ChromebookにFirefoxをインストールする2つの方法【Android版・Linux版】
ChromebookはChrome OSというOSで動作しており、その中核は実質的にGoogle Chromeブラウザです。電源を入れるとChromeが自動的に起動し、すぐにウェブ閲覧を始められるのが特徴です。しかし、「Google Chromeはあまり好きではない」「ブラウザ使用時にGoogleへデータが送信されるのが気になる」と感じる方もいるでしょう。幸い、ChromebookにFirefoxをインストールする方法はいくつかあります。この記事では、その手順を詳しく解説します。
Androidアプリ版Firefoxをインストールする
比較的新しいChromebookの多くはAndroidアプリに対応しているため、Playストアから簡単にFirefoxをインストールできます。
1. ChromebookでPlayストアを開きます。
2. 「Firefox」で検索します。

検索結果には複数のFirefox系ブラウザが表示されます。標準的な「Firefox」、「プライバシー重視のミニマムブラウザ「Firefox Focus」、そしてMozillaの実験的ブラウザ「Firefox Preview」です。多機能なブラウザをお探しなら、標準のFirefoxをインストールするのがおすすめです。
3. インストールが完了すると、Android版Firefoxブラウザを使用できるようになります。
Android版Firefoxも拡張機能に対応していますが、選択肢はかなり限られています。また、モバイル向けブラウザがベースのため、デスクトップのような快適な操作性は得られない点に注意しましょう。
LinuxアプリとしてFirefoxをインストールする
お使いのChromebookがLinuxアプリに対応していれば、デスクトップ版のLinux向けFirefoxをインストールすることも可能です。
対応しているかどうかを確認するには、メニュードロワーから「設定」を開きます。

設定画面の検索ボックスで「linux」と入力します。
「Linux(ベータ版)」という項目が表示されれば、そのChromebookはLinuxアプリに対応しています。まだ有効化していない場合は、項目をクリックして有効にしましょう。

Firefox ESRをインストールする
ChromebookのLinux環境はDebianをベースとしたコンテナで動作しており、リポジトリで提供されているのはFirefox ESRのみです。メニュードロワーからターミナルを開き、以下のコマンドを実行してFirefox-ESRをインストールします。
sudo apt install firefox-esr
インストールが完了すると、ドックにFirefoxのアイコンが表示され、すぐに使い始められます。
Firefox-ESRは「Firefox Extended Support Release(延長サポート版)」の略で、長期サポートリリースを指します。企業利用を想定した安定版であり、1年以上にわたってメンテナンスが続けられます。セキュリティ修正を含むポイントリリースは通常版Firefoxと同時期に提供され、通常版で追加された新機能は、現在のリリースサイクル終了後の次のメジャーバージョンでESRに反映される仕組みです。
通常版Firefoxをインストールする
Firefox ESRではなく最新の通常版を使いたい場合は、以下の手順でインストールできます。
1. まずFirefox-ESRをインストールします。これにより、Firefoxに必要な依存ファイルもまとめて導入されます。
sudo apt install firefox-esr
2. 次に、依存関係を残したままFirefox-ESR本体だけを削除します。
sudo apt remove firefox-esr
3. Mozillaの公式サイトにアクセスし、FirefoxをLinuxのホームフォルダにダウンロードします。(Linuxのホームフォルダは、ファイルアプリ内の「Linux ファイル」ディレクトリです。)

4. ターミナルで以下のコマンドを実行し、tarファイルをホームフォルダに展開します。(コマンド内のファイル名は、ダウンロードしたFirefoxの実際のファイル名に合わせて変更してください。)
tar -xvjf firefox-68.0.2.tar.bz

展開が完了すると、ホームフォルダ内に「firefox」フォルダが作成されているはずです。
5. 最後に、Firefoxのデスクトップアイコンを作成します。ターミナルで以下のコマンドを入力します。
sudo nano /usr/share/applications/firefox.desktop
エディタが開いたら、以下の内容を貼り付けます。
[Desktop Entry] Name=Firefox Comment=Browse the World Wide Web GenericName=Web Browser X-GNOME-FullName=Firefox Web Browser Exec=/home/USERNAME/firefox/firefox %u Terminal=false X-MultipleArgs=false Type=Application Icon=firefox-esr Categories=Network;WebBrowser; MimeType=text/html;text/xml;application/xhtml+xml;application/xml;application/vnd.mozilla.xul+xml;application/rss+xml;application/rdf+xml;image/gif;image/jpeg;image/png;x-scheme-handler/http;x-scheme-handler/https; StartupWMClass=Firefox-esr StartupNotify=true
「USERNAME」の部分を、Linuxターミナル上の自分のユーザー名に書き換えてください。ユーザー名は、ターミナルで「@penguin」より前に表示されている名前です。たとえば筆者の場合は「damienohwj」になります。

Ctrl + Oで保存し、Ctrl + Xでnanoエディタを終了します。
6. メニュードロワーにFirefoxのアイコンが表示されます。(表示されない場合はChromebookを再起動してみてください。)アイコンをクリックするとFirefoxが起動し、以降は自動アップデートにも対応します。
まとめ
ChromebookのデフォルトブラウザはChromeですが、それに縛られる必要はありません。AndroidアプリとLinuxアプリの両方に対応したことで、Firefoxをはじめとする好みのブラウザを自由にインストールできるようになりました。OperaやVivaldiなども、同じ要領で導入可能です。自分に合ったブラウザ環境を整えて、Chromebookをさらに快適に活用しましょう。
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