IPアドレスのトレース方法と自分のIPアドレスの調べ方を徹底解説
インターネットプロトコル(IP)アドレスは、人間にとっての指紋と同じように、コンピュータにとって固有の識別情報です。
IPアドレスは、ネットワークに接続されたデバイス同士が通信するために不可欠な存在です。しかし、この相互接続性には落とし穴もあります。IPアドレスが示す論理的な位置情報は、スパマーやハッカーにとって格好の標的となり得るのです。「攻撃者」が誰なのかを知ることはセキュリティ対策の基本であり、相手のPCまでIPアドレスをトレースできれば、あなたと通信しているコンピュータの匿名性を剥がす直接的な手段になります。
IPアドレスとは?
IPアドレスとは、「0.0.0.0」から「255.255.255.255」までの範囲で表される、ドットで区切られた数字の列のことです。現在も主流なのはIPv4(インターネットプロトコル バージョン4)ですが、1995年に開発され、2000年代半ばから導入が進められてきた後継規格のIPv6(バージョン6)への移行も着実に進んでいます。
熟練したハッカーは、自身のIPアドレスが暴かれないよう様々な対策を講じます。スパマーの中にはプロキシサーバーの影に隠れる者もいるでしょう。また重要な点として、オンラインツールでIPアドレスの位置を特定できても、それはコンピュータを使っている人物の物理的な住所を明らかにするものではないということを忘れてはいけません。
例えばIPアドレスを追跡すれば、メールの送信元を突き止めることができます。企業のウェブサイトに問い合わせてきた潜在顧客の所在地を把握したり、その情報をもとにIPアドレスごとにカスタマイズされたコンテンツを提供したりすることにも活用できます。ただし、基本的なツールが教えてくれるのは、公開情報をもとにした接続元のインターネットサービスプロバイダ(ISP)の場所までです。そこから先、例えば迷惑メールの送信者を特定するには、法的手続きを介す必要があります。
幸い、インターネット上にはIPアドレスのトレースに役立つサイトが数多く存在します。どれか1つで十分かもしれませんが、いくつかブックマークしておいて損はないでしょう。
パート1:IPアドレスの発信地(国・都市)を特定する
MyIpTest.com
このウェブサービスは、多彩なジオロケーション機能を提供しています。IPルックアップ、リバースIPルックアップ、Traceroute、Pingなどのツールに加え、メールヘッダーから送信者を追跡できる「Email Tools」が特に便利です。Facebook経由でも利用できます。
さらに、他人のIPアドレスを取得できる便利なリンクも用意されています。IPアドレスを入力ボックスに入力すると、そのアドレスの背後にある位置情報とGoogleマップ上のマーカーが表示されます。Firefox Add-onsギャラリーから入手できる「MyIpTest」というFirefoxアドオンも提供されています。
Geotool
単一の入力フィールドにIPアドレスまたはホスト名を入力すると、ホスト名、郵便番号、現地時間などを含む詳細な情報が表示されます。GeotoolもGoogleマップを使用して発信元IPアドレスの地理的な位置を描画し、緯度経度も確認できます。
関連するFirefox拡張機能は、現在のIPアドレス(またはURL)の所在地を表す国旗アイコンを表示し(毎月更新)、ワンクリックで詳細な位置情報やWebサーバー情報へアクセスできます。Geotoolはプライバシーとセキュリティを重視しており、訪問先ウェブサイトのマルウェアチェックや、ブラウザ内でのローカル位置検索にも対応しています。
HostIP
HostIPは、コミュニティ主導のIPアドレス解決プロジェクトです。データベースには約924万件を超えるエントリが登録されており、誰でも数秒で情報を提供でき、そのデータベースはすべての人に公開されています。サイトのFAQでは、プロジェクトの理念や、スパマーに悪用されるのではないかという懸念についても言及されています。商用ジオロケーションデータベースの代替となる取り組みです。FirefoxアドオンやiOSアプリ(提供終了)も提供されていましたが、精度については議論の余地があります。また、Flashが必要な接続速度テストも提供されています。
DomainTools
このWhoisルックアップ検索サービスは、洗練されたドメイン名検索に加えてIPアドレス検索も提供しています。まず目を引くのは美しいサイトデザインでしょう。ホスティングサービスの電話番号やメールアドレスといった連絡先データを含む、包括的な情報が得られます。Whoisへのアクセスは無料で、その他のドメインツール(Power Tools)は有料オプションとなっています。
Arul John's Utilities
シンプルな入力ボックスとシンプルなIPアドレス追跡サービスですが、米国の電話番号を追跡するオプションも用意されています。IPトラッカーをGoogleガジェットとして自分のウェブサイトに追加することも可能です。
IP-Address
IP-Addressには、役立つ3つの情報ページがあります。トップページでは自分のIPアドレスを検出でき、「IP-Tracer」は任意のIPアドレスの発信元を特定、「Email Trace」は送信者のIPアドレスの位置を突き止めます。後者の場合、メールヘッダー情報を指定のボックスに貼り付けるだけで、送信者の詳細情報を取得できます。
IP Address Location
インターフェースは一見使いにくく(広告も多めですが)、このウェブサービスはIPアドレスを特定するためのさまざまなツールを提供しています。入力すると、任意のIPアドレスの正確な位置に加えて、使用されているOS、DNS、国のIPアドレス範囲、国コード、国旗などがわかります。統合されたジオロケーターと世界地図により、都市と国まで絞り込めます。メールアドレスの有効性をチェックするツールも含まれています。
同サイトによると、IPデータベースは48時間ごとに更新されています。
パート2:自分のIPアドレスを調べる方法
IPアドレスは家の住所に似ていると言われることもありますが、実際にはそれほど単純なものではありません。正確に説明するには専門用語やネットワーク用語が必要になります。前述の7つのオンラインツールは、外部のIPアドレスだけでなく、ランディングページにアクセスした瞬間にあなた自身のIPアドレスも表示してくれます。
IPアドレスを瞬時に判別してくれるオンラインサービスは数多くあります。その中から、シンプルながら効果的なものをいくつか紹介します。
- WhatIsMyIPAddress
- IP Chicken
- Trace My IP
- My IP Address
あるいは、Googleで「自分のIPアドレス(my IP address)」と検索するだけでも表示されます。所在地を隠したい場合は、IPアドレスを偽装する方法もあります。
OSの機能だけを使って自分でIPアドレスを調べたい方もご安心ください。とても簡単です。まずは、Windowsで内部IPアドレスを確認する方法を紹介します。
- Windowsボタンを右クリックし、「コマンドプロンプト」をクリックします。
- 黒い画面が表示されたら、「ipconfig /all」と入力してEnterキーを押します。
- ネットワークインターフェースの基本情報とともに、デバイスのIPアドレスが表示されます。
Macでも同じように簡単です。
- 「アプリケーション」内の「ユーティリティ」を開き、Macのターミナルを起動します。
- 「ifconfig」と入力すると利用可能なすべてのインターフェースが表示されるため、不要な情報も多く含まれます。「ifconfig | grep "inet " | grep -v 127.0.0.1」と入力すると、ある程度絞り込めます。
- 内部IPアドレスは「inet」の項目で確認できます。
Linuxはオープンソースで多数のディストリビューションがありますが、ここでは広く使われているDebian、Ubuntu、Mintに焦点を当てます。いずれも内部IPアドレスを確認するコマンドは共通です。
- 「Ctrl+Alt+T」でターミナルを開きます。
- 「hostname -I」と入力します。
- 他にアクティブなインターフェースがなければ、IPアドレスが単独で表示されます。
なお、IPアドレスは、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー(IPを自動的に割り当てるプロトコル)の設定によって、固定IPまたは動的IPのいずれかになる場合があります。
IPアドレスをトレースしたことはありますか?
ISP(プロバイダ)は、私たちがどこにいるのかを正確に把握しています。ここで紹介したツールでわかるのは、せいぜいおおよその地域(都市といっても広い範囲ですが!)までです。それでも、相手が本物かどうかを確認したり、ビジネスであれば広告キャンペーンに活用したりするなど、役立つ場面は多く、趣味として楽しむこともできます。
モバイルデバイスのIPアドレスはどうでしょうか?スマートフォンのIPアドレスを調べるツールも数多く存在します。
また、ウェブサイトを運営しているなら、無料のIP Geolocation APIをチェックしてみてください。訪問者に合わせたサイトのカスタマイズが可能になります。
※本記事は2009年8月11日にSaikat Basuによって執筆されたものです。
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