C++の変数とは?基本の変数宣言と主なデータ型をわかりやすく解説
変数(へんすう)とは、プログラムが操作できる「名前付きの記憶領域」のことです。C++では、各変数に必ず特定の「型」が割り当てられます。この型によって、次の3つの要素が決まります。
- 変数のメモリ上のサイズと配置
- そのメモリに格納できる値の範囲
- その変数に適用できる演算(操作)の種類
最もシンプルな変数の例を見てみましょう。
int my_val = 5;
この例では、int型(整数型)の変数 my_val を宣言し、値として 5 を代入しています。
変数の宣言方法
C++で変数を定義する一般的な書式は次のとおりです。
type variable_name;
宣言と同時に初期化したい場合は、以下のように記述します。
type variable_name = value;
たとえば int num = 10; のように書けば、整数型の変数 num が作成され、初期値 10 が設定されます。
変数名の命名ルール
変数名には、英字・数字・アンダースコア(_)を使用できます。ただし、以下のルールに従う必要があります。
- 変数名の先頭は、英字またはアンダースコアで始めなければならない(数字で始めることは不可)
- C++は大文字と小文字を区別するため、
Valueとvalueは別の変数として扱われる
C++の基本的なデータ型一覧
C++で使用できる代表的な基本データ型は次のとおりです。
| No. | 型名 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | bool | true(真)または false(偽)のいずれかの真偽値を格納する |
| 2 | char | 通常1バイト(8ビット)の文字を格納する整数型 |
| 3 | int | その環境にとって最も自然なサイズの整数を格納する |
| 4 | float | 単精度浮動小数点数を格納する |
| 5 | double | 倍精度浮動小数点数を格納する |
| 6 | void | 型がないことを表す(戻り値なしの関数などに使用) |
より高度な複合データ型
C++には上記の基本型以外にも、より複雑なデータを扱うための型が用意されています。代表的なものとして、列挙型・ポインタ・配列・参照・構造体・クラスなどがあります。
列挙型(enum)
列挙型は、「要素」「メンバー」「列挙子」と呼ばれる名前付きの値の集合からなるデータ型です。列挙子の名前は通常識別子であり、言語内では定数のように振る舞います。
ポインタ(Pointer)
ポインタは、他の変数のメモリアドレス(所在)を格納するための特殊な変数です。
参照(Reference)
参照は単純な参照型データであり、C言語から受け継いだポインタよりも機能面では劣りますが、より安全に扱えるのが特徴です。
構造体(struct)
構造体とは、複数のデータ要素をひとつの名前のもとにまとめたものです。これらのデータ要素は「メンバー」と呼ばれ、それぞれ異なる型・異なる長さを持つことができます。
クラス(Class)
クラスは構造体の概念を拡張したものです。構造体と同様にデータメンバーを持つことができるだけでなく、関数(メンバ関数)もメンバーとして含めることができます。これにより、データと処理を一体化したオブジェクト指向プログラミングが可能になります。
まとめ
C++の変数は、必ず型とセットで定義され、型によってメモリサイズや扱える値の範囲、実行できる操作が決まります。まずは bool・char・int・float・double・void といった基本型をしっかり理解し、その後、ポインタや参照、構造体、クラスなどの複合的な型へと学習を進めていくのがおすすめです。
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