C++で完全二分木のノード数を効率的に数える方法
完全二分木のノード数を数える問題
完全二分木(Complete Binary Tree)が与えられたとき、その木に含まれるノードの総数を求めるのがこの問題の目的です。例えば、次のような木があった場合、出力は 6 になります。

すべてのノードを一つずつ訪問して数えれば O(n) で解けますが、完全二分木の性質をうまく利用すると、より少ない計算量でノード数を求めることができます。
解法のアプローチ
ここでは再帰的なアプローチを採用します。鍵となるのは、「ある部分木について左端の高さと右端の高さが一致しているなら、その部分木は完全な満木(パーフェクトバイナリツリー)である」という完全二分木の性質です。満木であれば、ノード数は 2^h − 1 という式で即座に計算できます。
countNodes() メソッドは根(ルート)を引数として受け取り、以下の手順で処理を進めます。
- 高さを表す変数 hr と hl をそれぞれ 0 で初期化します。
- 根を指す2つのポインタ l と r を作成します。
- l が空でない間、hl を1ずつ増やしながら l を左の子へ移動し、左側の高さ hl を求めます。
- r が空でない間、hr を1ずつ増やしながら r を右の子へ移動し、右側の高さ hr を求めます。
- hl と hr が等しい場合、この部分木は満木なので (2^hl) − 1 を返します。
- それ以外の場合は、1 + countNodes(左部分木) + countNodes(右部分木) を返します。
理解を深めるために、以下の実装例を見てみましょう。
実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class TreeNode{
public:
int val;
TreeNode *left, *right;
TreeNode(int data){
val = data;
left = right = NULL;
}
};
void insert(TreeNode **root, int val){
queue<TreeNode*> q;
q.push(*root);
while(q.size()){
TreeNode *temp = q.front();
q.pop();
if(!temp->left){
if(val != NULL)
temp->left = new TreeNode(val);
else
temp->left = new TreeNode(0);
return;
}else{
q.push(temp->left);
}
if(!temp->right){
if(val != NULL)
temp->right = new TreeNode(val);
else
temp->right = new TreeNode(0);
return;
} else {
q.push(temp->right);
}
}
}
TreeNode *make_tree(vector<int> v){
TreeNode *root = new TreeNode(v[0]);
for(int i = 1; i<v.size(); i++){
insert(&root, v[i]);
}
return root;
}
class Solution {
public:
int fastPow(int base, int power){
int res = 1;
while(power > 0){
if(power & 1) res *= base;
base *= base;
power >>= 1;
}
return res;
}
int countNodes(TreeNode* root) {
int hr = 0;
int hl = 0;
TreeNode* l = root;
TreeNode* r = root;
while(l){
hl++;
l = l->left;
}
while(r){
r = r->right;
hr++;
}
if(hl == hr) return fastPow(2, hl) - 1;
return 1 + countNodes(root->left) + countNodes(root->right);
}
};
main(){
Solution ob;
vector<int> v = {1,2,3,4,5,6,7,8,9,10};
TreeNode *node = make_tree(v);
cout << (ob.countNodes(node));
}
入力
[1,2,3,4,5,6,7,8,9,10]
出力
10
計算量について
このアルゴリズムでは、各再帰呼び出しのたびに木の高さ分だけポインタを移動するため、1回の処理に O(log n) かかります。しかし、左右の高さが一致した時点でその部分木全体のノード数が一度に確定するため、再帰が深く進むのは片側の経路だけで済みます。結果として、全体の時間計算量は O(log n × log n) となり、全ノードを走査する O(n) よりも効率的です。空間計算量は再帰スタックの深さ分の O(log n) です。
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