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Androidで複数のスレッドを使用する方法を徹底解説

スレッドとは何か

具体的な例に入る前に、まず「スレッド」について理解しておきましょう。スレッドとは軽量なサブプロセスのことであり、UIの動作を妨げることなくバックグラウンド処理を実行するための仕組みです。

本記事では、Androidアプリで複数のスレッドを扱う方法を、実際のサンプルコードを交えながらわかりやすく解説していきます。

ステップ1:新規プロジェクトの作成

まずAndroid Studioで新しいプロジェクトを作成します。メニューから「File」⇒「New Project」を選択し、必要な項目をすべて入力してプロジェクトを作成しましょう。

ステップ2:レイアウトファイル(activity_main.xml)の編集

次に、res/layout/activity_main.xml に以下のコードを追加します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<LinearLayout xmlns:android="https://schemas.android.com/apk/res/android"
    xmlns:tools="https://schemas.android.com/tools"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="match_parent"
    android:orientation="vertical"
    android:gravity="center_horizontal"
    android:layout_marginTop="100dp"
    tools:context=".MainActivity">
    <EditText
        android:id="@+id/edit_query"
        android:layout_width="match_parent"
        android:layout_height="wrap_content"
        android:hint="Enter string" />
    <Button
        android:id="@+id/click"
        android:layout_marginTop="50dp"
        style="@style/Base.TextAppearance.AppCompat.Widget.Button.Borderless.Colored"
        android:layout_width="wrap_content"
        android:background="#c1c1c1"
        android:textColor="#FFF"
        android:layout_height="wrap_content"
        android:text="Button" />
    <TextView
        android:id="@+id/text"
        android:layout_width="wrap_content"
        android:layout_height="wrap_content" />
    <TextView
        android:id="@+id/text1"
        android:layout_width="wrap_content"
        android:layout_height="wrap_content" />
</LinearLayout>

このレイアウトでは、EditText(文字列入力欄)と2つのTextViewを配置しています。ユーザーがEditTextにテキストを入力してボタンをタップすると、約5000ミリ秒(5秒)の待機時間の後、それぞれのTextViewにスレッド名やテキストが表示される仕組みです。

ステップ3:MainActivity.java の実装

続いて、src/MainActivity.java に以下のコードを追加します。

package com.example.myapplication;

import android.os.Bundle;
import android.support.v7.app.AppCompatActivity;
import android.view.View;
import android.widget.EditText;
import android.widget.TextView;

public class MainActivity extends AppCompatActivity {
    EditText edit_query;
    TextView textView;
    TextView text1;
    boolean twice = false;
    Thread t = null;

    @Override
    protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
        super.onCreate(savedInstanceState);
        setContentView(R.layout.activity_main);
        edit_query = findViewById(R.id.edit_query);
        textView = findViewById(R.id.text);
        text1 = findViewById(R.id.text1);
        findViewById(R.id.click).setOnClickListener(new View.OnClickListener() {
            @Override
            public void onClick(View v) {
                runthread();
                runthread1();
            }
        });
    }

    private void runthread1() {
        runOnUiThread(new Runnable() {
            @Override
            public void run() {
                try {
                    Thread.sleep(5000);
                } catch (InterruptedException e) {
                    e.printStackTrace();
                }
                text1.setText("tutorialspoint.com");
            }
        });
    }

    private void runthread() {
        twice = true;
        if (twice) {
            final String s1 = edit_query.getText().toString();
            t = new Thread(new Runnable() {
                @Override
                public void run() {
                    runOnUiThread(new Runnable() {
                        @Override
                        public void run() {
                            textView.setText(t.getName());
                            twice = false;
                        }
                    });
                }
            });
            t.start();
            t.setName(s1);
            t.setPriority(Thread.MAX_PRIORITY);
        }
    }
}

このコードのポイントは以下の通りです。

  • runthread():EditTextに入力された文字列をスレッド名として設定し、スレッドの優先度を最大(MAX_PRIORITY)にセットした上で起動します。スレッド内部では runOnUiThread() を使い、メインスレッド上でTextViewにスレッド名を反映しています。
  • runthread1():2つ目の処理として、5000ミリ秒待機した後にTextViewへ「tutorialspoint.com」という文字列を設定します。

アプリケーションの実行

それでは、実際にアプリケーションを実行してみましょう。ここでは実機のAndroidスマートフォンがパソコンに接続されているものとします。Android Studioからアプリを起動するには、プロジェクト内のいずれかのアクティビティファイルを開き、ツールバーの実行(Run)アイコンをクリックします。表示された候補から自分のモバイルデバイスを選択すると、端末にアプリの初期画面が表示されます。

Androidで複数のスレッドを使用する方法を徹底解説

実行結果の確認

上記の実行結果では、EditTextに任意のテキストを入力してボタンをタップします。すると、入力されたデータがスレッド名として設定され、getName() メソッドによってそのデータが取得され、1つ目のTextViewに表示されます。

一方、2つ目のスレッドはバックグラウンドで動作し、所定の待機時間の経過後に「tutorialspoint.com」というテキストでTextViewを更新します。このように、複数のスレッドを並行して動作させることで、UIをブロックすることなく別々の処理を同時に進められることが確認できます。

補足:実践的な開発での注意点

なお、本サンプルのように Thread クラスを直接扱う方法は仕組みを理解するのに適していますが、実際のアプリ開発では HandlerThread や ExecutorService、Kotlin Coroutines(コルーチン)などを使うことで、より安全かつ効率的に非同期処理を管理できます。特にUIスレッド上での Thread.sleep() は画面の操作を止めてしまう原因になるため、実務ではワーカースレッド側で待機処理を行い、結果だけをUIスレッドに返す設計が推奨されます。

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