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JavaScriptでマージソートを使って配列を再帰的にソートする方法


本記事では、数値の配列を受け取り、マージソート(Merge Sort)アルゴリズムを使ってその配列を昇順にソートするJavaScript関数を作成します。

マージソートとは

マージソートは「分割統治法」に基づく代表的なソートアルゴリズムで、大きく分けて次の2つの処理から構成されます。

  • 再帰的な分割: 配列を半分ずつに分割していき、最終的に要素が1つの状態まで細分化します。
  • 反復的な統合(マージ): 分割された小さな配列同士を、大小関係を比較しながら正しい順序で結合していきます。

この手法により、平均・最悪ともに O(n log n) の時間計算量で安定したソートを実現できるのが特徴です。

実装例

それでは、実際のコードを見てみましょう。

const arr = [23, 4, 67, 32, 1, 7, 56, 5, 89];

// 再帰的に配列を分割する関数
const mergeSort = arr => {
    // 要素が1つ以下なら、そのまま返す(再帰の終了条件)
    if (arr.length < 2){
        return arr;
    }

    // 配列を中央で左右に分割
    const middle = Math.floor(arr.length / 2);
    const left = arr.slice(0, middle), right = arr.slice(middle, arr.length);

    // 左右それぞれを再帰的にソートし、結果をマージして返す
    return merge(mergeSort(left), mergeSort(right));
};

// ソート済みの2つの配列を結合する関数
const merge = (left, right) => {
    const res = [];

    // 両方の配列に要素が残っている間、先頭の小さい方を取り出して結合
    while (left.length && right.length) {
        if (left[0] <= right[0]){
            res.push(left.shift());
        }
        else{
            res.push(right.shift());
        }
    }

    // 残った要素をすべて追加
    while (left.length){
        res.push(left.shift());
    };
    while (right.length){
        res.push(right.shift());
    };

    return res;
};

console.log(mergeSort(arr));

コードのポイント

  • mergeSort 関数は、配列の長さが2未満になった時点で再帰を終了します。これが再帰処理の終了条件(ベースケース)です。
  • Math.floor(arr.length / 2) を使って中央位置を求め、slice() で配列を左右に分割しています。
  • merge 関数では shift() を使って各配列の先頭要素を比較しながら取り出し、昇順に新しい配列へ詰めていきます。
  • <= で比較しているため、同じ値があっても元の順序が保たれる安定なソートになります。

出力結果

上記のコードをコンソールで実行すると、次のように配列が昇順にソートされて表示されます。

[
    1, 4, 5, 7, 23,
    32, 56, 67, 89
]

  1. JavaScriptで実装するマージソートとクイックソートの徹底解説

    マージソート(Merge Sort)とは マージソートは、分割統治法(Divide and Conquer)に基づいたソートアルゴリズムです。最悪計算量は O(n log n) と非常に効率的ですが、その代償として追加の O(n) のメモリ領域が必要になるという特徴があります。 ここでは、このアルゴリズムを2つの関数、mergeSort と merge を作成して実装していきます。 merge(マージ) ― 2つの引数(部分的にソートされた2つの配列)を受け取り、要素を正しい順序で挿入しながら1つの配列に結合する関数です。 mergeSort(マージソート) ― 配列の左半分と右半分に対し

  2. JavaScriptのArray.prototype.sort()メソッドの使い方をサンプルコードで解説

    Array.prototype.sort()は、JavaScriptで配列の要素を並べ替えるための組み込みメソッドです。アルファベット順・数値順といった並び方に加えて、昇順・降順も自由に指定でき、配列操作の中でも特に使用頻度の高いメソッドの一つです。 ただし重要なポイントとして、sort()メソッドはデフォルトではすべての要素を文字列に変換してから比較します。そのため、数値の配列を意図したとおりに並べ替えたい場合は、比較関数を引数として渡す必要があります。 以下は、Array.prototype.sort()メソッドの基本的な使い方を示すサンプルコードです。 サンプルコード <!DOC