GoogleとBingを避けるべき理由:プライバシーを守れる7つの代替検索エンジン
GoogleとBingは世界で最も人気のある検索エンジンですが、プライバシーの観点から見ると、どちらも決して安全とは言えません。ユーザーのデータを日常的に収集し、想像以上のさまざまな用途に利用しています。
検索エンジンによるプライバシー保護が重要だと感じているなら、以下で紹介する代替検索エンジンの利用を検討してみてください。
GoogleとBingはどんなデータを収集しているのか?
プライバシーに配慮した検索エンジンを紹介する前に、まずGoogleやBingの何が問題なのかを確認しておきましょう。
これらの検索エンジンは、検索クエリを入力するたびに、次の4種類の情報を記録・保存します。
- IPアドレス:おおよその位置情報が判明します。
- Cookie:検索クエリを特定の端末に紐づけるために使われます。
- 検索クエリ:ターゲット広告の表示に利用されます。
- 検索の日時:いつどんな情報が必要かを把握でき、こちらも広告配信に活用されます。
さらに、この情報にアクセスできるのはGoogleやMicrosoftだけではありません。一部の検索プロバイダーはデータを第三者に販売しており、NSA(米国家安全保障局)などの機関から要請があれば情報を引き渡す可能性もあります。
では、代わりにどの検索エンジンを使えばよいのでしょうか?
1. DuckDuckGo
DuckDuckGoは、プライバシー重視の検索エンジンとして最も歴史が長く、このリストの中でも最も知名度が高いサービスです。
ユーザー情報の追跡やログ記録を一切行わず、匿名識別子による検索の関連付けさえも行いません。そのため、2つの検索が同じ端末から行われたかどうかを知ることすらできません。DuckDuckGoのCEOであるガブリエル・ワインバーグ氏は次のように述べています。
「FBIから照会が来ても、あなたにたどり着ける情報は何も持っていない」
検索結果は約400のソースから取得していますが、その大半はYahoo!、Bing、Yandexからのものです。Googleの検索結果は含まれていません。
また、DuckDuckGoには「バング(Bangs)」という独自機能もあります。検索キーワードの先頭に「!」を付けて入力すると、他のサイトを直接検索できます。詳しく知りたい方は、DuckDuckGoのおすすめバングをまとめた記事をご覧ください。
2. StartPage
DuckDuckGoの大きな弱点のひとつは、Googleの検索結果を利用していない点です。検索結果の精度だけを見れば、Googleは業界最高水準であり、それが使えないのはDuckDuckGoにとって不利です。
Googleの検索結果をそのまま表示したいなら、StartPageを試してみてください。ただし安心してください。Google側にはユーザーを特定できる情報は一切届きません。StartPageのサーバーから大量のトラフィックが来ていることしか分かりません。StartPageはGoogleに結果の利用料を支払っており、ユーザー識別子やIPアドレスは送信していません。
さらにStartPageにはプロキシ機能があり、個々のWebサイトがあなたのIPアドレスを見るのを防げます。唯一の欠点は、この機能を使うとページの読み込みが遅くなることです。
また、米国やEUのプライバシー法制が気になる場合は、それら以外の地域にあるサーバーを選択することも可能です。
3. SearX
DuckDuckGoのソースコードの一部は公開されていますが、SearXは完全にオープンソースです。そのため、コードを掘り下げて、開発元がプライバシーに関する約束を本当に守っているのかを自分の目で確かめられます。
オープンソースであることは、自分自身でSearXのインスタンスを構築・運用できることも意味します。そうすれば、自分のデータがログに記録されないことを完全に保証できます。
機能面では、SearXはメタ検索エンジンです。複数の検索エンジンからデータを集約し、最適な組み合わせの結果を提供します。このリストにあるDuckDuckGo、Qwant、StartPageなど、複数の検索エンジンの結果を利用できます。設定メニューから、結果の取得に使う検索エンジンを自由にカスタマイズすることも可能です。
SearXは、このリストで初めて広告もアフィリエイトも一切ない検索エンジンでもあります。他のサービスの広告は追跡やデータ利用を行いませんが、広告自体が存在しないのは歓迎すべきメリットと言えるでしょう。
4. Qwant
QwantはPrivacyTools.ioによって推奨されている検索エンジンです。国家によるデータ記録への反対運動の先頭に立つ団体からの推薦だけに、その評価には大きな説得力があります。
DuckDuckGoとは異なり、Qwantのサーバーはフランスにあります。そのため、EUのより厳格なデータ保護法の恩恵を受けています。
「Qwick」と呼ばれる検索ショートカット(DuckDuckGoのバングに似た機能)や、ニュース、話題の人物、イベントなどを独立したパネルで表示する洗練された結果ページが評判となり、急速に人気を高めています。
5. Swisscows
旧Hulbeeとして知られるSwisscowsは、ファミリー向けのプライベート検索に特化している点でこのリストに名を連ねています。アダルト系のコンテンツは検索結果から完全に除外され、それを解除する設定も存在しません。
Swisscowsは、個人データ、IPアドレス、検索クエリ、その他の識別子を一切保存しません。さらに、すべてのサーバーがスイスにあります。スイスは世界でも最も厳しいプライバシー法制を持つ国のひとつです。
検索結果にはBingのエンジンを使用しているため、高品質で関連性の高い回答が期待できます。
注意すべき点として、Swisscowsは機械学習を使って検索キーワードの文脈を分析し、より良い結果を提供しています。データの安全性への影響はないはずですが、最もプライバシー意識の高いユーザーには抵抗があるかもしれません。
6. Peekier
Peekierも標準的なプライバシー保護を備えています。IPアドレス、ブラウザのユーザーエージェント、検索履歴、固有IDなどを保存しません。検索クエリは一定期間保存されますが、個人に紐づけることはできません。
Peekierが注目されるのは、結果の表示方法が革新的だからです。画面の全幅を使い、カード形式で結果を表示します。従来の一覧形式のようにスペースを無駄にしない、新鮮な検索体験を提供します。
各結果には対象サイトのスナップショットが表示されます。スナップショットは80KB以下のPNG画像なので、サイトのパフォーマンスへの影響はほとんどありません。
7. Disconnect
これまで紹介した検索エンジンとは異なり、Disconnectは独自のページに結果を表示しません。代わりに、検索クエリを自身のサーバー経由で匿名化し、選択した検索エンジンで結果を表示します。
実際、Disconnectには検索専用のページすらありません。ブラウザ拡張機能をダウンロードしてインストールする必要があります。ホームページ上のJavaScriptアプレットで検索することも可能ですが、動作が不安定で使い勝手が良くないため、その方法での利用はおすすめしません。
DisconnectはプレミアムVPNサービスで収益を得ているため、検索結果に広告やアフィリエイトコードは含まれていません。興味があれば、Disconnectのその他の機能を紹介した記事もぜひご覧ください。
シークレットモード(プライベートブラウジング)だけに頼らない
シークレットモードは、オンラインプライバシーを守る有効な手段とは言えません。GoogleやMicrosoftといった企業による説明は、しばしば誤解を招きます。
確かに、シークレットモードを使えば、ブラウザは検索履歴を記録せず、Cookieも保存しません。しかし、検索エンジンは前述した種類のデータに依然としてアクセスできますし、ISP(インターネット接続業者)やWi-Fiネットワークの提供者にも検索語句は見えています。
最大限のプライバシー保護を実現するには、上記の検索エンジンに加え、ExpressVPNやCyberGhostのようなVPNを併用することをおすすめします。
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