XORゲームの結果が0になるかどうかを判定するC++プログラム
N個の要素を持つ配列Aと、長さNの2進文字列Sが与えられているとします。ここで、番号0と番号1の2人のプレイヤーがゲームを行います。変数xの初期値は0で、ゲームは全部でNラウンド構成されています。i回目のラウンドでは、S[i]に対応するプレイヤーが「xを x XOR A[i] に置き換える」か「何もしない」のいずれかを選択します。プレイヤー0はゲーム終了時にxが0になることを望み、一方プレイヤー1は0以外になることを望みます。私たちの課題は、ゲーム終了時にxが0になるかどうかを判定することです。
例えば、入力が A = [1, 2]、S = "10" の場合、出力は 1 になります。これは、プレイヤー1が x を 0 XOR 1 = 1 に更新するため、プレイヤー0がどのような選択をしても x は必ず 1 のままとなり、0にならないからです。
解法の考え方
この問題は、XOR演算の性質を活かした「線形基底(掃き出し法)」というテクニックを使うと効率的に解けます。配列Aを後ろから順に走査し、各値をサイズ60の配列judge(基底)へ登録していきます。すでに登録済みの値とのXORを繰り返して値を簡約し、最終的に0になればその値は既存の基底で表現できる(従属している)ことを意味し、0にならなければ新しい基底としてjudgeに格納します。
重要なポイントは、プレイヤー1が担当するラウンド(S[n]が'0'以外)において、そのラウンドの値A[n]が後続の要素から独立している(=新しい基底として追加できた)ケースです。このときプレイヤー1は「A[n]を使うか使わないか」を選べるため、後続のプレイヤー0がどう対抗しても最終的なxを0以外に保てます。したがって、このような状況が一度でも発生すれば答えは1(xは0にならない)、一度も発生しなければ答えは0(xは0にできる)となります。
手順
この問題を解くために、以下の手順に従います。
N := Aのサイズ
サイズ60の配列judgeを定義
z := 0
judgeをすべて0で初期化
n := N - 1 から 0 まで(nを1ずつ減らしながら)繰り返す:
x := A[n]
以下を無条件に繰り返す:
x が 0 と等しい場合:
ループを抜ける
y := x
I := -1
i := 0 から 60 未満まで(iを1ずつ増やしながら)繰り返す:
y mod 2 が 1 の場合:
I := i
y := y / 2
judge[I] が 0 の場合:
judge[I] := x
ループを抜ける
x := x XOR judge[I]
S[n] が '0' と等しくない場合:
x が 0 と等しくない場合:
z := 1
zを返す
実装例
理解を深めるために、以下のC++による実装を見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
int solve(vector<int> A, string S){
int N = A.size();
int judge[60];
int z = 0;
fill(judge, judge + 60, 0);
for (int n = N - 1; 0 <= n; n--){
int x = A[n];
while (1){
if (x == 0)
break;
int y = x;
int I = -1;
for (int i = 0; i < 60; i++){
if (y % 2 == 1)
I = i;
y /= 2;
}
if (judge[I] == 0){
judge[I] = x;
break;
}
x ^= judge[I];
}
if (S[n] != '0'){
if (x != 0)
z = 1;
}
}
return z;
}
int main(){
vector<int> A = { 1, 2 };
string S = "10";
cout << solve(A, S) << endl;
}
入力
{ 1, 2 }, "10"
出力
1
計算量
各要素に対して最大60回程度の簡約処理を行うため、時間計算量は O(N × 60)、空間計算量は O(60) = O(1) となります。Nが大きい場合でも高速に動作する実用的な手法です。
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