【C++入門】数値の素因数分解:すべての素因数とその指数(べき乗)を効率的に出力する方法
この記事では、「整数 N が与えられたとき、その数を割り切るすべての異なる素因数と、それぞれの指数(べき乗)を求めて出力する」という問題を、C++ を使って効率的に解く方法を解説します。
問題の概要
まず、具体例を見てみましょう。
入力:55 出力: 5 の指数:1 11 の指数:1
解説:
55 は 5 × 11 と素因数分解できます。どちらの素因数も 1 回しか現れないため、それぞれの指数は 1 となります。
解法のアプローチ
この問題に対する基本的なアプローチは以下の通りです。
- N の素因数を見つける。
- 各素因数が N を何回割り切れるか(=指数)を数える。
- 結果を出力する。
ここでは、最小素因数テーブル(sieve)を事前に構築しておくことで、高速に処理できる効率的な手法を紹介します。
アルゴリズム(効率的なアプローチ)
Step 1: 配列 s[N+1] を用意する。
s[i] = i を割り切る最小の素因数。
Step 2: prime = s[N]、power = 1 として初期化する。
Step 3: while (N > 1) の間、以下を繰り返す:
Step 3.1: N /= s[N]
Step 3.2: if (prime == s[N]) → power++
Step 4: prime と power を出力する。
このアルゴリズムでは、各数値について「それ自身を割り切る最小の素因数」を記録した配列を利用することで、N を素因数で順に割りながら指数をカウントできます。計算量はほぼ O(log N) で抑えられるため、大きな数でも高速に動作します。
C++ 実装例
#include<bits/stdc++.h>
using namespace std;
void primes(int N, int s[]){
vector <bool> prime(N+1, false);
for (int i=2; i<=N; i+=2)
s[i] = 2;
for (int i=3; i<=N; i+=2){
if (prime[i] == false){
s[i] = i;
for (int j=i; j*i<=N; j+=2){
if (prime[i*j] == false){
prime[i*j] = true;
s[i*j] = i;
}
}
}
}
}
void generatePrimeFactors(int N) {
int s[N+1];
primes(N, s);
cout<<"Factor\tPower"<<endl;
int prime = s[N];
int power = 1;
while (N > 1){
N /= s[N];
if (prime == s[N]){
power++;
continue;
}
cout<<prime<<"\t"<<power<<endl;
prime = s[N];
power = 1;
}
}
int main() {
int N = 55;
cout<<"The prime factors are and their powers are :\n";
generatePrimeFactors(N);
return 0;
}
実行結果
The prime factors are and their powers are : Factor Power 5 1 11 1
まとめ
本記事では、エラトステネスの篩に似た手法で「各数の最小素因数」を記録した配列を構築し、それをもとに N を順次割り進めることで、素因数とその指数を同時に求める方法を紹介しました。
この手法は試し割り法よりも効率的で、複数のクエリを扱う場合にも応用できるため、競技プログラミングなどでも役立つテクニックです。
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