ネットワークセキュリティ
 Computer >> コンピューター >  >> ネットワーキング >> ネットワークセキュリティ

データブローカーが収集する7種類の公的記録|あなたの個人情報はこうして集められる

インターネットの普及により、個人情報における「私的」と「公的」の境界線は大きく曖昧になりました。SNSの登場で、他人の生活を覗き見ることが日常的な行為となり、住んでいる場所や職場、日々の過ごし方を自ら発信する人もいれば、他人の人生を通じた疑似体験を楽しむ人もいます。

自分に関する情報がどれほど公開されているか、あまり気にしていないかもしれません。しかし、データブローカーが入手できる情報の中身を知れば、その認識は変わるかもしれません。データブローカーとは、人に関する情報を売買する業者のことで、あなたの個人情報を最も高い値をつけた買い手に販売することで利益を得ています。

データブローカーとは?

データブローカーは、オンライン上の複数の情報源から個人情報を収集・統合する役割を担っています。複数のデータポイントをもとに個人ごとのプロファイルを構築し、その情報は大企業や悪意ある第三者によって利益のために利用されるのです。

データブローカー業は合法ですが、そのルーツには決して綺麗とは言えないビジネス慣行があります。それは、誰もが警戒心なく自分の情報を共有しても安全だと感じていた、インターネット史のある時期につけ込んだものです。

重要なのは、SNSがデータブローカーの唯一の情報源ではないという点です。データブローカーは、デジタル化されてインターネット上に公開された公的な記録も徹底的に調べます。大学の記録から裁判所の審理まで、データブローカーがオンラインで収集する公的記録の種類を詳しく見ていきましょう。

1. 有権者登録情報

州によって扱いは異なりますが、有権者登録情報は公的記録とみなされ、データブローカーを含むさまざまな人がアクセスできる場合があります。通常、有権者登録記録には、氏名、生年月日、住所、支持政党といった個人を特定できる情報が含まれています。

DV被害者など暴力犯罪の被害者に該当する一部の人々は、安全を確保するために例外的なプライバシー保護を受けられることがあります。しかし、大多数の人の有権者登録情報は、政党、候補者、企業、ジャーナリスト、法執行機関、政府関係者、そして最終的にはデータブローカーとも共有され得るのです。

2. 出生証明書

アメリカでは、出生証明書は赤ちゃんが生まれた際に市区町村や州によって発行されます。法的な公的記録とみなされているため、請求があれば第三者でも閲覧可能です。場合によっては、データブローカーが各州の情報を統合するオンラインアグリゲーター経由で出生証明書にアクセスすることもあります。

出生記録には、氏名、生年月日、出生地が記録されています。それに加えて、両親の情報、性別、出生した病院、人種、宗教 affiliation なども含まれることがあります。

3. 婚姻届と離婚記録

出生証明書と同様に、婚姻届と離婚記録も公開された法的文書です。この情報は請求によって入手できるだけでなく、データブローカーはデジタル化されたオンラインアーカイブから容易に検索し、他の経路から得た推測情報と照合することもできます。

配偶者の有無は、その人物について多くのことを物語ります。特に利益を追求するブランドにとっては重要な手がかりです。データブローカーにとっても重要なデータポイントであり、その人が人生のどの段階にいるのか、何にお金を使う意欲があるのかを判断する材料になります。

4. 車両登録情報

一般的に、車両登録の識別に使われるナンバープレート番号は公的記録です。登録状況の確認から、中古車購入前の所有履歴の調査まで、車両登録書類は車の所有者について多くの情報を明らかにします。

ナンバープレートと車両登録は各州の自動車管理局(DMV)が管理しており、これらの記録はオンラインで手軽に検索できます。実際、ハッカーが運転免許証の更新期限が近い人を標的にするケースもあるのです。

車両登録情報には通常、車の所有者の氏名、生年月日、住所が含まれます。さらにDMVは、交通事故歴や収監歴など、運転免許に関連する情報にもアクセスできます。

5. 学歴・学校関連情報

どこで学んだかは、その人の社会的・職業的な人脈、稼ぐ力、経験を色濃く反映します。そのため、学校関連情報がデータブローカーが狙う最も一般的な公的記録の一つであるのも当然と言えます。

残念ながら、それはオンラインで見つけやすい公開情報の代表格でもあります。

FacebookやLinkedInなどのSNSプロフィールの確認に加えて、データブローカーは同窓会の会員名簿、学校のプロモーションイベント、さらには資格試験の合格者リストなどを通じて、学歴情報へアクセスすることができます。

6. 裁判記録

アメリカでは、大多数の裁判記録が公開情報として扱われています。ただし、児童に関する手続き、メンタルヘルス、養子縁組などの機微な事案に関わる記録は、法律や裁判所の判断により非公開とされることがあります。

多くの場合、連邦裁判所の事件管理/電子事件ファイル(CM/ECF)システムに保存された裁判記録にアクセス可能です。また、多くの記録は米国裁判所が提供するPACER(Public Access to Court Electronic Records)サービスを通じて入手できます。つまり、潜在的なデータブローカーを含むPACERアカウントを持つ誰もが、控訴裁判所、地方裁判所、破産裁判所の事件情報を検索できるのです。

7. ニュース情報

ある程度公的な立場にある人なら、自分の名前が新聞に時折掲載される経験があるかもしれません。ニュースの大半がオンラインで配信される現在、印刷物やデジタルメディアであなたについて報じられた情報は、さまざまなデータブローカーのデータベースに組み込まれ得ると考えるのは自然なことです。

データブローカー企業は、個人の「期待収益性」を重視します。そのため、ニュースに頻繁に登場するような影響力のある人物の情報は、データマイニングにとって最も価値の高いお宝情報とみなされるのです。

プライバシーの喪失と「忘れられる権利」

残念ながら、ウェブ上から自分の存在を完全に消し去ることは、もはや不可能です。データブローカーが人々について把握している情報の多くは、このリストのような公開情報源から推測できます。さらに、Wi-Fi接続、物理的に近くにいる人々、オフラインのポイントカードといった外部の情報源からも個人情報を導き出せます。SNSの利用を減らすことはできても、真の匿名性は通常、自分の手の届かないところにあるのが現実です。

インターネットは、プライバシーの価値が失われ、「忘れられる権利」が損なわれていく空間になりつつあります。しかし、希望はまだあります。データブローカーがあなたについて見つけ出せる情報の量を抑えるために、今からでも講じられる対策はいくつか存在するのです。

  1. ハッカーはハッキングされたウェブサイトで何をするのか?攻撃後の手口を徹底解説

    2017年は、サイバー犯罪の歴史においても特筆すべき年となりました。CMS(コンテンツ管理システム)やECポータル、金融機関のウェブサイト改ざんに至るまで、サイバー犯罪は年々増加の一途をたどっています。2017年には、約1億4,300万人分の個人情報が流出した「Equifax情報漏洩事件」、同年最悪とされたランサムウェア攻撃「WannaCry」、その影響を広げた「Petya」攻撃、そして数十億アカウント規模の被害が出た「Yahoo!情報漏洩事件」など、衝撃的なサイバー攻撃が相次ぎました。 ウェブサイトはどのようにハッキングされるのか? Googleによると、ハッキングされたウェブサイトの数は3

  2. ランサムウェアに注意!種類・感染経路・予防と対策をインフォグラフィックで徹底解説

    「今すぐ対策しなければ、次の瞬間にはランサムウェア攻撃の被害者になっているかもしれない」——これは決して言い過ぎではありません。近年、企業や個人を問わずランサムウェアによる被害が急増しており、誰もが標的になり得る時代になっています。 なぜランサムウェアはこれほど危険なのか? ランサムウェアがこれほど恐れられる理由は、以下の要因にあります。 絶えず生まれる亜種:既存のウイルス定義では検出できない新しい変種が次々と登場しています。 高額な身代金要求:暗号化されたデータの復元と引き換えに、多額の金銭(多くの場合、暗号資産)を要求されます。 強力な暗号化技術:AESやRSAといった高度な暗号方式が使