C++で範囲内のすべての整数のビットごとのOR(|)を効率的に計算する方法
この問題では、2つの整数値 a と b が与えられ、a から b までの範囲に含まれるすべての整数のビットごとのOR(|)を求めることが課題となります。つまり、a | a+1 | a+2 | … | b-1 | b の値を計算する必要があります。
問題の例
入力 − a = 3、b = 8
出力 − 15
解説 − 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 = 15
シンプルな解法
最も単純な解法は、a から開始し、1ずつ増やしながら b までのすべての数値のビットごとのORを順番に計算していく方法です。この方法は理解しやすい反面、範囲が大きくなると計算時間が長くなるという欠点があります。
より効率的な解法
最上位ビット(MSB)を利用することで、より効率的に計算できます。手順は以下の通りです。
ステップ1 − a と b のそれぞれについてMSBの位置を求めます。これらを MSBa および MSBb とします。
ステップ2 − MSBa と MSBb が等しいかどうかを確認します。
ステップ2.1 − MSBa と MSBb が等しい場合は、次のように処理します。
ステップ2.1.1 − 結果の該当するMSB位置のビットを1に設定します。
ステップ2.1.2 − a と b からそのMSBの値を引き、得られた値を新しい a と b としてステップ1に戻ります。
ステップ2.2 − MSBa と MSBb が等しくない場合は、次のように処理します。
ステップ2.2.1 − 結果の0ビット目から max(MSBa, MSBb) ビット目までのすべてのビットを1に設定します。
ステップ3 − 結果を出力します。
アルゴリズムの動作例
例 − a = 3、b = 8 の場合
手順 −
ステップ1 − MSBa = 1、MSBb = 3
ステップ2 − MSBa ≠ MSBb であるため、結果のビット位置3からビット位置0まですべて1に設定します。result = (1111)₂ = 15 となります。
C++での実装コード
それでは、この問題を解くためのコードを見てみましょう。
#include <iostream>
using namespace std;
int FindpositionMSB(long long int n){
int MSBval = -1;
while (n) {
n = n>>1;
MSBval++;
}
return MSBval;
}
long int CalcBitwiseORRaneg( long int a, long int b) {
long int result = 0;
int msba = FindpositionMSB(a);
int msbb = FindpositionMSB(b);
while (msba == msbb) {
long int value = (1 << msba);
result += value;
a -= value;
b -= value;
msba = FindpositionMSB(a);
msbb = FindpositionMSB(b);
}
msba = max(msba, msbb);
for (int i = msba; i >= 0; i--) {
long int res_val = (1<<i);
result += res_val;
}
return result;
}
int main() {
long int a = 3, b = 8;
cout<<"The bitwise OR (|) of all integers in the range from "<<a<<" to "<<b<<" is "<<CalcBitwiseORRaneg(a, b);
return 0;
}
出力
The bitwise OR (|) of all integers in the range from 3 to 8 is 15
-
C++のビットごとのOR(|)演算子とは?仕組みと使い方を解説
C++におけるビットごとのOR演算子(|)は、第1オペランドの各ビットと、第2オペランドの対応するビットを比較する演算子です。比較した2つのビットのうちどちらか一方でも1であれば、結果の対応するビットは1にセットされます。両方のビットが0である場合にのみ、結果は0となります。なお、このビット包含的OR演算子を使用する際は、両方のオペランドが整数型(int、unsigned shortなど)である必要があります。真理値表ビットごとのORの動作は、以下の真理値表のようにまとめられます。ビットAビットBA | B の結果000011101111サンプルコード#include <iostream
-
C++のビット演算子(AND・OR・XOR)の使い方を解説
C++で利用できるビット演算子(ビットごとの演算を行う演算子)には主に3種類あります。ビットごとのAND演算子(&)、ビットごとのOR演算子(|)、そしてビットごとの排他的OR演算子であるXOR(^)です。これらの演算子は、データを2進数のビット列として扱い、対応するビット同士を比較することで新しい値を生成します。フラグ管理やマスク処理など、低レベルなプログラミングで頻繁に活用される重要な演算子です。ビットごとのAND演算子(&)AND演算子(&)は、第1オペランドの各ビットを、第2オペランドの対応するビットと比較します。両方のビットが1の場合のみ、結果の対応するビット