AndroidでThreadのgetName()とsetName()を使う方法をわかりやすく解説
はじめに:スレッドとは
具体的な例に入る前に、まずスレッドについておさらいしておきましょう。スレッドとは軽量なサブプロセスのことであり、UIの動作を妨げることなくバックグラウンド処理を実行するために使用されます。
本記事では、Android開発においてthread.getName()(スレッド名の取得)とthread.setName()(スレッド名の設定)を使用する方法を、サンプルアプリを通じて解説します。
手順1:新しいプロジェクトを作成する
Android Studioで新しいプロジェクトを作成します。メニューから「File」→「New Project」を選択し、必要な項目をすべて入力してプロジェクトを作成してください。
手順2:レイアウトファイルを編集する
次に、res/layout/activity_main.xmlに以下のコードを追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <LinearLayout xmlns:android="https://schemas.android.com/apk/res/android" xmlns:tools="https://schemas.android.com/tools" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="match_parent" android:orientation="vertical" android:gravity="center_horizontal" android:layout_marginTop="100dp" tools:context=".MainActivity"> <EditText android:id="@+id/edit_query" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="wrap_content" android:hint="Enter string" /> <Button android:id="@+id/click" android:layout_marginTop="50dp" style="@style/Base.TextAppearance.AppCompat.Widget.Button.Borderless.Colored" android:layout_width="wrap_content" android:background="#c1c1c1" android:textColor="#FFF" android:layout_height="wrap_content" android:text="Button" /> <TextView android:id="@+id/text" android:layout_width="wrap_content" android:layout_height="wrap_content" /> </LinearLayout>
上記のコードでは、EditTextとTextViewを配置しています。ユーザーがEditTextにテキストを入力してボタンをタップすると、そのテキストがスレッド名として設定され、TextViewに表示される仕組みです。
手順3:MainActivity.javaを編集する
続いて、src/MainActivity.javaに以下のコードを追加します。
package com.example.myapplication;
import android.os.Bundle;
import android.support.v7.app.AppCompatActivity;
import android.view.View;
import android.widget.EditText;
import android.widget.TextView;
public class MainActivity extends AppCompatActivity {
EditText edit_query;
TextView textView;
boolean twice = false;
Thread t = null;
@Override
protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
super.onCreate(savedInstanceState);
setContentView(R.layout.activity_main);
edit_query = findViewById(R.id.edit_query);
textView = findViewById(R.id.text);
findViewById(R.id.click).setOnClickListener(new View.OnClickListener() {
@Override
public void onClick(View v) {
runthread();
}
});
}
private void runthread() {
twice = true;
if (twice) {
final String s1 = edit_query.getText().toString();
t = new Thread(new Runnable() {
@Override
public void run() {
runOnUiThread(new Runnable() {
@Override
public void run() {
textView.setText(t.getName());
try {
Thread.sleep(500);
twice = false;
} catch (InterruptedException e) {
e.printStackTrace();
}
}
});
}
});
t.start();
t.setName(s1);
}
}
}コードのポイント
- setName():スレッドに任意の名前を設定できます。ここではEditTextに入力された文字列をスレッド名にしています。
- getName():設定されたスレッド名を取得できます。名前を設定しなかった場合、「Thread-0」「Thread-1」のようなデフォルト名が自動的に割り当てられます。
- runOnUiThread():スレッド内からUI部品を操作する際に使用します。ワーカースレッドから直接Viewを更新することはできないため、このメソッド経由でTextViewを更新しています。
なお、スレッド名を分かりやすく設定しておくと、Logcatでのログ確認やデバッグ時にどのスレッドが処理しているのかを特定しやすくなるというメリットもあります。
アプリを実行してみよう
それではアプリを実行してみましょう。実機のAndroidデバイスがパソコンに接続されているものとします。Android Studioからアプリを実行するには、プロジェクト内のアクティビティファイルを開き、ツールバーのRunアイコンをクリックします。表示された選択肢からモバイルデバイスを選ぶと、端末にアプリの初期画面が表示されます。

実行結果の確認
上記の実行結果のように、EditTextに任意のテキストを入力してボタンをタップすると、そのテキストがsetName()によってスレッド名として設定されます。その後、getName()メソッドでスレッドから名前を取得し、TextViewに反映される流れです。
このように、getName()とsetName()を組み合わせることで、スレッドに対して自由に名前を付けたり参照したりすることが可能になります。マルチスレッド処理のデバッグや保守性の向上にも役立つので、ぜひ実際に試してみてください。
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