Firefoxの「AIコントロール」でAI機能をまとめて無効化する方法
ブラウザがあちこちでAI機能を押し付けてくるのに、うんざりした経験はありませんか?Firefoxはその声に応え、すべてのユーザーにAI機能をオフにできる手段を提供しました。新しく導入された「AIコントロール」を使えば、面倒な操作なしでAI機能をまとめて無効化できます。
FirefoxのAIコントロールへのアクセス方法
Firefoxは2026年初頭、設定画面の一部としてAIコントロールを初めて導入しました。Firefox 148のリリースにより、すべてのユーザーがブラウザ内でAIを実質的にオフにできるスイッチを手に入れています。複雑な設定をいじったり、サードパーティ製の拡張機能やツールに頼ったりする必要はありません。
2026年2月末までには、全ユーザーがこのコントロールを利用できるようになる予定です。まだ表示されていない場合でも、まもなく提供されるので安心してください。筆者は幸運にも初期アップデートの対象となり、もちろん即座にAIをオフにしました。過去にAI処理によるCPU使用率急増の問題を抱えていたFirefoxの歴史を考えれば、当然の判断です。
AIコントロールにアクセスするには、まずFirefoxを最新バージョンに更新し、Firefoxメニューを開いて「設定」をクリックします。左側のメニューから「AIコントロール」を選択してください。
AIをFirefoxから取り除く第一歩は、ブラウザが新しいAI機能を勝手に追加しないよう防ぐことです。設定の「AIコントロール」で「AI拡張機能をブロック」をオンにします。
これにより、今後のアップデートで新しいAI機能が組み込まれることがなくなり、AI機能の追加を促すポップアップも表示されなくなります。シンプルな設定ですが、Mozillaがここまで配慮してくれたのは嬉しいところです。
デバイス内AI(On-device AI)を無効化する
Firefoxはプライバシー保護のため、一部のAI機能をデバイス上で処理する設計になっています。プライバシー最優先の姿勢自体は評価できますが、そもそも使わない機能なら、デバイスに置いておく必要はないでしょう。
AIコントロールには「デバイス内AI」というセクションがあり、以下の機能が含まれます。
- ページ翻訳
- PDFビューアーの代替テキスト生成
- タブグループの自動提案
- リンクプレビューの要点表示
「AIコントロール」設定画面で、このセクション内の各項目を「ブロック済み」に変更します。各設定の横にあるドロップダウンボックスから選択するだけでOKです。
注意点として、以前これらの機能を使ったことがある場合、必要なAIモデルはすでにデバイスにダウンロードされています。「ブロック済み」に設定すると、それらのモデルもデバイスから削除されます。
以前は開発者向けのFirefox Nightlyでしか削除できませんでしたが、現在では通常版のFirefoxでも同じ操作が可能になっています。
AIチャットボットをブロックする
Firefoxでは、ブラウジング中に利用するAIチャットボットを複数のプロバイダーから選択できます。便利な機能ではありますが、不要ならAIコントロールでブロックしてしまいましょう。筆者のように「AIチャットボットを使いたいときは、公式サイトを直接開く」というスタイルなら、なおさら不要です。
設定の「AIコントロール」を下にスクロールし、「サイドバーのAIチャットボットプロバイダー」を見つけます。ドロップダウンから「ブロック済み」を選択すると、Firefox再起動後にサイドバーからAIチャットボタンの表示が消えます。
about:configでAI機能を手動で無効化する
何らかの理由でFirefoxを更新できない場合でも、AI機能を取り除く方法はいくつかあります。
オープンソースツールの利用に抵抗がなければ、無料のスクリプトを使ってFirefox、Edge、ChromeなどChromiumベースのブラウザからAI機能を一括削除できます。所要時間は数分程度です。ただし、ブラウザ側のポリシーが変わるとスクリプトが動作しなくなる恐れがある点には留意してください。
もう一つの方法が、Firefoxの詳細設定を手動で変更するやり方です。技術的には1つのオプションを無効化するだけで全体がオフになるはずですが、Mozilla自身「必ずしも機能しない場合がある」と認めているため、すべてのオプションを個別に無効化するのが確実です。
Firefoxを開き、アドレスバーにabout:configと入力します。「危険性を承知の上で続行する」をクリックして先へ進みましょう。これは単なる警告画面で、設定変更がFirefoxの動作に影響することを知らせるものです。
各オプションの右側にあるトグルスイッチをクリックして「False」に切り替えることで無効化できます。以下の項目を順番に検索して無効化してください。
- browser.ml.enable – AI機能全体のマスタースイッチ。ただし、期待どおりにすべてを無効化できないケースもあります。一部のAI機能を残したい場合は、これを無効化しないでください。
- browser.ml.chat.enabled – チャットボット機能を削除します。他のチャット関連設定を正しく無効化するには、必ずこれを先にオフにします。
- browser.ml.pageAssist.enabled – AIによるページ要約機能をオフにします。
- extensions.ml.enabled – 拡張機能がFirefoxのAI機能へアクセスするのを防ぎます。
- browser.ml.chat.menu – 右クリックメニューの「これについてチャット」項目を削除します。
- browser.ml.chat.page – ページ上のチャットメニューを無効化します。
- browser.ml.chat.sidebar – サイドバーからAIチャットを取り除きます。
- browser.ml.chat.page.footerBadge – フッターに浮かぶチャットアイコンを無効化します。
- browser.ml.chat.page.menuBadge – 「AIに質問」バッジを削除します。
- browser.ml.linkPreview.enabled – AI生成のリンクプレビューを無効化します。
- browser.tabs.groups.smart.enabled – AIによるスマートタブグループ機能を停止します。
特定の機能だけをオフにしたい場合は、該当する項目だけを無効化すれば問題ありません。
user.jsファイルを作成して一括設定する方法
もう少し効率的に管理したいなら、上記の設定をまとめたuser.jsファイルを作成する方法があります。メモ帳などのテキストエディタを開き、次の形式で各行に1つずつオプションを記述します。
user_pref("option", false);
optionの部分を、上記リストの設定名に置き換えてください。例えば、AIのマスタースイッチを無効化する場合は次のようになります。
user_pref("browser.ml.enable", false);
すべてのオプションを別々の行に入力したら、ファイル名を「user.js」(拡張子も含めて正確に)として保存します。
次に、Firefoxを開いてアドレスバーにabout:supportと入力します。「プロファイルフォルダー」までスクロールし、「開く」をクリックします。表示されたフォルダーにuser.jsファイルをコピー&ペーストし、Firefoxを再起動すれば設定が反映されます。
後になってAI機能を復活させたくなったら、このフォルダーからuser.jsファイルを削除するだけで元に戻せます。
AIコントロールを使うにせよ、手動設定を行うにせよ、ブラウザ内のAI機能は自分の手でコントロールできる時代になりました。せっかくなので、新しいタブページをお気に入りの背景画像でカスタマイズしたり、iOSでより安全なブラウジングを実現するためにFirefox FocusをSafariに統合する方法を試したりするのもおすすめです。ついでにWindows側のAI機能も一掃してしまうのも良いかもしれません。
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