C++で各パズルに対する有効な単語の数を求める方法
問題の概要
パズル文字列が与えられたとき、ある単語が「有効」であるためには、次の2つの条件を満たす必要があります。
- 単語がパズルの先頭の文字を含んでいること
- 単語を構成するすべての文字が、パズルにも含まれていること
たとえば、パズルが「abcdefg」である場合、「face」や「cabbage」は有効な単語です。一方、「beefed」は「a」を含まないため無効であり、「based」はパズルに存在しない「s」を含むため無効となります。
ここでの課題は、答えのリスト answers を求めることです。answers[i] は、単語リスト words の中で、パズル puzzles[i] に対して有効となる単語の個数を表します。
入力例と出力例
たとえば、入力が次のとおりだとします。
words = ["aaaa", "asas", "able", "ability", "actt", "actor", "access"]
puzzles = ["aboveyz", "abrodyz", "abslute", "absoryz", "actresz", "gaswxyz"]
この場合の出力は [1, 1, 3, 2, 4, 0] になります。その内訳は以下のとおりです。
- "aboveyz" → 有効な単語は「aaaa」の 1 個
- "abrodyz" → 有効な単語は「aaaa」の 1 個
- "abslute" → 有効な単語は「aaaa」「asas」「able」の 3 個
- "absoryz" → 有効な単語は「aaaa」「asas」の 2 個
- "actresz" → 有効な単語は「aaaa」「asas」「actt」「access」の 4 個
- "gaswxyz" → 0 個(リスト内のどの単語も「g」を含まないため)
解決の考え方:ビットマスクの活用
この問題は、各単語・各パズルを 26 ビットの整数(ビットマスク)に変換して扱うことで、効率的に解けます。アルファベットの各文字を 1 ビットに対応させ、その文字が含まれていれば該当ビットを立てるイメージです。
アルゴリズムの手順
- getMask() 関数を定義する:文字列 s を受け取り、mask = 0 から始めて、s の各文字 c について mask |= 2^(c - 'a') を計算し、最後に mask を返します。
- 単語側の前処理:各単語 w[i] のマスクを計算し、map m に「マスク値 → そのマスクを持つ単語の個数」として記録します。同じ文字セットを持つ単語をまとめて数えられるのがポイントです。
- パズル側の処理:各パズル p[i] について、パズル全体のマスク mask と、先頭文字に対応するビット first = 2^(word[0] - 'a') を求めます。
- 部分集合の列挙:current = mask から始め、current = (current - 1) & mask を繰り返すことで、mask のすべての部分集合を列挙できます。
- カウント:各部分集合 current が先頭文字のビット first を含む場合、m[current] を答えに加算します。これが「先頭文字を含み、かつ使用文字がパズル内に収まる単語」の総数になります。
部分集合列挙のテクニック sub = (sub - 1) & mask はビット演算の定番手法で、マスクが表す文字の組み合わせすべてを素早く走査できます。全単語と全パズルを総当たりで比較するよりも大幅に計算量を抑えられる点が、このアプローチの大きな利点です。
C++ による実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
void print_vector(vector<auto> v){
cout << "[";
for(int i = 0; i<v.size(); i++){
cout << v[i] << ", ";
}
cout << "]"<<endl;
}
typedef long long int lli;
class Solution {
public:
lli getMask(string s){
lli mask = 0;
for(int i =0;i<s.size();i++){
mask|= 1<<(s[i]-'a');
}
return mask;
}
vector<int> findNumOfValidWords(vector<string>& w, vector<string>& p) {
vector <int> ans;
map <lli, lli > m;
for(int i =0;i<w.size();i++){
string word = w[i];
lli mask = 0;
for(int j =0;j<word.size();j++){
mask|= getMask(w[i]);
}
m[mask]++;
}
for(int i = 0; i<p.size();i++){
string word = p[i];
lli mask = getMask(word);
lli first = 1<<(word[0]-'a');
lli current = mask;
lli temp = 0;
while(current>0){
if(current & first)temp+=m[current];
current = (current-1)&mask;
}
ans.push_back(temp);
}
return ans;
}
};
main(){
Solution ob;
vector<string> v = {"aaaa","asas","able","ability","actt","actor","access"};
vector<string> v1 = {"aboveyz","abrodyz","abslute","absoryz","actresz","gaswxyz"};
print_vector(ob.findNumOfValidWords(v,v1));
}
入力
{"aaaa","asas","able","ability","actt","actor","access"},
{"aboveyz","abrodyz","abslute","absoryz","actresz","gaswxyz"}出力
[1, 1, 3, 2, 4, 0]
-
C++で16進数を10進数に変換するプログラムの作成方法
16進数が入力として与えられたとき、その16進数を10進数に変換するのが本記事のテーマです。 コンピュータにおける16進数は基数16で表現され、10進数は基数10で表現されます。10進数では0〜9の数字のみを使用しますが、16進数では0〜15までの値を扱うことができ、10以上の値はそれぞれA(10)、B(11)、C(12)、D(13)、E(14)、F(15)という英字で表されます。 16進数から10進数への変換手順 16進数を10進数に変換するには、以下の手順に従います。 右端の桁から順に数字を取り出し、0から始まるべき乗を掛けていきます。指数は「桁数 − 1」になるまで1ずつ増やします。
-
C++の複素数に対するacos()関数の使い方を解説
複素数のacos()関数とはここでは、複素数に対するacos()メソッドについて解説します。C++では、<complex>ヘッダーファイルをインクルードすることで複素数を扱うことができます。このヘッダーには、複素数専用のacos()関数も用意されています。これは、通常のacos()関数(実数用の逆余弦関数)を複素数に対応させたバージョンであり、複素数の逆余弦(アークコサイン)を求めるために使用されます。この関数は、複素数を入力パラメーターとして受け取り、その逆余弦を複素数として返します。具体的なイメージをつかむために、以下のサンプルコードを見てみましょう。サンプルコード#inclu