【C++】std::sortで任意のデータ型の配列をソートする方法を解説
整数(int)、浮動小数点数(float)、文字列(string)、真偽値(bool)など、さまざまなデータ型の値が与えられた場合でも、共通の1つの関数を使って任意のデータ型の変数をソートし、その結果を表示したいという場面は多くあります。
C++では、標準テンプレートライブラリ(STL)に用意されている std::sort を使うことで、あらゆる型の配列を簡単にソートできます。デフォルトでは配列の要素が昇順に並べ替えられます。sort() 関数が受け取る主な引数は以下のとおりです。
- 開始位置: 配列の先頭要素。ソートを開始する場所を指定します。
- 終了位置: 配列の末尾。ここまでソートが行われます。
- 比較関数(任意):
greater<T>()を渡すことで、デフォルトの昇順から降順に並び順を変更できます。
入出力例
入力:int arr[] = { 2, 1, 5, 4, 6, 3 }
出力:1, 2, 3, 4, 5, 6
入力:float arr[] = { 30.0, 21.1, 29.0, 45.0 }
出力:21.1, 29.0, 30.0, 45.0
入力:string str[] = { "tutorials point is best", "tutorials point", "www.tutorialspoint.com" }
出力:tutorials point tutorials point is best www.tutorialspoint.com
プログラムのアプローチ
本記事で紹介するプログラムは、以下の手順で処理を行います。
- int型、float型、string型など、異なるデータ型の配列を用意する
- どの型の配列にも対応できる sort() 関数を適用して要素をソートする
- ソート結果を出力する
アルゴリズム
開始
ステップ1 → さまざまな型のデータを扱うためのテンプレート Template <class T> を作成する
ステップ2 → 任意のデータ型のソート済み配列を表示する関数を作成する
void print(T arr[], int size)
ループ:size_t i = 0 から i < size の間 ++i ずつ繰り返す
arr[i] を出力する
ループ終了
ステップ3 → main() 内での処理
配列のサイズを表す変数を宣言:int num = 6
int型の配列を作成:int arr[num] = { 10, 90, 1, 2, 3 }
ソート関数を呼び出す:sort(arr, arr + num)
表示関数を呼び出す:print(arr, num)
string型の配列を作成:string str[num] = { "tutorials point is best", "tutorials point", "www.tutorialspoint.com" }
ソート関数を呼び出す:sort(str, str + num)
表示関数を呼び出す:print(str, num)
float型の配列を作成:float float_arr[num] = { 32.0, 12.76, 10.00 }
ソート関数を呼び出す:sort(float_arr, float_arr + num)
表示関数を呼び出す:print(float_arr, num)
終了
C++による実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
// テンプレートクラスを使った汎用の表示関数
template <class T>
void print(T arr[], int size) {
for (size_t i = 0; i < size; ++i)
cout << arr[i] << " ";
cout << endl;
}
int main() {
int num = 6;
// int型の配列をソート
int arr[num] = { 10, 90, 1, 2, 3 };
sort(arr, arr + num);
print(arr, num);
// string型の配列をソート
string str[num] = { "tutorials point is best", "tutorials point", "www.tutorialspoint.com" };
sort(str, str + num);
print(str, num);
// float型の配列をソート
float float_arr[num] = { 32.0, 12.76, 10.00 };
sort(float_arr, float_arr + num);
print(float_arr, num);
return 0;
}
出力結果
0 1 2 3 10 90 tutorials point tutorials point is best www.tutorialspoint.com 10 12.76 32
このように、template <class T> を使った汎用の表示関数を1つ用意しておけば、データ型ごとに出力関数を個別に作る必要がなく、std::sort と組み合わせるだけで int・float・string などあらゆる型の配列を効率的にソート・表示できます。なお、配列の初期化子の要素数が num より少ない場合、残りの要素はゼロ(または空文字)で初期化されるため、上記の出力のように「0」が先頭に現れる点にも注意してください。
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