C++で解く「サブセットII」:重複を含む集合のべき集合を生成する方法
問題の概要
数値の集合が与えられたとき、その集合から作れるすべての部分集合(サブセット)を生成することを考えます。この「すべての部分集合の集まり」はべき集合とも呼ばれます。ただし本問題では、要素に重複が含まれる可能性がある点に注意が必要です。
例えば、集合が [1,2,2] の場合、べき集合は次のようになります。
[[], [1], [2], [1,2], [2,2], [1,2,2]]
アルゴリズムの考え方
この問題は再帰(バックトラッキング)を用いて解きます。各要素について「選ぶ/選ばない」の2択を再帰的に試すことで、すべての部分集合を網羅できます。また、重複する部分集合の登録を防ぐため、セット(set)で既に生成した組み合わせを管理します。
全体の手順は以下の通りです。
- 結果を格納する配列
resと、重複チェック用のセットxを用意します。 - 再帰関数
solve()を定義します。引数は、現在のインデックス・一時配列・元の数値配列(nums)です。
solve() の内部処理は次の通りです。
indexが配列vのサイズに達した場合、tempがxに存在しないことを確認し、存在しなければresとxの両方に挿入して return します。solve(index + 1, temp, v)を呼び出します(v[index]を選ばないケース)。v[index]をtempに追加します。solve(index + 1, temp, v)を呼び出します(v[index]を選ぶケース)。tempから最後の要素を取り除き、状態を元に戻します(バックトラック)。
メイン側の処理は以下の通りです。
resとxをクリアし、入力配列をソートします。事前にソートしておくと重複要素が隣接するため、同じ組み合わせを効率よく検出できます。- 空の一時配列
tempを定義し、solve(0, temp, array)を呼び出します。 - 最後に
resをソートして返します。
C++による実装例
以下の実装を見ると、処理の流れがより理解しやすくなります。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
void print_vector(vector<vector<int> > v){
cout << "[";
for(int i = 0; i<v.size(); i++){
cout << "[";
for(int j = 0; j <v[i].size(); j++){
cout << v[i][j] << ", ";
}
cout << "],";
}
cout << "]"<<endl;
}
class Solution {
public:
vector < vector <int> > res;
set < vector <int> > x;
static bool cmp(vector <int> a, vector <int> b){
return a < b;
}
void solve(int idx, vector <int> temp, vector <int> &v){
if(idx == v.size()){
if(x.find(temp) == x.end()){
res.push_back(temp);
x.insert(temp);
}
return;
}
solve(idx+1, temp, v);
temp.push_back(v[idx]);
solve(idx+1, temp, v);
temp.pop_back();
}
vector<vector<int> > subsetsWithDup(vector<int> &a) {
res.clear();
x.clear();
sort(a.begin(), a.end());
vector <int> temp;
solve(0, temp, a);
sort(res.begin(), res.end(), cmp);
return res;
}
};
main(){
Solution ob;
vector<int> v = {1,2,2};
print_vector(ob.subsetsWithDup(v));
}
入力
[1,2,2]
出力
[[],[1],[1, 2],[1, 2, 2],[2],[2, 2]]
計算量の目安
要素数を n とすると、部分集合は最大 2^n 個生成されます。そのため、時間計算量は O(2^n × n)、必要な記憶領域も O(2^n × n) 程度になります。セットによる重複チェックには追加のコストがかかりますが、n が小規模な範囲であれば十分実用的です。
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