EXIFデータとは?写真からメタデータ(個人情報)を削除する3つの簡単な方法
実は、ほとんどのカメラは撮影した写真すべてに隠し情報(メタデータ)を自動的に埋め込んでいます。そして、その画像をSNSにアップロードするなどして共有すると、この隠し情報が写真に残ったままになってしまうのです。さらに厄介なことに、誰でもごく簡単な手順でその情報を閲覧できてしまいます。
このメタデータのことをEXIFデータ(Exchangeable Image File Format)と呼びます。多くの場合は無害ですが、まれに悪意のあるユーザーによって悪用され、思わぬトラブルの原因になることもあります。
この記事では、写真のメタデータに関する基礎知識と、情報を公開したくない場合にEXIFデータを削除する具体的な方法を詳しく解説します。
EXIFデータとは何か?
写真撮影は非常に奥深い分野です。露出、ライティング、構図、ポージングなど、覚えるべきことが山ほどあり、天才でも習得までに数十年かかるほどと言われています。
EXIFデータとは、そうした技術的な情報がすべて記録されたデータのことです。画像のEXIFデータを抽出して確認すれば、その写真がどのような条件で撮影されたのかがわかります。自分の撮影技術や知識を向上させるための学習手段としても非常に役立ちます。
EXIFデータには、主に以下のような情報が含まれます。
- カメラのメーカー名と機種名
- 撮影日時
- 写真に使用された圧縮方式
- 絞り値(F値)、シャッタースピード、ISO感度
- 測光方式
- フラッシュモード
- ピクセル解像度
全体として、EXIFデータは善意のもとで記録される実用的な情報です。ところが問題なのは、特定のデバイスがプライバシーやセキュリティに関わる余計なデータまで埋め込んでしまう場合があるという点です。
GPS機能付きカメラ搭載スマートフォンを考えてみましょう。スマホで撮影した写真には、撮影場所のGPS座標が埋め込まれることがあります。位置情報のジオタグ付けには便利ですが、SNS上で見知らぬ人に自宅の場所を特定されてしまうリスクも伴います。
長年使い続けているデジタル一眼レフカメラの場合も同様です。EXIFデータにはカメラのメーカーや機種だけでなく、カメラのシリアル番号が含まれていることがあります。万が一ネット上に問題のある写真を共有してしまえば、その写真はあなたのカメラまでたどられる可能性があります。理論上は、同じカメラで撮影した他の写真をインターネット上から探し出すことにも使われかねません。
NSA(米国家安全保障局)もEXIFデータを収集・分析しています。今となっては驚きではないかもしれませんが、数年前に公開された一連のファイルには、NSAのXKeyscoreプログラムの研修資料が含まれており、EXIFデータ(およびその他のデータ)を諜報活動の一環として活用する手法が示されていました。
EXIFデータが自分の不利益になる可能性は高いでしょうか?おそらく低いでしょう。しかし、そのリスクは常に存在するのでしょうか?答えはイエスです。EXIFデータを意図的に残したい理由がない限り、念のため削除しておくことを常におすすめします。
画像のメタデータの削除方法をお探しですか?技術的なスキルがゼロでも使える、メタデータを消去する簡単な方法を3つご紹介します。
方法1:WindowsエクスプローラーでEXIFデータを削除する
Windowsには、画像からEXIFデータを消去する機能が標準で搭載されており、その操作はとてもシンプルです。
- エクスプローラーを開く(ショートカット:Windowsキー + E)
- 目的の画像がある場所へ移動する
- 画像を右クリックして「プロパティ」を選択
- 「詳細」タブをクリック
Windows 10では、写真関連のEXIFデータを「カメラ」と「詳細な写真」の2つのカテゴリーで検出できます。カメラデータには絞り値、測光方式、焦点距離などの技術的情報が含まれ、詳細な写真データにはシリアル番号、ホワイトバランス、EXIFバージョンなどが含まれます。
画面下部にある「プロパティおよび個人情報の削除」をクリックすると、EXIF削除ツールが起動します。このツールでは、すべてのメタデータを削除した画像のコピーを作成するか、選択したファイルから削除する項目を個別に指定することができます。
複数の画像を選択した状態で同じ手順を実行すれば、まとめてメタデータを一括削除することも可能です。
注意点:Windows 10では、すべてのEXIFデータを削除できるわけではありません。なぜMicrosoftがこの制限を残しているのかは不明ですが、完全にすべてのEXIFデータを消去したい場合は、後述する他の2つの方法の方が適しています。
方法2:無料ソフト「GIMP」でEXIFデータを削除する
GIMPは無料で使えるオープンソースの画像編集ソフトで、画像からEXIFデータを簡単に除去できます。場合によっては、上記のWindows 10の方法よりも手軽かもしれません。
- GIMPを起動する
- 画像をGIMPで開く
- 「ファイル > 名前を付けてエクスポート」から画像を書き出す。ファイル名は自由ですが、拡張子は必ずJPGにしてください!
- 「エクスポート」ボタンをクリック
- エクスポートオプションで「詳細オプション」パネルを展開し、「EXIFデータを保存」のチェックを外す
- その他のオプションをお好みに合わせて設定し、「エクスポート」をクリックして完了
唯一の難点は、この方法では一括処理がやや面倒なことです。すべての画像を開いて1枚ずつ書き出す必要があり、1枚あたり約5秒とはいえ、枚数が多いとかなり地道な作業になります。
補足:GIMPの代わりにPhotoshopでも同じ操作が可能です。しかし、EXIFデータを削除するためだけにAdobe Photoshopを購入する価値があるでしょうか?答えはノーです。ただし、すでに所有しているなら、ぜひ活用しましょう!
方法3:スマホアプリでEXIFデータを削除する
写真の大半をスマートフォンで撮っているなら、パソコンを介さずに済むEXIF削除アプリを使う方が合理的かもしれません。
サードパーティ製アプリをインストールする前に、まず標準カメラアプリの設定を確認して、EXIFデータの生成を無効化できるかどうかチェックしましょう。位置情報のみ無効化できるアプリもあれば、EXIFデータ自体を一切オフにできないアプリもあります。
それでもEXIF削除アプリが必要な場合:Androidなら「Photo Metadata Remover」、iPhoneなら「Metapho」を試してみてください。どちらも無料でダウンロードできますが、Metaphoは写真のメタデータ削除、日付や位置情報の編集、SNSへの安全な共有機能のアンロックにアプリ内課金が必要です。
写真を安全に扱うためのその他のポイント
オンライン写真ホスティングサービスを選ぶときは、EXIFデータを自動的に消去してくれるサービスを選ぶのがおすすめです。また、Facebookの写真プライバシー設定など、SNS側の設定も必ず確認しておきましょう。
EXIFデータは、私たちが気づかないうちにネット上で共有してしまっている情報のほんの一例にすぎません。
せっかくなので、撮影スキルを磨くためのトレーニング方法を紹介した記事もチェックしてみてください。写真で収入を得る方法や、写真を販売するのに最適なオンラインサービスについても興味がある方は多いはずです。
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