C++で最長共通部分文字列の長さを求めるプログラム
2つの小文字からなる文字列 X と Y が与えられたとき、両方の文字列に共通して現れる部分文字列の中で最も長いもの(最長共通部分文字列)の長さを求めます。
例えば、X = "helloworld"、Y = "worldbook" という入力の場合、最も長い共通部分文字列は "world" であり、その長さは 5 となるため、出力は 5 になります。
この問題は動的計画法(DP)を使うことで効率的に解くことができます。各位置で文字が一致した場合に、左上のセルの値に1を加えていくことで、連続する一致の長さを記録していきます。
アルゴリズムの手順
- (m+1) × (n+1) のサイズを持つ2次元配列 longest を定義します。
- len := 0 で初期化します。
- i を 0 から m までループします。
- j を 0 から n までループします。
- i が 0 または j が 0 の場合:
longest[i][j] := 0 - X[i-1] と Y[j-1] が等しい場合:
longest[i][j] := longest[i-1][j-1] + 1
さらに len < longest[i][j] であれば、len、row、col を更新します。 - 上記以外の場合:
longest[i][j] := 0
- i が 0 または j が 0 の場合:
- j を 0 から n までループします。
- 最後に len を返します。
それでは、実際の実装を見てみましょう。
C++での実装例
#include <iostream>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>
using namespace std;
int solve(char* X, char* Y, int m, int n){
int longest[m + 1][n + 1];
int len = 0;
int row, col;
for (int i = 0; i <= m; i++) {
for (int j = 0; j <= n; j++) {
if (i == 0 || j == 0)
longest[i][j] = 0;
else if (X[i - 1] == Y[j - 1]) {
longest[i][j] = longest[i - 1][j - 1] + 1;
if (len < longest[i][j]) {
len = longest[i][j];
row = i;
col = j;
}
}
else
longest[i][j] = 0;
}
}
return len;
}
int main(){
char X[] = "helloworld";
char Y[] = "worldbook";
int m = strlen(X);
int n = strlen(Y);
cout << solve(X, Y, m, n);
return 0;
}入力
"helloworld", "worldbook"
出力
5
計算量について
このアルゴリズムの時間計算量は O(m × n)、空間計算量も O(m × n) です。2次元テーブルを使用しているためメモリ消費はやや大きくなりますが、ブルートフォース(全探索)の O(m × n × min(m, n)) と比較すると大幅に高速です。なお、変数 row と col は最大長の部分文字列が終了する位置を記録しており、実際に部分文字列そのものを取得したい場合は、X の row-len 番目から len 文字を切り出すことで求めることができます。
-
Pythonで文字列内に2回以上出現する最長部分文字列の長さを求めるプログラム
小文字のみで構成された文字列 s が与えられたとき、s の中に少なくとも2回以上出現する最長の部分文字列の長さを求めます。そのような部分文字列が存在しない場合は 0 を返します。たとえば、入力が s = abdgoalputabdtypeabd の場合、2回以上出現する最長の部分文字列は abd なので、出力は 3 になります。解法のアプローチ:接尾辞(サフィックス)の活用この問題は「接尾辞」という考え方を使うとスマートに解けます。文字列に2回以上現れる部分文字列は、必ず開始位置の異なる2つの接尾辞の共通接頭辞として現れます。そこで、すべての接尾辞を辞書順にソートすれば、似た接尾辞どうしが隣り
-
Pythonで最長の回文(パリンドローム)部分文字列の長さを求めるプログラム
文字列 S が与えられたとき、S の中に含まれる最長の回文(パリンドローム)部分文字列の長さを求めることを考えます。ここでは、文字列の長さは最大1000程度であると仮定します。 たとえば、文字列が「BABAC」の場合、最長の回文部分文字列は「BAB」となり、その長さは 3 です。 解法のアプローチ:動的計画法(DP) この問題は、動的計画法を用いることで効率的に解けます。基本の考え方は、「ある範囲の部分文字列が回文であるかどうか」を小さい部分問題から順に記録していくというものです。 アルゴリズムの手順 文字列の長さと同じサイズの正方行列(2次元配列)dp を定義し、すべて False で初期