C++でN以下の乗法的素数をすべて出力する方法
この記事では、整数 n が与えられたときに、n 以下のすべての乗法的素数(マルチプリカティブ素数)を見つけて出力する方法を、C++のコード例とともにわかりやすく解説します。
乗法的素数とは?
乗法的素数とは、「各桁の数字の積もまた素数になる」という性質を持つ素数のことです。たとえば、2、3、5、7、13、17 などが該当します。
一方で、23 は素数ではありますが、各桁の積が 2 × 3 = 6 となり素数ではないため、乗法的素数には分類されません。
問題例
入力: n = 9 出力: 2 3 5 7
解き方のアプローチ
この問題は、次の手順で効率的に解くことができます。
- 素数の列挙: エラトステネスの篩(ふるい)を用いて、
n以下のすべての素数を求めます。 - 桁の積の計算: 各素数について、その数字を構成する各桁の積を計算します。
- 判定と出力: 桁の積も素数であれば、その数は乗法的素数であるため出力します。
C++での実装例
以下のプログラムは、上記のアルゴリズムを実装したものです。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
// 各桁の数字の積を計算する関数
int digitMultiply(int n) {
int prod = 1;
while (n) {
prod = prod * (n % 10);
n = n / 10;
}
return prod;
}
// n 以下の乗法的素数をすべて出力する関数
void generateMprime(int n) {
bool prime[n + 1];
memset(prime, true, sizeof(prime));
prime[0] = prime[1] = false;
// エラトステネスの篩で素数表を作成
for (int p = 2; p * p <= n; p++) {
if (prime[p]) {
for (int i = p * 2; i <= n; i += p)
prime[i] = false;
}
}
// 素数であり、かつ桁の積も素数である数を出力
for (int i = 2; i <= n; i++) {
if (prime[i] && prime[digitMultiply(i)])
cout << i << "\t";
}
}
int main() {
int n = 10;
cout << "All multiplicative Prime Numbers =< " << n << " are :\n";
generateMprime(n);
}
実行結果
All multiplicative Prime Numbers =< 10 are − 2 3 5 7
計算量と補足
エラトステネスの篩による素数生成の時間計算量は O(n log log n) であり、各数値の桁の積の計算は桁数に依存して O(log n) 程度で済みます。そのため、この手法は非常に効率的です。
なお、サンプルコード中の bool prime[n + 1] は可変長配列(VLA)を使用しており、これはGCCなどの拡張機能です。移植性を高めたい場合は、std::vector<bool> を使うことをおすすめします。
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