JavaScriptで基数ソート(Radix Sort)を実装する方法
基数ソート(Radix Sort)とは?
基数ソート(ラディックスソート)は、整数のキーを持つデータを、同じ桁位置・同じ値を持つ「桁」ごとにグループ分けしながら並べ替えていくソートアルゴリズムです。比較ベースのクイックソートやマージソートとは異なり、桁の値を直接利用してバケット(桶)に振り分けることで、整列を行います。
計算量は、要素数を n、最大桁数を d、基数を b とすると O(d × (n + b)) となり、条件が揃えば非常に高速に動作するのが特徴です。
実装の要件
ここでは、リテラルの配列を唯一の引数として受け取る JavaScript 関数を作成します。この関数は、基数ソートのアルゴリズムを使って、配列を昇順(または降順)に並べ替えた結果を返します。
アルゴリズムの流れ
- 1の位から順に、各要素をその桁の値に対応するバケット(0〜9 の10個)へ振り分けます。
- バケットの順番通りに要素を取り出し、配列を再構成します。
- 除算用の係数(divider)を10倍していき、最大値の桁数ぶんだけ処理を繰り返します。
コード例
以下が実際のコードです。
const arr = [45, 2, 56, 2, 5, 6, 34, 1, 56, 89, 33];
const radixSort = (arr = []) => {
const base = 10;
let divider = 1;
let maxVal = Number.NEGATIVE_INFINITY;
while (divider === 1 || divider <= maxVal) {
const buckets = [...Array(10)].map(() => []);
for (let val of arr) {
buckets[Math.floor((val / divider) % base)].push(val);
maxVal = val > maxVal ? val : maxVal;
}
arr = [].concat(...buckets);
divider *= base;
};
return arr;
};
console.log(radixSort(arr));
実行結果
コンソールには以下のように出力されます。
[
1, 2, 2, 5, 6,
33, 34, 45, 56, 56,
89
]
このように、重複した値(2 や 56)も正しく保持されながら、配列全体が昇順に整列されていることが確認できます。降順にしたい場合は、最後に arr.reverse() を呼び出すだけで簡単に対応できます。
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