカーは、被害者が「騙されていることに気づいていない」ことに完全に依存しています。
テクニカルサポート詐欺は、電話の相手が本当はマイクロソフトではないと知らないから成立します。偽のウイルス対策ソフトにお金を払うのは、それがまったく効果がなく、不正な手段でインストールされたことを知らないからです。フィッシングメールをクリックしてしまうのは、見分けるポイントを知らないからです。
だからこそ、自分が直面しうるセキュリティの脅威について、常に学ぶ努力をしましょう。
当サイト(MakeUseOf)でもセキュリティ関連の記事を定期的に発信していますが、他にも有益なセキュリティ系ブログは多数あります。私のお気に入りのひとつは、Sophosの「Naked Security」ブログです。
Twitterがお好きなら、フォローすべきセキュリティ専門家のおすすめリストもあります。
YouTube派なら、J4VV4Dのチャンネル登録が断然おすすめ。ためになる情報と腹筋が崩れるほどの笑いの、絶妙なバランスが魅力です。
セキュリティとプライバシーを脅かす、進化し続ける脅威について学び続けることは、自分自身を守ることにつながります。
ウイルス定義を更新してスキャンを実行する
「警告:ウイルス定義が古くなっています。最終更新から398日が経過しています。」→ クリック
なんとも皮肉な話です。ウイルス対策ソフトは定義の更新を促すために、消しにくいうえにWindowsのデザインになじまない通知で何度も催促してきます。まるでWindows XPを使い続けているような感覚です。
あまりに鬱陶しいので、警告を無視してしまう。そして最終的には「二度と表示しない」設定を見つけてオフにしてしまう。「これで解決」——本当にそうでしょうか?
わかっています。多くのウイルス対策ソフトはデザインが悪く、警告も作業の邪魔になりがちです。でも、お母さんみたいなことを言うようですが、これはあなた自身のためを思ってのことなのです。
定義が古いままなら、前回の更新以降に出現したウイルスに対しては無防備です。多くのマルウェアは削除されないように、感染後にPCがアップデートをダウンロードできないよう妨害しようとします。だからこそ、パソコンが正常なうちに更新を行うべきなのです。
お願いですから、私のためだと思って。アップデートを実行して、ついでにフルスキャンもかけましょう。
デジタルセキュリティに積極的に取り組むと決める
新年の抱負とは概ねこんなものです。何かをやると宣言し、1ヶ月ほど本気で続けて、2月が来たら静かにやめてしまう。
しかし今回のテーマは違います。自分自身のプライバシーとセキュリティに直結しているからです。今後数ヶ月間、マシンの安全維持と、良好なデータ衛生習慣の実践に積極的に取り組むと決めましょう。
定期的なマルウェアスキャンだけでなく、システムを常に最新の状態に保ち、パッチを適用することも心がけてください。まだWindows XPを使っているなら、今年こそ新しいOSへ移行しましょう。
使用中のすべてのソフトウェアも最新に保つ努力をしましょう。Javaのアップデート通知が出たら必ずダウンロードしてください。Adobe Reader、Flash、Microsoft Officeならなおさらです。
初期化して一からやり直すことも恐れない
最後に。もしあなたのパソコンが、マルウェアまみれで動作の重い「難破船」のような状態なら、思い切って一からやり直すことも恐れないでください。Windows 8.1とWindows 10には、PCを出荷時の状態に復元する機能が備わっています。
私のルールはこうです。「クレジットカード番号を入力する自信がないパソコンなら、ワイプ(初期化)する」。あなたもそうすべきです。
安全でプライベートな一年を
これらのシンプルなルールを実践すれば、外部からの脅威を大幅に減らし、プライバシーを守ることができます。
あなた自身のセキュリティ対策の工夫はありますか?実践中の新年の抱負は?ぜひコメント欄で教えてください。
写真クレジット:Stethoscope on laptop by Twinsterphoto via Shutterstock、Antivirus(Roman Harak)
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