【C++入門】二分木の最大の深さ(高さ)を求めるプログラムの作成方法
本記事では、二分木(バイナリツリー)が与えられたときに、その木の最大の深さ(高さ)を求めるプログラムをC++で作成する方法を解説します。
問題の理解
まず、具体的な例を使って問題を確認しましょう。

上図の二分木の高さは 3 です。
アプローチ:再帰による高さの計算
木の最大の高さを求める基本的な考え方は次のとおりです。
- 着目しているノードの左部分木と右部分木の高さをそれぞれ求める
- 両者のうち大きい方に1を加えた値が、そのノードを根とする木の高さになる
この処理は再帰的に行われます。木の末端(葉)のノードに到達するまで再帰呼び出しが続き、戻りながら各部分木の高さに1ずつ加算していくことで、最終的に木全体の高さが求まります。
例題を手順どおりに解いてみる
根のノード(値3)の高さは、次の式で表せます。
height(3) = max(height(5), height(7)) + 1
このために、値5と7を持つノードの高さを計算します。
- height(5) = max(height(1), height(9)) + 1
- height(7) = 1(子ノードを持たないため)
さらに、height(1) = height(9) = 1 なので、
- height(5) = max(1, 1) + 1 = 2
- height(3) = max(2, 1) + 1 = 3
したがって、この二分木の高さは 3 となります。
C++での実装例
上記の解法を実装したプログラムがこちらです。
#include <iostream>
using namespace std;
// 二分木のノードを表すクラス
class node {
public:
int data;
node* left;
node* right;
};
// 木の高さを再帰的に計算する関数
int height(node* node) {
if (node == NULL)
return 0;
else {
int lDepth = height(node->left); // 左部分木の高さ
int rDepth = height(node->right); // 右部分木の高さ
if (lDepth > rDepth)
return(lDepth + 1);
else
return(rDepth + 1);
}
}
// 新しいノードを生成する関数
node* insertNode(int data) {
node* Node = new node();
Node->data = data;
Node->left = NULL;
Node->right = NULL;
return(Node);
}
int main() {
// 例題と同じ構造の二分木を構築
node *root = insertNode(3);
root->left = insertNode(5);
root->right = insertNode(7);
root->left->left = insertNode(1);
root->left->right = insertNode(9);
cout<<"与えられた二分木の高さは "<<height(root);
return 0;
}
コードの解説
- nodeクラス:木の各ノードを表現します。格納するデータ(data)と、左の子・右の子へのポインタ(left / right)を持ちます。
- height関数:再帰の核となる部分です。ノードがNULL(空)なら0を返し、そうでなければ左右の部分木の高さを再帰的に求めて、大きい方に1を加えて返します。
- insertNode関数:新しいノードを動的に生成し、初期化して返すヘルパー関数です。
- main関数:例題と同じ構造の二分木を構築し、height関数を呼び出して結果を表示します。
実行結果
与えられた二分木の高さは 3
計算量の分析
- 時間計算量:O(n) — nはノードの総数です。すべてのノードをちょうど一度ずつ訪問するため、線形時間で処理できます。
- 空間計算量:O(h) — hは木の高さです。再帰呼び出しのスタックの深さが木の高さに依存します。
まとめ
二分木の高さを求める問題は、「左右の部分木の高さの最大値+1」というシンプルな再帰関係で解決できます。再帰の考え方に慣れるための練習問題としても最適なので、ぜひ自分でもコードを書いて動かしてみてください。
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