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雇用詐欺に騙されないために:詐欺の仕組みと手口を徹底解説

就職活動はストレスが多く、時間も労力も奪われるものです。そんな中、好条件の求人広告を目にすると、まるで救いのように感じられるかもしれません。しかし注意が必要です。雇用詐欺は年々増加し、ますます巧妙化しています。

詐欺師は偽の求人広告を掲載し、仕事を求める人の心理につけ込みます。どのような手口が使われているのかを事前に知っておけば、被害に遭うリスクを大幅に減らすことができます。

雇用詐欺はどれほど深刻な問題なのか?

「ほとんど働かずに大金が稼げる」という求人は明らかに怪しいので、雇用詐欺なら簡単に見分けられると思うかもしれません。

しかし実際には、これらの詐欺は想像以上に複雑で狡猾になっています。詐欺師たちは、本物の仕事だと信じ込ませるために、さまざまな巧妙なトリックを駆使しています。

米国Better Business Bureau(BBB)の報告によると、雇用詐欺は「暴露度」「被害を受けやすさ」「金銭的損失」の観点から、最も危険度の高い詐欺とされています。2018年の雇用詐欺による平均損失額は約1,204ドル(約13万円)にのぼり、学校や大学を卒業したばかりの若者が特に狙われやすい傾向があります。

さらに近年では、詐欺師は高度なテクノロジーを活用して被害者を騙すようになっています。

雇用詐欺の典型的な流れ

雇用詐欺は通常、詐欺師が求人サイトに広告を掲載することから始まります。Craigslistのように投稿が無料で監視の緩いサイトが使われることが多いですが、IndeedやMonsterといった大手求人サイトで見かけることもあります。

こうした広告は本物の求人とそっくりに作られており、「パーソナルアシスタント」「管理アシスタント」「データ入力スタッフ」などの募集であることが多いです。また、在宅ワークやリモートワークとして宣伝されるのも特徴です。

ほぼすべての雇用詐欺に共通しているのは、「簡単な仕事で高収入」「短時間・フレックス勤務」「経験不問」という点です。

このような広告に返信すると、詐欺師は個人情報の盗難、金銭の要求、あるいは意図せぬマネーロンダリングへの巻き込みを図ってきます。

詐欺師が「本物らしく」見せるための手口

以前の雇用詐欺は、比較的見分けやすいものでした。「在宅で簡単な作業だけで数千ドル稼げる」といった誇大な内容で、会社情報の記載がなく、スペルミスだらけというのが典型でした。

しかし現在の詐欺師は、はるかに洗練されています。面接を行うふりをしたり、採用担当者からの電話を装ったりと、正規の企業らしく見せるために綿密な準備をすることもあります。引っかかってしまうと、採用フォームや社員ハンドブックなど、一見もっともらしい書類が送られてくることもあります。

また、詐欺師はメールスプーフィング(なりすましメール)を使うこともあります。送信元アドレスは簡単に偽装できるため、実在企業のドメインから届いたように見える詐欺メールを受け取る可能性があります。

さらに、資金力があるように見せかける手口もあります。銀行残高やGoogle AdSenseの収益画面のスクリーンショットを送りつけ、「毎月何千ドルも稼いでいる」とアピールしてくるのです。しかし、こうした画像は編集ソフトで簡単に偽造できるため、決して信用してはいけません。

詐欺師はどうやって金銭を巻き上げるのか?

偽の求人広告に返信し、その仕事が本物だと信じ込ませられた時点で、金銭や個人情報を搾り取る段階が始まります。

よくある手口の一つは、個人情報の盗難です。「応募手続き」の一環として、氏名、住所、マイナンバーや社会保障番号などの個人情報を提出させます。これらの情報は、あなた名義でのクレジットカードの開設やローンの申し込みに悪用される恐れがあります。

もう一つの典型的な手口は、「研修」を理由とした金銭の要求です。「仕事を始める前に研修が必要だ」と言われ、研修マニュアル、1週間の講座、専用ソフトウェアなどの「初期費用」を支払わされます。場合によっては実際にオンラインや対面で研修が行われることもありますが、役に立つことは何も学べません。

数日から1週間ほど働かせてもらえることもあります。しかし、初期費用を搾り取った後、詐欺師は「仕事の質が基準に達していない」と言って給料の支払いを拒否します。そして初期費用を懐に入れたまま、姿を消してしまうのです。

さらに巧妙なバージョンでは、会社側が研修教材の費用をカバーするための小切手を送ってきます。銀行に預けると一見入金が完了したように見えるため、安心して自分のお金を立て替え払いしてしまいます。

ところが1週間ほど経つと、銀行がその小切手が偽造または取り消されたものであることを発見し、口座からお金が引き落とされてしまうのです。

雇用詐欺がマネーロンダリングにつながるケース

もう一つ知っておくべき雇用詐欺のタイプが、マネーロンダリング(資金洗浄)です。詐欺師は「パーソナルアシスタント」や「資金移送のスタッフ」を募集することがあり、求人サイトへの掲載だけでなく、直接メールで送りつけてくることもあります。

詐欺師は「自分は海外にいて、あなたの国の人にお金の送金を代行してほしい」と伝えてきます。報酬として送金額の一部を受け取れると提案されるでしょう。「個人秘書」として雇われた場合は、「送金手配も仕事の一部だ」と説明されます。

詐欺師はあなたにお金を送ってきますが、それは通常、偽造または盗まれた小切手です。あなたはそれを近くの銀行に入金したり、詐欺師の仲間へ送金したりします。

こうして、あなたは気づかないうちにマネーロンダリングや小切手詐欺に加担してしまうことになります。入金した小切手は不正なものであるため、深刻な法的トラブルに発展しかねません。

雇用詐欺から身を守るために

雇用詐欺の仕組みと詐欺師の手口を理解すれば、自分自身を守ることができます。個人情報を送る前に、必ず求人内容と企業について徹底的に調べましょう。「簡単な仕事で高収入、経験不問」という求人広告には常に疑いを持つことが大切です。

そして忘れてはならないのは、入社前にお金を支払う必要のある正当な仕事は存在しないということです。

求職中に偽の求人広告を見分けるためのコツについては、ネット上の偽求人詐欺を見抜いて回避する方法を解説した記事も参考にしてください。何よりも、「良すぎる話は嘘だ」という原則を心に留めておきましょう。

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