SSDの選び方完全ガイド:購入前にチェックしたい7つのポイント

SSD(ソリッドステートドライブ)への換装や既存ドライブからのアップグレードを検討しているなら、「どのSSDを選べば自分のニーズに合うのか」「そもそも何に注目すればいいのか」と悩むのは自然なことです。この記事では、SSDを購入する際に押さえておきたい重要なポイントをわかりやすく解説します。
1. ドライブの容量
SSDの価格事情を考えると、すべてのデータを2TBのSSDに収めようという人は多くありません。現時点では、ほとんどのユーザーにとってまだ高価すぎるからです。
小容量のSSDが活躍するのが「ブートドライブ」としての用途です。ブートドライブにはOSが入ります。WindowsをSSDにインストールすれば、他のスペックに関係なくパソコンの起動は格段に速くなります。よく使うアプリやゲームも一緒に入れておくとさらに便利です。
別途ストレージ用の安価なHDDを用意せずに済むかどうかは、予算次第です。一般的な容量帯ごとの目安は以下の通りです。
- 第1段階:120〜256GB – どんなPCでもブートドライブとして最適。ブラウジングや文書作成程度なら十分で、クラウドストレージと組み合わせれば容量不足も補えます。
- 第2段階:256GB – 写真をたくさん保存している人にとっては良い出発点となる容量です。
- 第3段階:512GB – PCゲームを頻繁にプレイする、映画や写真のコレクションが充実しているという人は、ここからがスタートラインです。
- 第4段階:1TB – 大型タイトル(AAAゲーム)を複数同時にインストールしたり、4K映画をまとめて保管したりできます。
- 第5段階:2TB以上 – 用途を選ばず万能ですが、価格も高く、一般ユーザーには過剰な場合がほとんどです。
2. メーカー
SSDを買うときは、評価の高い信頼できるブランドから選びましょう。Samsung(サムスン)、Crucial(クルーシャル)、SanDisk(サンディスク)などが代表例です。

無名メーカーの安価なSSDを買うのはトラブルのもとです。特に、同等スペックの競合製品より明らかに安い製品には要注意。OSや大切な個人データを預けるドライブで、そうしたリスクを冒すべきではありません。
3. インターフェース(SATA/PCIe/NVMe)と読み書き速度
読み書き速度はSSDの技術的な側面の一つですが、性能を測るうえで最も重要な指標でもあります。これはデータを読み出し・書き込みする速さのことです。読み取り速度が高いほどゲームやアプリのロード時間、OS全体の起動時間が短縮され、書き込み速度が高いほどファイルの解凍などの作業が快適になります。
どのSSDもHDDより高速ですが、読み書き速度は製品によって大きく異なります。
現在のSSDは「SATA接続」と「PCIe接続」の2種類に大別されます。両者の違いは使用する帯域幅にあり、PCIeの方が桁違いに高速です。

SATA SSDの上位モデルは500MB/s以上の速度を出せますが(SATAの帯域が上限)、安価な製品や旧世代の製品はこれより大幅に劣ります。
一方、PCIe SSD(NVMe SSDを含む)の速度はマザーボードのPCI Express規格に依存します。前世代のNVMe SSDでも約1GB/sからスタートし、PCI Express Gen4対応なら最大7GB/sに達する製品もあります。だからこそ、購入前に速度スペックを必ず確認することが重要なのです。
4. フォームファクター:2.5インチ、mSATA、M.2
SATA SSDには3.5インチや2.5インチの形状のほか、小型のmSATA(旧式)やM.2(現行主流)があります。M.2を使わない場合、市販されているSATA SSDの多くは2.5インチタイプで、システムとの互換性を考えると2.5インチを選ぶのがおすすめです。

PCIe SSDはNVMe方式のM.2タイプが一般的ですが、デスクトップPC向けの拡張カード型も存在します。拡張カード型は非常に高速な反面、NVMe SSDに比べて価格がかなり高くなります。
5. SSHDという選択肢はあり?
SSHD(ソリッドステート ハイブリッドドライブ)は、多くの人にとってSSDの有力な代替品です。SSDのストレージ単価はHDDより常に高いため、SSHDは少量のSSD領域をキャッシュとしてドライブ全体に割り当てます。SSDほどの速度は出ませんが、通常のHDDよりは中程度の速度向上が得られ、メディアライブラリを別ドライブなしで一元管理したい場合には魅力的な選択肢となります。
多くのSSDと同様、SSHDも起動時間に即座に効果をもたらしますが、純粋なSSDほどではありません。それ以外の用途での体感差は小さめですが、「起動の速さ」こそSSD導入の大きな動機の一つなので、そこを重視するなら素直にSSDを選ぶのが賢明です。
6. DRAMレスSSDは優秀?それとも劣る?
DRAMレスSSDは標準的なSSDより安価ですが、DRAMを搭載していないことが大きな弱点になります。専用RAMがないため、マルチタスク時の処理を効率よく管理できず、性能が低下してしまうのです。
そのため、動画編集などマルチタスクが多い作業にはDRAMレスSSDは不向きです。しかも、その妥協で大きく節約できるわけでもありません。とはいえ、DRAMレスSSDでもHDDよりは確実に優れており、SSHDよりもさらに速い起動・ロード時間を実現できる、一段上の選択肢と言えます。
7. 価格とスペックの比較
当然のことながら、価格はSSD選びの最大の要素の一つです。しかしSSDの価格は常に変動しており、今おすすめした製品も、あなたがこの記事を読む頃にはまったく違う値段になっているかもしれません。
そこで特定の製品をおすすめする代わりに、SSDやその他のPCパーツを買うときのコツを紹介します。それは「PCPartPicker」というサイトを活用することです。

PCPartPickerを開いたら「Start a System Build」をクリックします。システム構成を組み立てる画面が表示されますが、今は気にしなくてOK。探すべきは「Choose Storage」です。

最初は画面が複雑に見えるかもしれませんが、心配いりません。
まず画面左側のチェックボックスを操作します。評価の高いドライブだけを表示したいので、星4つと5つの評価にチェックを入れます。メーカーと容量はひとまずスキップし、「Type」で「SSD」にチェックします。

次に、欲しいSSDの種類を指定します。
M.2 SSDが欲しい場合は、下部のNVMeドロップダウンで「Yes」を選択しましょう。SATA帯域を使うM.2 SSDも存在しますが、同じ容量のNVMe SSDと比べてわずかな節約になる程度なら、あまり割に合いません。
M.2スロットがないマザーボードなら、NVMeは選択肢に入りません。「Form Factor」で「PCI-E」を選べばSATAより速いSSDを探せますが、拡張カード型は非常に高額です。M.2スロットがない場合は「2.5-Inch」を選んでSATA SSDを探すのがおすすめです。
SSDの種類を指定したら、画面右側の「Price」で上向き矢印をクリックし、価格の昇順に並べ替えます。

あとは一覧をスクロールして、希望の容量のSSDを見つけるだけです。(「Price/GB」で並べ替えれば、条件に合うコスパ最強のSSDも見つけられます。ただし、GB単価が最も良くなるのは80ドル以上の製品が多いようです。)
PCPartPickerは各社のPCパーツや周辺機器の情報を集約し、簡単に絞り込めるサイトです。製品ページを開くと、NeweggやAmazonなど複数の販売店から購入先を選べますが、表示される価格は常に最安の店舗のものになっています。
PCPartPickerを使えば、価格と容量を比較しながらブランドや品質も確認できます。条件に合うドライブが見つかったら、実際に購入する販売店のページを開いて技術仕様をチェックしましょう。ハイエンドSSDの読み書き速度は500MB/s前後に達しますが、それ以下の製品もあるので要確認です。
とにかく最高性能のSSDを探したいなら、UserBenchmarkのSSD比較ページを覗いてみてください。世界中の実際のユーザーのベンチマーク結果をもとに、さまざまなSSDの性能をランキング形式で確認できます。
おわりに
この記事が、自分に合ったSSDを見つけるための参考になれば幸いです。SSDを導入したら、SSD運用時にやっておくべき設定や、HDDからSSDへの移行(クローン)方法についても、あわせてチェックしてみてください。
画像クレジット:machu on Flickr; PCPartPicker; Vladsinger on WikiMedia Commons; ガラパリ on WikiMedia Commons
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