【C++】数値がN個の区間[L, R]のいずれかに含まれるかを判定するクエリ処理
この問題では、N個の区間 [L, R] と、それぞれ数値 val を含む Q 個のクエリが与えられます。求められるのは、各クエリで与えられた数値がN個の区間のうち少なくとも1つに含まれているかどうかを判定するプログラムをC++で作成することです。
問題の概要
N個の区間 [L, R] が与えられ、各区間は L から R までの整数をすべて含みます。たとえば区間 [3, 6] なら、3・4・5・6 の4つの整数を含みます。各クエリでは判定対象となる数値 val が渡され、val がいずれかの区間に含まれていれば true(存在する)、どの区間にも含まれていなければ false(存在しない)を返します。
入出力例
入力:
ranges[N] = {{2, 4}, {6, 7}, {9, 12}}
Q = 3
Query = {1, 7, 10}
出力:
Not Present
Present
Present
判定結果の解説
- クエリ1: 数値 1 は、どの区間にも含まれていません。
- クエリ2: 数値 7 は、区間 {6, 7} に含まれています。
- クエリ3: 数値 10 は、区間 {9, 12} に含まれています。
解法のアプローチ
クエリごとにすべての区間を線形に走査すると、区間数やクエリ数が増えた場合に非効率になります。そこで、ハッシュマップと二分探索(lower_bound)を組み合わせることで、高速な判定を実現します。手順は以下のとおりです。
- すべての区間の始点 L と終点 R を1つの配列にまとめて格納し、昇順にソートします。
- ハッシュマップを使って、各値が区間の始点(マーク値1)か終点(マーク値2)かを記録しておきます。
- 各クエリでは、ソート済み配列に対して lower_bound により二分探索を行い、val 以上で最小の要素を取得します。
- 取得した要素が val と一致すれば、val はある区間の端点として存在します。一致しない場合でも、その要素が区間の終点 R であれば、val はその区間の内部に含まれると判定できます。それ以外の場合は、val はどの区間にも属しません。
C++実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
vector<int> v;
unordered_map<int, int> mpp;
void initialiseMap(int a[][2], int n){
for (int i = 0; i < n; i++) {
v.push_back(a[i][0]);
mpp[a[i][0]] = 1;
v.push_back(a[i][1]);
mpp[a[i][1]] = 2;
}
sort(v.begin(), v.end());
}
bool isElementPresent(int val) {
int ind = lower_bound(v.begin(), v.end(), val) - v.begin();
if (v[ind] == val)
return true;
else {
if (mpp[v[ind]] == 2)
return true;
else
return false;
}
}
int main(){
int arr[][2] = {{2, 4}, {6,7}, {9, 12}};
int n = 3;
int Q = 3;
int query[] = { 1, 7, 10 };
initialiseMap(arr, n);
for(int i = 0; i < Q; i++){
cout<<"For Query "<<(i+1);
if(isElementPresent(query[i]))
cout<<": The given digit "<<query[i]<<" is present in one of the given ranges\n";
else
cout<<": The given digit "<<query[i]<<" is not present in any of the given ranges\n";
}
return 0;
}出力結果
For Query 1: The given digit 1 is not present in any of the given ranges For Query 2: The given digit 7 is present in one of the given ranges For Query 3: The given digit 10 is present in one of the given ranges
計算量の目安
- 前処理(区間端点の格納とソート): O(N log N)
- クエリ1回あたりの判定: O(log N)
- 全体の計算量: O((N + Q) log N)
このように二分探索を活用することで、区間数やクエリ数が大きくなっても各判定を対数時間で処理でき、非常に効率的な解法となります。なお、実運用では val が全端点より大きい場合など境界条件の扱いにも注意が必要です。
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