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マッチングアプリがもたらす4つのプライバシー被害と自分を守る方法

マッチングアプリは、現代の出会い方に革命を起こしました。趣味や関心、人生の目標を共有できる相手を、かつてないほど簡単に見つけられるようになったのです。

しかし、ほとんどの新しいテクノロジーと同じように、さまざまな懸念ももたらしています。Facebook Dating(フェイスブック・デーティング)の登場により、同社の個人情報管理に関する過去の実績もあって、こうした懸念は一層強まっています。

そこで私たちは、KnowBe4アフリカのマネージングディレクターであるアンナ・コラード氏に、Facebook Datingをはじめとするマッチングアプリがユーザーにもたらすプライバシーリスクについて話を聞きました。以下、これらのアプリが私たちをさらす可能性のある、最も重大なプライバシー被害とリスクを紹介します。

1. 企業によるデータ収集・利用

Facebook Datingのようなマッチングアプリにおける最大のプライバシー上の懸念は、情報漏えいやデータ流出ではなく、運営会社自身によるデータ収集です。

「多くの人が知らないのは、自分の個人情報が企業にとって大きな金銭的価値を持っているということです。『個人情報は新たな石油だ』と言われるように」とコラード氏は指摘します。

「これらの企業は、パートナー探しの手助けだけで儲けているのではありません。ユーザーの情報を収集してプロファイルを作成し、それを販売することで利益を得ているのです」と彼女は付け加えます。

結局のところ、Facebookは世界最大級のオンライン広告プラットフォームの一つです。つまり、あなたのマッチングプロフィールでの活動やデータは、ターゲット広告の目的で共有される可能性があるのです。

同社は、DatingプロフィールをFacebookの通常プロフィールとは切り離して管理すると説明しています。しかしすでに、両者の間でデータが共有されている事例があります。たとえばFacebook Datingは、ユーザーが参加しているグループやイベントに基づいてマッチ候補を提案します。

また、InstagramやWhatsAppの買収後に行ったのと同じように、今後Facebookサービス間のデータ共有範囲がさらに拡大する可能性もあります。

「Facebookは、Facebook Datingアプリを通常のFacebookアプリから完全に分離すると主張していますが、Facebookの言うことが必ずしも信頼できるとは思いません」とコラード氏は述べています。

何より、企業は後になって利用規約を更新することが可能です。Facebookはすでに「WhatsAppに広告を表示しない」という公約を反故にしており、ステータス機能への広告導入を計画しています。

マッチングアプリのプライバシーを高めるには

プライバシー設定を見直し、利用規約を注意深く読んで、どんな情報が収集されるのかを正確に把握することで、企業に渡るデータの量を抑えることができます。

しかし、データ収集を避ける最善の方法は、そのサービス自体を使わないことです。デジタル時代においてそれが常に可能とは限りませんが、利用するサービスを厳選することはできます。

コラード氏は、マッチングからビジネス関連の情報まで、これほど多くの個人情報を一つの企業に握らせてよいのか、改めて考えるべきだと指摘します。

さらに彼女は、「公開されても困らない内容だけを投稿すべきです。常にそのようなリスクはあるのですから」と付け加えています。

2. 個人データの漏えいと情報流出

マッチングアプリにおけるデータ収集の規模自体がすでにプライバシーを脅かしていますが、この問題はセキュリティ侵害やデータ漏えいによってさらに深刻化します。

個人データは非常に価値が高いため、ハッカーやサイバー犯罪者の格好の標的となります。コラード氏にとって、セキュリティ侵害は「起きるかどうか」ではなく「いつ起きるか」の問題なのです。

マッチングサイトのデータ侵害がもたらす影響は甚大です。コラード氏は、Ashley Madisonの漏えい事件の際、職場のメールアドレスを登録に使っていた人が、雇用主に身元を特定されるリスクにさらされたと指摘します。

「あらゆるソーシャルメディアアカウントには一定のプライバシーリスクがありますが、マッチングサイトで共有している内容を見てみると、はるかにセンシティブな情報なのです」と彼女は述べています。

さらに、データを共有する第三者やアプリが増えるほど、サイバー犯罪者が攻撃できるポイント(ノード)も増えていきます。

ソーシャルメディアデータの漏えいを防ぐには

プラットフォーム側で発生するデータ侵害をユーザーが防ぐことはできません。しかし、いくつかの予防策を講じることはできます。

具体的には、パスワード、ユーザー名、メールアドレスを複数のプラットフォームで使い回さないことです。

コラード氏は、特にHIV感染状況や性的嗜好などのセンシティブな情報を共有する人は、可能であればFacebookアカウント作成時に完全に独立したメールアドレスとプロフィールを用意すべきだと助言します。

マッチングプラットフォームがFacebookなどの既存アカウントでのログインを求める場合、侵害リスクを軽減する手段を失うことになります。

3. サイバーストーカーとストーカー被害のリスク

マッチングアプリの目的は実際に会ってデートをすることなので、他の多くのアプリにはない身体的なリスクが伴います。この点を認識し、デートの約束には慎重になることが重要です。

サイバーストーキングについては、マッチング用プロフィールを他のオンラインプロフィールと結び付ける手口が数多く存在します。ユーザー名やプロフィール画像を複数のサイトで使い回している場合は、特にそうです。

サイバーストーキングはあらゆるソーシャルプラットフォームで起こり得ますが、マッチングアプリではそれが現実世界のストーカー行為へと発展する危険性があります。

さらに、Instagramのプロフィールをマッチング用プロフィールに連携している場合、写真に位置情報(ジオタグ)を付けていると、職場や行きつけのカフェなど、よく訪れる場所を特定されやすくなります。

「たとえばTinderであるアカウント名を使っていて、それを他の場所でも同じものを使っているなら、技術に詳しくない人でも簡単にあなたの正体を突き止められます。そこで設定するものが何であれ、自分が誰で、どこに住んでいるのかを明かさないよう、本当に注意しなければなりません」とコラード氏は語ります。

サイバーストーカーのリスクを減らすには

対面でのリスクを軽減するため、コラード氏は次のポイントを挙げています。

  • 公共の場所で会うようにする
  • 二人きりになる前に、相手の人柄をよく知る

サイバーストーキング対策としては、自分や勤務先を特定される可能性のある他のプロフィールとマッチング用プロフィールを切り離し、リスクを低減することが重要です。プロフィールを分けておくために、次の予防策を実践しましょう。

  • 自分の写真は、他で使っていない独自のものを使用する
  • 自宅の住所は絶対に投稿・共有しない
  • 見知らぬ他人による嫌がらせやストーキングを容易にする識別情報は一切共有しない
  • 電話番号の交換が必要になる他のチャットアプリと違い、マッチングアプリ内のチャット機能でのやり取りは、できる限り長く続ける

4. 恐喝や差別に悪用されるデータ

コラード氏が指摘するように、マッチングアプリは一般的なソーシャルメディアアプリよりも、センシティブな個人データを多く扱っています。

これには、性的嗜好、性的傾向、恋愛の好み、HIV感染状況など、恐喝や差別に悪用され得る極めて個人的な情報が含まれます。

恐喝や差別は、データが漏えいした場合や、本人の身元がマッチングアカウントと結び付けられた場合に起こり得ます。こうした情報が強い偏見やスティグマをもたらす社会環境、あるいは同性愛が違法とされる国では、その被害は特に深刻です。

サイバー恐喝を避けるには

繰り返しになりますが、誰を信頼するか、どの個人情報をマッチングアプリで共有するかには十分注意しましょう。以下のシンプルなポイントを守ってください。

  • マッチング用プロフィールには専用のメールアドレスを使う
  • 脅迫の材料にされかねない親密な画像は共有しない
  • マッチングサイトやアプリのプライバシーポリシーと利用規約を読み、第三者にどんなデータを提供するのかを確認する

オンラインマッチングプラットフォームで安全に過ごすために

マッチングアプリには常にプライバシーリスクが伴います。プラットフォームを選ぶ際には、必ず予防策を講じましょう。

企業のユーザープライバシーとデータ保護に関する過去の実績を常に考慮に入れてください。そして何よりも、安全第一で行動することが大切です。

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